うさうさ_合意設計_淡ローズ問いかけ版

>100 Views

June 22, 26

スライド概要

▼プロンプト集
https://claude.ai/public/artifacts/4ca83a70-6e66-4148-92ba-e4a114b0925f

profile-image

何卒よろしくお願い申し上げます。 一流のIT研修講師を目指し、日々研鑽を続けております。 本資料は外部公開用としてご提供するものです。

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

ダウンロード

関連スライド

各ページのテキスト
1.

PoC ・ 受託 ・ 研修現場のための 「どこまでやるか」問題を 仕組みで解く 判断軸と“やり直し回数”を、お客さんに負担をかけず先に合意する技術 判断軸を先に握る 誰が・いつ・何を うさうさ先生🐰 / うさうさ研修工房 2026-06-22 ・ v3.0(淡ローズ・問いかけ版) やり直しN回ルール 暗黙知→形式知

2.

🌸 問い ① そもそも、なぜ 毎回モメるんだと思いますか? 「気合い不足」でしょうか。「相手が雑」でしょうか。 ──答えを言う前に、ご自分の直近の案件を、少しだけ思い浮かべてみてください。 2

3.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 「うっ…」の悪循環 ── あなたは今どこ? 誠実な人・がんばる人ほどハマる。これは個人ではなく“循環”の問題です。 “ついでに ”が積もる 曖昧なまま着手 → 線引きを“空気”で判断 範囲がじわじわ膨張 ↻ ↑ 終盤に作り直し ↓ やり直しが無限化 ← “思ってたのと違う” 変更と区別がない 考える あなたの直近の案件は、この4つのどこから崩れましたか? 崩れた“入口”を1つ思い浮かべてみてください。 面白きこともなき世を面白く 🐰 3

4.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 なぜ放っておくと、必ず曖昧になるのか 「気合い不足」ではなく、人間の標準仕様。3つの研究が構造を説明します。 プランニング・ ファラシー コミットメントの エスカレーション スコープ クリープ 自分の作業は実際より短く見積もる。 99%確 実の締切に間に合った人は半数未満。 自分が始めた失敗案件ほど損切りできず、さ らに資源を注ぐ(サンクコスト)。 “コントロールされていない ”範囲拡大。変更 が悪いのでなく、手続きなき変更が悪い。 Buehler, Griffin & Ross (1994) Staw (1976) PMI / PMBOK Guide 気づき この3つに共通するのは「感覚・責任感・善意に頼った瞬間、範囲が膨らむ」こと。だから判断を“意志”でがんばらず、“外側の仕組 み”に逃がします。 面白きこともなき世を面白く 🐰 4

5.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 🍜 ケースで考える 「ついでに、これもお願いできます?」 ── あなたなら、どう答える? A B C その場で引き受ける 曖昧に濁す 判断軸に照らす “それくらいなら ”と快諾する “検討します”と一旦持ち帰る INか?OUTか?を一緒に確認する ヒント A は範囲が膨らみ、B は宙ぶらりんになりがち。正解は1つではありませんが、本資料が薦めるのは C ──「先に握った判断軸 (IN/OUT)」に照らして一緒に決めること。次ページから、その“判断軸”の作り方を見ていきます。 面白きこともなき世を面白く 🐰 5

6.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 ★ 全体像 ── 合意設計の地図 着手前に“先に握る”ものから、走りながら“見える化”するものへ。5つの仕組みの並び。 → → → → ①判断軸 ②役割 ③やり直し ④形式知化 ⑤見える化 IN / OUT を先に 誰が・いつ・何を N回→仕様変更 暗黙知を渡す チェックリスト 着手前に “先に握る ” 走りながら “見える化 ” 問い この地図のうち、あなたの現場で“今いちばん抜けている”のはどれでしょう? そこから1つ試すのがおすすめです。 面白きこともなき世を面白く 🐰 6

7.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 01 判断軸 ── IN / OUT の境界線を先に引く 人は IN(やること)は書くが OUT(やらないこと)を書かない。揉めるのは毎回 OUT。 IN ・ やること OUT ・ やらないこと ★ 境界線 • RAG実装(PoC範囲) • プロンプト設計 • 精度評価レポート • 1環境での検証 ← この線を “着手前に”引く。 迷ったら優先: 品質 / 納期 / コスト → • 本番環境への導入 • 他システム連携 • 運用・保守 • UIの作り込み ポイント OUTを一行書くだけで、後の“言った言わない”がほぼ消える。叩き台はこちらから出すと、相手の負担になりません。 面白きこともなき世を面白く 🐰 7

8.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 02 役割 ── 誰が・いつ・何を(タイムライン) 「やる/やらない」だけだと“いつ”が抜ける。“いつ”が抜けた約束は守られない。 キックオフ +2営業日 合意 判断軸・役割を握る 環境構築→疎通確認 完了 or 仕様変更へ 両者 自分 両者 +3営業日 提出 +5日 検証データ提供 レビュー(返却) お客さん お客さん ポイント 各ステップに「完了の判定」を。水掛け論は“完了の定義がない”から起きる。提供=丼を渡した時点か、満足した時点か、を決め ておく。 面白きこともなき世を面白く 🐰 8

9.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 03 やり直しは何回まで? ── 決定フロー レビューが来たら、この分岐を“機械的に”通す。今日いちばん言いたいこと。 レビュー指摘 が届く → 誤字・バグ? → No ↓ 往復は 2〜3回以内? → 回数に含めず すぐ直す なぜ回数で? Yes ↑ 「あと1回くらい」は構造的に止ま らない (Staw)。意志でなくルー ルで止める。 標準対応として 修正する 回数明記=品質責任の逃げに 見せないため、バグは別枠に。 超過 ↓ “仕様変更 ”として扱う 工数・納期・費用を見える化し再合意 伝え方 「断る」のではなく「変更として正しく扱う」。相手の利益にもなる、と伝えるのがコツ。 面白きこともなき世を面白く 🐰 9

10.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 🌸 問い ② あなたの現場で、 OUT(やらないこと)を 最後に“言葉にした ”のは、いつですか? 着手前に「やらないこと」を1行でも書いた レビュー往復の上限回数を決めてある “完了の判定”を作業ごとに言葉にしている 変更を「変更」として扱う合図を持っている いくつ ✓ がつきましたか? 0〜1個なら、次ページのチェックリストが効くはずです。 面白きこともなき世を面白く 🐰 10

11.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 04 暗黙知 → 形式知( SECIのスパイラル) 判断軸はベテランの“暗黙知”。頭の中にある限り、共有も再現もできない。 S 共同化 (暗黙→暗黙) E 表出化 (暗黙→形式) → 現場で“こう線を引く”を見て覚える 判断軸メモ・役割表に言語化(外化) ↑ ↓ I 内面化 (形式→暗黙) C 連結化 (形式→形式) ← 使ううちに身につき、また現場へ チェックリスト・テンプレに統合 気づき 仕組み①〜③は、あなたの判断軸を“外化(E)”する作業そのもの。研修講師の本業=暗黙知を形式知に変える仕事と同じスキル です(Nonaka, 1994)。 面白きこともなき世を面白く 🐰 11

12.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 05 チェックリストは効く ── 実証されている 「ベテランに補助輪は不要」は誤解。熟練者ですら見落とす“当たり前”を確実に拾う仕組み。 11% → 7% 1.5% → 0.8% 19項目 主要合併症 院内死亡 チェックリスト 世界8都市の病院で低下 40%超の減少 サインイン/タイムアウト/サインアウト 出典 世界トップクラスの外科医がいる現場でもチェックリストは効いた(Haynes et al., 2009, NEJM)。「どこまでやるか」の合意も“当たり 前なのに毎回抜ける系”の代表格。だからリスト化する価値があります。 面白きこともなき世を面白く 🐰 12

13.

うさうさ研修工房 合意設計 ・ 考えさせる編 1枚で使える「合意設計チェックリスト」 🐰 着手前に上から確認するだけ。案件メモに貼って使ってください。 ゴールと範囲 役割 やり直しと変更 伝え方と外化 “できた”状態を一文で 各作業を誰が・いつ・何を 往復の上限回数(推奨2〜3) こちらから叩き台を出す やること(IN) 各作業に「完了の判定」 上限超え=仕様変更で扱う 口約束を1枚の表に見える化 やらないこと(OUT)★ 技術判断/ビジネス判断の担 当 バグ・誤字は回数に含めない 「断る」でなく「正しく扱う」 迷ったら優先:品質/納期/コスト v3.0 ・ うさうさ研修工房 ・ 2026-06-22 面白きこともなき世を面白く 🐰 13

14.

🌸 最後の問い 明日のキックオフで、最初に握る “判断軸”は何にしますか? 判断を、意志でがんばらず、仕組みに逃がす。それは相手を疑うことではなく、 お互いを「言った言わない」から守ること。まずは5分、OUTを一行から。 参考文献(すべて実在の査読論文・標準資料) Buehler, Griffin & Ross (1994). Exploring the “planning fallacy”. J. Personality & Social Psychology, 67(3), 366–381. Staw (1976). Knee-deep in the Big Muddy. Organizational Behavior and Human Performance, 16(1), 27–44. Nonaka (1994). A Dynamic Theory of Organizational Knowledge Creation. Organization Science, 5(1), 14–37. Haynes et al. (2009). A Surgical Safety Checklist… New England Journal of Medicine, 360(5), 491–499. PMI. A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK Guide). ※“scope creep”の定義として参照 面白きこともなき世を面白く🐰 — うさうさ先生 / うさうさ研修工房