議論するときにきをつけていること

3.6K Views

July 03, 23

スライド概要

profile-image

Cybozu, Inc - Agile Coach, Cafigla LLC. - 代表, 京都アジャイル勉強会(http://kyoaja.connpass.com)共同主催 CSP-SM, CSP-PO, Certified LeSS Practitioner 絶賛子育て中!

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

議論をするときにきをつけている こと fi Toshiyuki Ohtomo(@toshiotm) Ca gla LLC.

2.

議論するときに気をつけていること どうやって決める? 議論する前に、議論した後どう決めるかを決めておく 時間をかけて議論して、いざ決めるとなったときに、決が割れると、チームも割れる グループの意思決定のプロセスのタイプ 相談型 リーダーがメンバーに相談して決定する 民主型 みんなで議論してから投票で決定する。決定には加重された1票をもつ何人かのメン バーの賛成が必要な場合がある コンセンサス型 委任型 みんなで議論して、全員一致の賛成で決定する リーダーが、グループまたはグループ内のサブグループに決定を委任する 出典:ファシリテーター完全教本

3.

議論するときに気をつけていること どうやって決める? いつもコンセンサス型とは限らない 議論の途中で、参加者の今のお気持ちを知りたくなったら 最後は、コンセンサス型で決めたとしても、 現状を知るために、試しに民主型で情報を増やすこともできる

4.

議論するときに気をつけていること チームの価値観 議論でなぜチームの価値観が大事なのか? 価値観の認識がそろっていないと、議論する準備ができていない人を相手にして、発言にはない解釈をされてしまう ”価値観は私たちが心に大切にしまっている信念であり、他人に簡単に片付けられてしまうと、たとえ 故意ではなかったとしても、私たちは強い感情を持って対応してしまう” 出典:チームが機能するとはどういうことか 価値の例) スクラム 確約、集中、公開、尊敬、勇気 XP コミュニケーション、シン プリシティ、フィードバック、勇気、リスペクト アジャイルマニフェスト プロセスやツールよりも個人と対話 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェア 契約交渉よりも顧客との協調 計画に従うことよりも変化への対応

5.

議論するときに気をつけていること 共通の目的と相互の敬意 ”共通の目的が存在しなければ、緊迫した会話を始めても意味がない” ”相互の敬意が存在しないならダイアローグを継続できない” 出典:ダイアローグスマート

6.

議論するときに気をつけていること 想定や推察を確認する • 確かめもしないのに、人は自分の想 定を真実だと考えてしまう • 自分の知らないことについて推察して いるにもかかわらず、自分の知ってい ることをもとにして結論を出してしま う 人がどのように推察をするかをイラストにしたもの 無 意 識 の う ち に 一 気 に 駆 け 上 が っ て し ま う 一 つ 一 つ 確 認 し な が ら 上 が る こ と が 大 事 出典:ファシリテーター完全教本

7.

議論するときに気をつけていること ちゃんとやるよね!? 意思決定の方法によっては、各自のコミットする度合いが変わる 情報に基づいた自由な選択ができればできるほど、メンバーはその決定に対するコミットメントを強める 必要水準のコミットメントが生み出されるように、意思決定プロセスを調整する 決定の受け入れレベル コミットする 良い決定だと信じており、自分自身の決定であるとみなす。それを効果的に実行する のに必要なことは何でもする 支持する 決定を支持する。それを実行するために必要なことは自分の役割の範囲内で自らする 服従する 決定を受け入れるが、良い決定だとは思っていない。正式に要求されたことは自分の 役割の範囲内でする 服従しない 抵抗する 決定を支持しない。自分の役割の範囲内でするように正式に要求されてもやらない 進んで決定を台無しにしようとする 出典:ファシリテーター完全教本

8.

議論するときに気をつけていること 心理的安全性 ただ快適なだけじゃないよ 共通の目的を達成するために、必要ならタ ブーについても話し合えるようになる そのためにも心理的安全性が必要 心理的安全性とは:対人関係においてリ スクある行動を取ったときの結果に対 する個人の認知の仕方 出典:https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness/ #identify-dynamics-of-effective-teams

9.

議論するときに気をつけていること ディスカッションではなくダイアログ 議論して勝ち負けを決めたいわけではない ”ダイアログの目的は、一人の人間の理解を超えることだ。 「ダイアログでは勝とうとする者はいない。ダイアログがうまくいっているなら全員 が勝者だ」” 出典:学習する組織

10.

議論するときに気をつけていること 聞く?それとも聴く? ”きく”には3段階ある。 どの”きく”準備ができてる? レベル1:内的傾聴(自分自身に意識の焦点を当てている) レベル2:外的傾聴(相手にしっかりと意識の焦点をあてている) レベル3:全方位的傾聴(自分の周り360度すべてに意識を当てる聴き方) 出典:コーチング・ バイブル

11.

議論するときに気をつけていること 会話の量だけではダメ 会話の量は仕組みで増やせるけれど、 会話の質は個人に依存するので、グループやチームで議論の土台を共有することが大事 コミュニケーションを増やすからこそ、気をつけておかないとギスギスしてくる いっぱい話して、いっぱいいいプロダクトを作りたい!