CoPainterと併用して 効率化を狙う レイヤーマスク塗 (LT版) 作:鬼肉(オーガニック)251121
自己紹介 仮HN:鬼肉(オーガニック) 仕事 :2D絵を中心に絵関係を色々(漫 画イラストデザインPCサポート講師等) 業務によって半分フリー半分所属 平たくいうと30年ほど絵の仕事をやって いるのですが派手な仕事が少ないけ ど、なぜか生きているタイプです。 ChatGPT5でアイデア出し、イラレでパスにする、エフェクトをnanobanana
コンセプト ● ● ● ● 絵を仕事にする以上個人に裁量がある場合もあるが、複数人で作業をする場合完 全に色などを指定 される場合もある。 その場合画像生成 AIでフルスクラッチ したものは後での調整がしづらい そこで確実にこの色という色(色指定ありのベースカラーや影色)を扱う必要がある そしてクリエイティブを仕事にする以上再現性と効率 が極めて重要でもある。その 部分に上手くAI+手打ちの技術を使い効率と再現性 をあげる
そもそもレイヤーマスク塗 とは ● ● ● 色を塗る際に一枚(1フォルダ)のレイヤーに対してレイヤーマスク を使い 表示範囲を制限 することにより「色を決めるという行為」 と「絵のタッチをつ ける」という事を分離する塗り方です。 色のレイヤーは単色でのみ構成されたレイヤーになるので塗りつぶし一発 で変更することもできますし、 タッチを扱うレイヤーマスクはセル塗、エアブラシ塗、ブラシ塗り、等のタッチ をレイヤーマスクを加工することで扱う事ができるので一度書いたものを好 きなタッチに変更することも可能です。 というわけで見ていただくとこんな感じになります
ベース部分
影色だけのベース (ベース部分を色調 補正等)
ベース+影色をセル 塗レイヤーマスクで処 理
セル塗+タッチ
厚塗り(色トレスなし)
厚塗り(色トレスあり) ※とはいえ影レイヤーを 主線の上に乗せてク リッピングマスク→不当 明度調整のみ
厚塗りのまま色変や、 ハイライト、焼き込み など応用も可能です
どの辺を組み合わせるのか 純粋に「陰影」機能を使いノーマルマップ作 成ー線画から陰影を作成します。 ぶっちゃけこのレイヤーマスク塗をするのに 一番面倒なのがこの影の形を作成 するとこ ろなので(楽しいところでもあるのですが)こ こをある程度任せられるのは非常に楽です ただ出来上がったものは基本的に乗算や、 さらにほかの加工用というのが目的の為あ まりレイヤーマスクを作るには向いていませ ん(色が薄い)
どの辺を組み合わせるのか そこでできた薄い影をClip、PSなどの色 調補正機能 を使い極力白黒(に近い状 態)にします (この際に二値で線が多少ガタガタに なっても、ガウスぼかし→レベル補正で 直せる) あくまで作るのは陰影の形のマスクなの でなるべくメリハリがついているものが好 ましいです なお後で手書きで影の形も変えます
どの辺を組み合わせるのか あとはベースをべた塗したものを複製してで きた陰影の形にマスク をかけると ベース部分にマスクの型抜きがされたもの が出来上がるので、 色調補正や塗りつぶしで色替えをするという のが流れになります(あとは色やハイライト、 2影などをつけるが、元の色は単なる塗りつ ぶしなので)
どの辺を組み合わせるのか ちなみに前半が Copainterでできた陰影 を加工した二値に近い 状態のモノ 後半が影の形等手直し したものが右になります (この辺は絵柄に合わせ る)。
という訳で自分の場合のCopainterを実働で使うやり方になり ます もちろんアイデア出しにこちらの画像生成を使う事もあるのですが、このマスク部分を Copainterの陰影機能なんかを使い、光源タイプなんかを色々と作ることで自分の絵で 具体的なモノとして模索出来たりできるので、使い方の一つとして使っていただけると 便利かと思います。
おまけ(直接AIの話でも無いのですが) 実はこのレイヤーマスク塗(というより塗りつぶしで色を決めるやり方) 色の選択などで 苦労している方にもお勧めの方法です。 例えば、作業中はすごいいい感じの色味だったのに、出来上がってSNSにアップしてサ ムネをみたらあれ?みたいなことは結構あると思うんですよね。 それには理由があるのですが まずこちらの画像をご覧ください
どうでしょう?見えない色が見えたり同じ色が違う色に見 えたと思います。 つまり色は絶対的に変化が無いわけではなく、周りの影 響を相対的に受ける可能性があるので、色を単品で選 択するのではなく、一度設置して確認 をしないとできた 絵のバランスが崩れることがある なので実際においてバランスを観るのが手っ取り早いの で塗りつぶしベースの色塗りをしているという訳です