今日の学び_経営戦略フレームワーク入門_うさうさ研修工房

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June 11, 26

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何卒よろしくお願い申し上げます。 一流のIT研修講師を目指し、日々研鑽を続けております。 本資料は外部公開用としてご提供するものです。

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1.

TODAY'S LEARNING 経営戦略フレームワーク入門 バランススコアカード・SECIモデル・ROE で、戦略を「数字」に翻訳する 面白きこともなき世を面白く 応用情報技術者試験 令和5年秋 午後問2(経営戦略)を題材に

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AGENDA 今日のながれ 「なぜ学ぶか」から始め、 3つの代表的フレームワークを順にたどります。 01 02 03 04 なぜ学ぶのか バランススコアカード SECIモデル ROEと財務分析 売上は伸びても利益率が伸びな い。 X社の悩みから出発します。 会社を4つの視点で バランスよく整理する地図。 個人の経験(暗黙知)を 組織の力(形式知)に変えるサイク ル。 戦略の成果を 「自己資本利益率」で数字にする。 うさうさ研修工房 02

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WHY なぜ戦略フレームワークが要るのか 事務機器販売の X社は、ソリューション事業に乗り出したが「思うように儲からない」。 Y室長が捉えた5つの課題 X社の現在地 ROE 1 ソリューションの種類が少なく、利益率の低いものがある 2 新サービスをすぐ競合に真似され、差別化できない 3 質の高い提案ができる人材が少ない 4 発信力が弱く、認知度が低い 5 事例の登録・検索に手間取り、失注することがある 5% → 10% 以上へ 売上はソリューションで全社の 6割超まで拡大。それでも利益 率が上がらず、投資家の期待に応えられていない。 「財務の数字」だけ追っても、原因は見えない。 うさうさ研修工房 03

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WHAT — FRAMEWORK 1 バランススコアカード (BSC)とは 会社を4つの視点に分けて、バランスよく現状と目標を整理するフレームワーク。 定義 たとえ 4つの視点で会社を整理 健康診断の検査項目 財務だけでなく、顧客・業務プロセス・人の成長まで含めて経営戦略を多面的 に管理する手法。 体重(財務)だけ見ても健康はわからない。血圧・血糖・運動習慣まで揃えて初 めて全体がわかる。 詳細 一言 視点ごとに目標と指標 戦略を一枚の地図に 各視点に「戦略目標・成功要因・評価指標・アクション」を並べ、原因 (人の成 長)から結果(財務)へ繋げる。 バラバラの取り組みを1枚にまとめ、全社で同じ方向を向くための共通言語に なる。 うさうさ研修工房 04

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FRAMEWORK 1 — DIAGRAM BSC ― 4つの視点 中心の「経営戦略」を、 4つの視点が支え合う。下の原因が上の結果をつくる。 財務の視点 ROE向上・利益率 顧客の視点 満足度・認知度 経営戦略 内部プロセス 提案力・事例活用 学習と成長 人材・ノウハウ うさうさ研修工房 05

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WHAT — FRAMEWORK 2 SECIモデルとは 個人の「暗黙知」を組織の「形式知」に変え、それを糧にまた新しい知を生むサイクル。 定義 & たとえ 詳細 暗黙知 ⇄ 形式知 をぐるぐる回す 4つのプロセスの頭文字をとって「 SECI」。 S=共同化 / E=表出化 / C=結合化 / I=内面化。 一度で終わりではなく、らせん状に回し続けて組織の知をだんだん大きく育て 頭や体の中にある「言葉にしにくい勘・コツ」が暗黙知。マニュ アルや文書になった「誰でも使える知識」が形式知。 ベテランの「背中を見て覚える」コツを、レシピに書き起こし (形 式知化)、店全体で共有して、また各自が体で覚え直す ―― その繰り返し。 うさうさ研修工房 るのがポイント。 一言まとめ 「できる人の頭の中」を、組織の財産に変えて回し続ける仕組 み。 06

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FRAMEWORK 2 — MATRIX SECIモデル ― 4つのプロセス 縦軸=知の出どころ、横軸 =知の届け先。左上から時計回りにらせんを描く。 暗黙知から 形式知から 共同化 Socialization 表出化 Externalization 暗黙知 → 暗黙知 暗黙知 → 形式知 経験を共にして勘・コツを移す (OJT、背中を見て学ぶ ) 勘・コツを言葉や図にして文書化する (マニュアル化 ) 内面化 Internalization 結合化 Combination 形式知 → 暗黙知 形式知 → 形式知 文書を実践で試し、自分のスキル (暗黙知)にする うさうさ研修工房 複数の形式知を組み合わせ、体系立った新しい知をつくる 07

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FRAMEWORK 2 — CASE X社はSECIをこう回す 営業のノウハウを、順番に組織の財産へ。 C → D → B → A の流れで一周する。 1 2 3 4 ①共同化 ②表出化 ③結合化 ④内面化 組ませて行動 事例を登録 パターン化 実経験で深化 知識・スキルが乏しい営業に、でき る人を組ませて現場で動かす。 成果をソリューション事例としてシス テムに登録・共有する。 事例を体系化し、ソリューションパ ターンとして全社で共有する。 パターンを実戦で使い、顧客理解を 一段深める。次の知へ。 うさうさ研修工房 08

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WHAT — FRAMEWORK 3 ROE(自己資本利益率 )とは 株主が出したお金を元手に、どれだけ利益を稼げたかを示す「経営効率」の指標。 定義 たとえ 詳細 当期純利益 ÷ 自己資本 元手に対する儲け率 高め方は 2通り 株主の資本を使ってどれだけ最終利益を生んだ か。高いほど資本を上手に使えている。 10万円の元手で2万円稼げば20%。同じ儲けでも 元手が小さいほどROEは高くなる。 ①利益(分子)を増やす ②自己資本(分母)を効率化 する。X社は利益率改善で攻める。 一言まとめ ROEは「儲けの効率」。 BSCで現場を整え、 SECIで人を育てた成果が、最後にこの一つの数字へ集まる。 うさうさ研修工房 09

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HOW — 計算してみる ROEを計算する 3ステップ 「総資本回転率」と「自己資本比率」から自己資本を逆算し、純利益と割り算する。 STEP 1 STEP 2 STEP 3 総資本を逆算 自己資本を出す ROEを求める 総資本回転率 = 売上高 ÷ 総資本 1.5 = 7,500 ÷ 総資本 総資本 = 5,000億円 答え うさうさ研修工房 ROE = 15% → 自己資本比率 = 40% 5,000億 × 40% 自己資本 = 2,000億円 → ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 300億 ÷ 2,000億 ROE = 15% ―― 現状5%から、目標10%を上回る水準 10

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BASICS — 会計の土台 貸借対照表 (BS)でROEの分母を読む 「自己資本」は、会社の財産のうち返さなくてよい部分 =純資産のこと。 資産 = 負債 + 純資産(左右は必ず一致) 左=運用、右=調達 負債 (返すお金) 資産 (持っている財産) 左は「何に使ったか(資産)」、右は「どこから集めたか(負債+純資産)」。だから 左右の合計は必ず一致する。 自己資本 = 純資産 株主の出資や過去の利益の蓄積。返済義務がなく、ROEの分母になる部分。 純資産 = 自己資本 (返さなくてよいお金) ROEとのつながり 純利益(損益計算書) ÷ 自己資本(BS)。だから財務分析は2つの表をセットで読 む。 うさうさ研修工房 11

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HOW — 打ち手 X社が選んだ 3本柱 課題に対し、3つの戦略を連動させて ROEの引き上げを狙う。 人材開発 ソリューション開発 営業活動 • ノウハウを形式知化し育成法を確立 • 専任チーム+他社と業務提携で品揃え増 • パターン提案を増やし売上拡大 • 全社貢献度を見る人事評価へ見直し • 独占的な権利を取得し模倣困難に=差別化 • コンテンツマーケティングで認知度向上 差別化のカギ = 「すぐ真似されない」模倣困難性(VRIOのI)。独占的な権利と社内ノウハウの蓄積で守る。 うさうさ研修工房 12

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SUMMARY 今日の3つの持ち帰り 01 02 03 BSCは戦略の地図 財務・顧客・内部プロセス・学習と成長の4視点で、全社を同じ方向に揃える。 SECIは人を育てる仕組み 暗黙知→形式知→暗黙知をらせんで回し、できる人の頭の中を組織の財産に変える。 ROEに成果が集まる 現場と人の取り組みが、最後は「自己資本利益率」という一つの数字に表れる。 面白きこともなき世を面白く うさうさ研修工房