SST体験会_20231120_22まとめ

1K Views

November 23, 23

スライド概要

パパゲーノ Work & Recovery(就労継続支援B型事業所)においてSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)のワークショップを開催した際に使用したスライドです。

profile-image

株式会社パパゲーノ/パパゲーノ Work & Recovery/就労継続支援B型/企業のDX支援事業/ワーク&リカバリー事業/リカバリーナラティブ事業/100 Papageno Story

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

SST ソーシャル スキル トレーニング 1

2.

今日の流れ(14:00〜15:00) ● あいさつ(1人ずつ) ● ウォーミングアップ ● 準備:SSTについて 〜5分休憩〜 ● 今日の練習(ロールプレイ) ● まとめ 2

3.

あいさつ ● 名前(呼ばれたい名前でOK!) ● 参加した理由や今日の目標 まずは例としてスタッフからあいさつします!

4.

ウォーミングアップ 好きな季節とその理由について ひとりずつ話してみましょう 目的:このグループで話すことに慣れる

5.

SSTについて SST=ソーシャル・スキル・トレーニング 日常生活で必要なコミュニケーション、問題解決、感情 のコントロールなどを学ぶことを目的としています。 いろいろな人の意見や解釈を聞いて学ぶことで、ご自身 の日常生活に活かしてみましょう。

6.

SSTのポイントを確認しましょう みなさんで順番に読み回しします 6

7.

SSTの目的 自分の考えや感情を、 相手の立場を考えた上で もっと上手に表現できるようになること。

8.

SSTのやり方 1. 練習したい場面をイメージする 2. みんなの前に出て練習する (これをロールプレイと言います) 3. 良かったところを出し合う

9.

このグループのルール ● ● ● ● いやなことはパスできます。 他の人の良い所を見つけていきましょう。 具体的な人とのやりとりの場面を練習します。 途中で退出することもできますが手をあげて声 をかけてからお願いします。

10.

練習の仕方① ● ● ● ● 場面を具体的に共有する 1回目のロールプレイ 良い所をほめる 他の人のやり方を共有する

11.

練習の仕方② ● ● ● ● もう1回やってみる 良くなった点をほめる チャレンジしてみる課題を決める 次回に結果を報告する

12.

人とのコミュニケーションをよくするポイント ● ● ● ● ● ● 視線を合わせる 手を使って表現する 身体を相手の方にむける 明るい表情 声がはっきりして大きさがちょうどいい 話の内容が適切

13.

すこし休憩 13

14.

流れの確認 ①練習したい場面の共有と具体的なイメージ ②ロールプレイをしてみる ③フィードバック ④(必要があれば)2回目のロールプレイ

15.

今日の練習(11/20) 15

16.

取り組みたい場面の共有 ● 聴覚過敏のため大きな声が気になる。一度下げてもらっても、 しばらくしてまた大きさが気になる時どのように伝えるか ● 相手に対して今話しかけていいか悪いかの判断がむずかしい ● 下の階に住んでいる人から苦情がきたときの対応方法

17.

ケース①:声の大きさを下げてほしいと申し出るとき ● 具体的に想像できる場面について ○ いつ:ハロウィンの日に遊園地に行った帰り ○ どこで:電車の中 ○ だれに:友達(月に2回くらい会う友達) ○ どうお願いするか:大きい音が苦手だからちょっとおさ えめでお願い→向こうも察してくれた ● どんな困りごとがあるのか ○ 気持ちや周囲の反応:できれば抑えて欲しいことを伝え たい ● 2回目に言い出すときの気持ち ○ わがままに思われる、悪いことしちゃったなと思わせて しまう

18.

ケース①:声の大きさを下げてほしいと申し出るとき ● どうしたらもっとよくなるか? ○ 「疲れたから」などの別の理由で会話自体を少しやめて もらう(スマホをみる、ヘッドホンをつける) ○ 相手も伝えてもらって助かると思ってくれるのではない か?というマインドに変える ○ もし声を抑えて欲しいとお願いするときに、相手にも交 換条件的にしてほしいことがあれば頼みやすいのでは ■ 今日は誘ってくれて嬉しい、楽しいという前提で話 すこと ○ 「みんなにお願いしているんだけど〜」「何回も行って しまうかもしれないんだけど〜」と付け加える

19.

ケース②:相手に話しかけていいかどうか判断するとき ● 具体的に想像できる場面について ○ いつ:昼休み中 ○ どこで:パパゲーノの事業所内で ○ だれに:メンバーさんに ○ どう話しかけるか:あいさつ、自己紹介 ● どんな困りごとがあるのか ○ 気持ちや周囲の反応:仕事をしたい人や話しかけられる のがいやなひとを困らせたくない ● 相手がどんな状況だと話しかけやすいか? ○ わからないことが多い

20.

ケース②:相手に話しかけていいかどうか判断するとき ● どうしたらもっとよくなるか?(=打ち解けるため) ○ 「ちょっと話しかけてもいいですか?」と先に聞く ○ 相手が答えやすいYes/Noの話しかけ方をする ○ 名札を見せて名前を言ってもらえるとわかりやすい ○ 反応が悪くても気にしない

21.

ケース③:下の階に住んでいる人から苦情がきたときの対応方法 ● 具体的に想像できる場面について ○ いつ:昼でも夜でも ○ どこで:自宅 ○ だれに:真下の階の方 ○ ドアを急にノックされる ● どんな困りごとがあるのか ○ 気持ちや周囲の反応:大きい音を出していないときもあ るのに、言われると困る ○ ひどいときだとハンマーでドアを叩かれる ○ 「うちじゃないですよ」といっても聞いてもらえない

22.

ケース③:下の階に住んでいる人から苦情がきたときの対応方法 ● どうすればもっとよくなるか? ○ 管理人(いないので、自治体の役員が適しているかも) に相談すればよかった、自分で対応しない ○ ハンマーを持ち出したときは警察にお願いする(した) ○ あくまでも冷静に対処する ○ 相談先を探す ■ 大きなトラブルになる前に ■ 自分だけで解決しようとしない

23.

今日の練習(11/22) 23

24.

取り組みたい場面の共有 ● 元気のいい挨拶が苦手で申し訳なさそうに言ってしまう ● 作業中の人に話しかけるタイミングがわからない ● 電話をかけるときに緊張してしまうことについて

25.

ケース①:挨拶をするときに申し訳なさそうにしてしまう ● 具体的に想像できる場面について ○ いつ:朝の挨拶 ○ どこで:デイケア ○ だれに:同じメンバーの女性 ○ どのように:体験から登録したいが、スタッフがOKして いない方に対して少しかわいそうだなと思い、遠慮して しまって元気よくできない ● どんな困りごとがあるのか ○ 気持ちや周囲の反応:自分ごととして考えてしまうの で、割り切って普通にあいさつしたい

26.

ケース①:挨拶をするときに申し訳なさそうにしてしまう ● 良かった点 ○ 相手の顔をみてあいさつしていたところ ○ 笑顔であいさつしていたところ ○ 自然だった ○ 声のトーンが明るい ● どうしたらもっとよくなるか? ○ 気にしないで、今までどおりで、元気にあいさつしても いいと思う ○ 居場所ができたと思ってもらえるので、あいさつだけで もしてあげられることはあると思う

27.

ケース②:作業中の人に話しかけるタイミング ● 具体的に想像できる場面について ○ いつ:仕事の時間 ○ どこで:パパゲーノのオフィスで ○ だれに:スタッフに対して ○ どのように:作業のわからない点や行き詰まった点につ いて質問したい ● どんな困りごとがあるのか ○ 気持ちや周囲の反応:自分も中断してほしくない場面も あるので、相手も迷惑じゃないか気にしてしまう ○ 人にとって中断してほしくない場面はちがうと思うので ○ ずっと聞けないままだと時間ももったいない

28.

ケース②:作業中の人に話しかけるタイミング ● 良かった点 ○ 声のトーンや声掛けがよかった ○ 丁寧に、スムーズに言葉が言えていた ○ 簡潔に伝えられていて、「お時間あれば教えていただけ ませんか」→相手に判断を任せる言い方 ● 今は「怒られない」という確証があったので安心して話せた が、実際にやってみて失敗したらどうしようと思う ● どうしたらもっとよくなるか? ○ パパゲーノ内だけになるが、ディスコードなどテキスト であれば相手のタイミングで確認できるのでよさそう ○ 自分が失礼なことをしているわけではないので、気にし ない

29.

ケース③:電話をかけることに対してのハードルがある ● 具体的に想像できる場面について ○ どこで:自宅で ○ だれに:役所にかけるとき ○ どのように:引越しの更新手続きで確認したいことがあ る(金額とか必要な書類とか) ● どんな困りごとがあるのか ○ 気持ちや周囲の反応:大事な話(お金が関わること、期 限があること)なのできちんと伝え漏れがないようにし ないといけないというプレッシャーがある ○ 身振り手振りや書類を見せられないので齟齬があるかも という心配

30.

ケース③:電話をかけることに対してのハードルがある ● どうしたらもっとよくなるか? ○ 伝わりやすい言い方をあらかじめ用意しておく ○ 結論から言う(何について聞きたいのか) ○ 長くなりそうなところは箇条書き、メモ ■ 聞きたいこと、目的を一番最優先して準備する ○ 苦手なことは割り切って人にも頼る ■ 近くにいてもらって電話する ○ 一度に全部話そうとしなくても、相手が聞いてくれる

31.

まとめ ● 感想を教えてください! ● 他にも、よかった点、気になった点、学びや改善点などを、 ぜひ今日の日報に記入いただけると嬉しいです

32.

「生きててよかった」と誰もが実感できる社会へ