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October 09, 26
スライド概要
2026年9月22日〜23日に開催された2026 International MobilityData Summitの参加報告です。MobilityDataは、GTFSの標準仕様を管理している国際的な非営利団体です。
伊藤昌毅 東京大学 大学院情報理工学系研究科 附属ソーシャルICT研究センター 准教授。ITによる交通の高度化を研究しています。標準的なバス情報フォーマット広め隊/日本バス情報協会
MobilityData Summit 2026 参加報告(速報版) 伊藤昌毅 東京大学 大学院情報理工学系研究科 附属ソーシャルICT研究センター 日本バス情報協会 代表理事 MobilityData Board Member 杉並区地域公共交通活性化協議会 会長
概要 • 2026年9月22日〜23日 カナダ モントリオールにて開催 – 2年に1回開催 – 2022年6月・2024年10月 • 参加費 – $700〜$900(7.5万円〜9.6万円) – 学生は$300(3.2万円) – 早期割引あり • 世界から約200名参加 – 交通事業者・IT企業・政府関係など • 日本からは2名登壇・6名参加
モントリオール
カナダ ケベック州モントリオール • • • • • カナダ東部・カナダで2番目に大きな都市 公用語: フランス語(英語も十分通じる) 人口: 1,762,949人、都市圏人口: 4,291,732人(2021年) 1976年に夏季オリンピック開催 9月の平均気温: 16度(冬期の最低気温は-10度を下回る!) • ITベンチャー・AIベンチャーが盛ん • Google オフィスがある
ヨーロッパ風の 旧市街 • x
モントリオール STM
Opus Card
Transit の所在地 • 起動するだけで移動可能 性を示し、公共交通利用 を動機づけるようなイン タフェース
2026 International MobilityData Summit
日本からの参加者
Opening
基調講演: Rikesh Shah (TfL) Lessons from building the world's most-used transit data platform • • • • TfLのオープンデータ投資について、1ポンドに対して 130倍の価値 オープン化の理由として、透明性、利用者への到達範囲、 細かな需要に応える製品、経済効果、イノベーション データ提供は一方向の公開から、共同で価値を作る関係 へ。徒歩案内アプリGo Jauntlyとの連携や、Daimlerの 車両データを使った道路安全分析など オープンデータは組織文化の変革である。経営層の後ろ 盾、設計段階からの利用者参加、部門ごとの推進役が必 要であり、中央の担当チームだけでは維持できない – 公共組織は現状維持に傾きやすく、通常の手続だけでは新しい取組が止 まりやすい。政治・経営両面の後ろ盾が、変化を進める余地を作る – 失敗への恐れと完璧さの追求がイノベーションの障壁。一定の備えをし たうえで試し、学びながら改善する姿勢が必要
1日目 9:45〜 GTFSを一から整備し継続運用する実践 Building GTFS from the Ground Up with Practical Insights from Real-World Implementation • 地域の交通情報をGTFSとして初めて整備す る際の実務と、その後の維持・利用について。 行政、交通事業者、市民技術コミュニティが どのように協力できるか、ツールやその後の 継続性をどう実現するか • • • Óscar Hernández(Codeando Mexico) Hanry Abreu(Bus2) Abdelrahman Melegy(Transport for Cairo) Robin Phillips(National RTAP) Ted Sweeney(King County Metro) 司会: Taylor Reich(MobilityData) • • •
Working with Rural Transit in the US • National RTAP: 米国の地方部や先住民コ ミュニティの交通を支える研修・技術支援 を提供 – 単発のデータ作成から、組織の恒常的な活動へ変える 必要。一度公開すれば、常に使える状態へ保つ責任が 生じる • 無料の研修や技術ツール: GTFS Builderは Excelを使ってGTFSを作成するツールで、 公開先のホスティングや個別支援と合わせ て、小規模な組織の障壁を下げる。 • 経路検索サービスへの掲載を求めるかは 「はい23%、いいえ50%、近く要求27%」 – 従来の利用者は既に乗り方を知っている、必要な作業 は終えた、という認識 – GTFSがまだ利用していない住民へ届く入口だと理解 してもらう必要
グローバルサウスにおけるデータ作成 • ブラジル: – デジタルな交通情報が存在しない地域もある。紙の時刻表情報 を整理し、行政や事業者にその価値を理解してもらうのが出発 点 – 政権交代や担当者の異動に耐えるには、プログラミング技能に 依存しない維持方法が重要 – UITPやブラジルの市長組織と協働し、使いやすいツールによる GTFS整備を支援 • メキシコ: 市民参加型 – 行政が路線や時刻の詳細を把握できない場合がある。車内の案 内など「アナログの交通情報」を集め、自治体とともにデジタ ル化 – 大学や地域団体と協働しマッピング活動。スマートフォンで路 線・停留所を確認、現地の利用者との会話も重要な手掛かり – 自治体が技術と更新責任を引き受けることを重視
1日目 11:30〜オープン交通データ政策の価値を示す Demonstrating the Value of Open Transit Data Policies • • • • • • • 交通データを公開する政策について、理念や義務 ではなく、公開する組織にどのような実際的な価 値があるのかを議論。懐疑論を乗り越える材料と して、イノベーション、研究、連携、業務改善、 移動機会の拡大を挙げている 公開の価値はダウンロード数だけでは捉えられず、 意思決定や業務がどう変わったか、提供側が改善 を続けられるかによって評価すべきだという方向 Raghu Krishnapuram(Centre of Data for Public Good) Nick Parfene(Snapper Services) Sam Lumley(Statistics Canada) Rikesh Shah(Innovate Today) 司会: Logan Nash(MobilityData)
共通のデータと指標が関係者の認識をそろえる • GTFS in India: Ready to take off? • Objective and open: transit benchmarks for better networks • Why open data? – インドの都市で混雑が深刻化するなか、交通データの共有を促してきたが、事業者の予算不足や品質への懸念があり、 外部公開へのためらい – 利用者向け案内に加え、事業者の内部業務への貢献。バス委託先が契約した便数・距離を実際に運行したかを確認す るなど – 都市規模の需要モデルでは、運賃、路線、頻度、土地利用などを変えた場合を比較できる。GTFSを経路案内だけで なく、将来計画や政策評価の基礎として利用 – Mosaiqは、各地の運行データを比較・分析し、結果を公開する。公開データによって同じ尺度で比較できることが、 改善策を議論する土台になる – 同じデータ基盤を使うことで、交通機関どうしが成果と課題を比較できる。公開する側にも品質への責任と誇りが生 まれ、継続的な改善を進める動機になる – 多数のデータを扱う側が障害や変更に先に気付くことも。具体的で丁寧なフィードバックを返す。 – Statistics Canadaは、データを公開する立場であると同時に、各自治体の公開データを集める利用者でもある。自治 体からの情報を全国的なデータへ統合し、地域の状況把握に役立てる – 分析方法も公開すると、利用者の意見で改善できる。 – データを公開すれば、元の目的を超える使い方を他者が見つけられる。GTFSも経路案内から研究・計画へ利用が広が り、作成者自身が予想しなかった価値を生み出す
1日目 14:00〜 MobilityDataの活動と今後の計画 • GTFSロードマップ
Seal of Reliability (信頼性の認証)
1日目 14:30〜 国や地域の標準化による交通データの進展 Advancing Transit Data Through National Standards • 国や地域の行政が、交通データの標準 化をどのように促進し、利用につなげ るかを比較・議論。導入戦略、運営体 制、組織をまたぐ連携を通じて、相互 運用や新しいサービスを可能にする条 件を問う。 • Lisa Zorn(Metropolitan Transportation Commission) Joe Gallagher(Federal Transit Administration) Akihiro Watanabe(国土交通省) Juan Francisco Monroy Andrade (Agencia de Transporte de Yucatán) 司会: Gretchen Newcomb (MobilityData) • • • •
日本・米国 • Digital Transformation for Regional Transportation / Introduction to the Project COMmmmONS – 国土交通省の地域交通DXとしてProject COMmmmONSを紹介。個々 の自治体だけでは進めにくいデジタル化を支える – GTFS-JP v4でFares v2、Pathways、Flex等を機能拡張 • GTFS at the U.S. Federal Transit Administration (FTA) – FTAのNTD(National Transit Database)は従来の運行・資産・費用の集計に 加え、GTFSにて詳しい交通サービスも把握。 – National RTAPの支援、意見収集、データの月次更新などを実施。ただしNTDの 権限とGTFSの品質管理には範囲の違いがある。
ベイエリア(カリフォルニア)、メキシコ(ユカタン) • Using GTFS for regional policy analysis – ベイエリアの地域交通計画を策定し、交通・土地利用の将来像を評価。24の交通事業者 を統合して扱い、アクセシビリティ、走行量、排出量、利用者数などを分析 – GTFSは地域全体の基礎データ。511の地域統合フィードによって路線・停留所・時刻・ 運行日の表現を揃えて分析 – 道路ネットワークにも共通形式が必要 • Digital Transformation of Public Transport in Yucatan – 手作業→車載機器、電子決済、2025年にGoogle Maps向けGTFSを公開、2026年には GTFSを業務システムの基盤として使う段階へ • 100を超える路線のExcel時刻表をGTFSへ変換した。最初のベンダーには十分な経験がなく、品質 改善の支援が必要だった • 契約にデータの所有権が明確でなく、複数の下請けを介した調整にも時間を要した。業務要件、 データの管理権、各社の責任、品質と履行条件を最初に定める必要があった
ディスカッションの論点 • 予算、人員の制約。人手の少ない自治体が取り残されないためにも 標準化が重要 (日本) • 予算に加え、責任分担、継続する技術能力、行政がデータを管理で きる契約も必要。政策を継続業務で支えることが重要(ユカタン) • 米国ではGTFSをNTDの報告要件に位置付けた • 新たにGTFSを公開した時、新規利用やアプリ経由の乗車がどれだ け増えたかを把握したい。ROIを示せれば、事業者と国の双方へ継 続の価値を説明できる(米国) • 民間の配車サービスや自動運転などは、計画担当者が使えるデータ に不足がある。報告義務だけでなく、計画に利用できる状態で共有 される必要(ベイエリア)
1日目 14:30〜 交通運行へ広がるオープン標準 Expanding the Transit Picture: Building on the Open Standards Ecosystem • 利用者向け運行情報であるGTFSから、実績分 析や社内の運行業務へオープン標準を広げる セッション。TIDESやTODSなどの補完的な 標準を通じ、個別に閉じたシステム間の接続 負担を減らし、既存データをより豊かな分析 や業務に使うことを意図している。 • • • • • Hanry Abreu(Bus2) Ian Thistle(WMATA) Andrew Kuziemko(MTA) Josh Fabian(MBTA) 司会: Carl Fredlund(MobilityData)
1日目 15:30〜 シェアモビリティのオープンデータは何を生むか Evaluating the Return on Investment of Open Shared Mobility Data • • • • • • • 共有自転車や電動キックボードなどのオープンデータに ついて、提供・維持の費用に対して何が得られるかを、 都市、事業者、交通情報基盤、研究・支援組織の立場か ら考える。 公共交通との接続、安全や公平性、競争と公共的価値を 視野に、公開の効果と負担の釣り合いを問う。単純な金 額換算だけでなく、情報を実際の利用や政策判断へ変え る過程も対象となる。 Vincent Dussault(モントリオール市) Fola Gbadamosi(Lime) Brede Dammen(Entur) Alvaro Villagran(Shared-Use Mobility Center) 司会: Emma Blue(MobilityData)
モントリオール市・Lime • From Shared Mobility Data to Better Multimodal Journeys – モントリオールでは、公共交通を軸にBIXI(シェアサイクル)、カーシェア、タクシーなど を組み合わせて交通手段を一つの体系として考えている – Montréal en communでは、交通関係者のデータ連携や共通基盤を通じ、個別サービスの改 善を都市全体の移動の改善につなげる狙い – カーシェアやタクシーの情報には許認可・規制のための限定共有もある。全てのデータが同 じ公開範囲になるわけではない • Open Data, Real Value / Evaluating ROI on Open Data from an Operator’s Perspective – シェアモビリティのデータには公共的価値があるが、提供側には開発・保守・制度対応の費用がかかる。 公共の価値、事業者の投資、利用の証拠 – Limeは都市ごとに異なるデータ要件やGBFSの版に対応している。追加のデータ要求は、安全対策や車 両・サービスの改善と同じ開発資源を取り合うことになる。 – 事業者は、公開後に何に使われたかを知ることで社内投資を説明しやすくなる。データの受領だけで関 係を終えず、成果や改善点を提供側へ返す仕組みが重要である。
• One Journey, Many apps / Making Public Transport and Micromobility Work Together – ノルウェーの国営企業。交通データ収集やチケット基盤な どを運営 – Enturは、交通事業者や地域当局の情報を集約し、全国の移 動をつなぐ役割 • Evaluating the Return on Investment of Open Shared Mobility Data Innovative Projects and Current Research – 米国にてシェアモビリティの導入・評価を支援するの非営 利組織 – Shared-Use Mobility Centerは、共有モビリティを通じて 公平な移動機会と環境面の改善を目指す。データや技術は、 その地域の人々が抱える移動課題を解くために使う。
シェアモビリティは「公共交通ではない」 からこその論点 • 自治体での利用実態や成果が提供側に返らないと、維持・改善の優先順 位を付けられない(Lime) • シェアモビリティ事業者にだけ情報提供を求めず、公共交通の情報も利 用できるようにする。双方向の連携が統合された移動を支える(Entur) • 公共的な利用価値を確保しながら、事業者の事情や個人のプライバシー も考慮する必要がある。タクシーの位置情報などは、公開の粒度と用途 を慎重に検討すべき(モントリオール市) • 研究者や地域の実践者による、事前に想定していなかった使い方もオー プンデータの利点(Shared-Use Mobility Center) • 事業者に要求項目を渡すだけでなく、自治体も使う能力と責任を持つべ き。課題から要件を共同設計し、成果を示す関係が必要(Shared-Use Mobility Center)
2日目 11:15〜 GTFSを使った発見と分析の広がり Unlocking GTFS: Powering Broader Discovery and Insights from Transit Data • GTFSを経路検索の入力にとどめず、新しい目的地 の発見、交通計画、需要分析、運賃や移動の検証 へ広げるセッション。 新たな利用者層と業務上の洞察に注目し、データ 収集・AI・分析技術が交通情報の使い方をどう変 えるかを問う。各発表において、GTFSという共通 形式で表した運行情報を、別の記録や利用者の意 図へ結び付ける。 • • • • • Marshall Davey(ARTM) Claire Baxter(Rome2Rio) Stephen Kuban(Kuban Transit Solutions) Guillermo Campoamor(Axon Vibe) 司会: Andrew Salzberg(MobilityData) •
• ARTM(モントリオール)/Rome2Rio • GTFS for network observability and development. – ARTM(モントリオール)では、複数の運行事業者のGTFSをまと め、地域のネットワークを分析している。 – 速度、出発頻度などの指標を使い、似た運行パターンの路線を分 類する分析を紹介 – GTFS、GTFS Realtime、OPUSの乗車記録を組み合わせ、利用者 の一連の移動を再構成する取組を紹介 – 来の路線計画をGTFSで表し、人口等の地域情報と合わせてアクセ ス改善を評価する • TFS Beyond the Commute Thinking beyond service delivery to destination discovery – Rome2Rioは、日々の通勤だけでなく、旅行の計画や行き先の発 見を支える。利用者は目的地を決める前から交通手段を調べてお り、交通へのアクセス自体が訪問先の選択に影響する。 – 地方の目的地へ行ける方法を発見しやすくすれば、有名観光地へ の集中を緩和し、地域経済に消費を広げられる。
データ標準 + AI = 想像を絶する可能性 • How GTFS Unlocks AI GTFS is the glue for AI analysis – 事例としてAI分析を用いたデマンド交通の運行計 画の立案 • 「停留所別の乗車人数」と「路線別の乗車人数」という 別々の集計表から、欠けている『停留所×路線×時間帯』の 内訳を推計した • AIと対話することで、問題を定式化し適切な最適化計算の 方法を見つけ出し、実践できた、と – GTFSは、乗降人数、車両位置、運賃、利用者調査、 人口などの情報を、共通の交通の文脈へ結び付け る接着剤 – GTFSを「文脈」、TIDESを「記憶」、AIを「分析 者」、人間を「判断する頭脳」と整理した。良い データと人間の問いがあって初めて、AIによる分 析が役立つ
スマホセンサーによる精密な移動記録の検出 • Your GTFS Feed Is Already the Base of a Fraud-Detection Infrastructure – スマートフォンの位置・動き・センサー情報を交 通データに照合し、利用した車両、路線、事業者、 乗降場所を再構成する仕組み – 移動の記録は、出発地・到着地の分析にも使える。 乗車人数だけでなく、乗換を含む旅程を理解する ことで、運営や計画に役立つ情報を得られる – SBB EasyRideの事例で、月500万超の移動、月70 万超の利用者、発着地の検知精度96% – GTFSの品質の高さは、乗車の把握、運行の評価、 不正利用の検知の基盤にもなる。同じフィードの 品質改善が、複数の用途に価値を持つ
ディスカッション • 公開されたデータは、交通機関自身が想定しなかった研究や分析に も使われる。データを自由に発見・再利用できることが、新しい価 値を生む入口になる • AIが分析や意思決定を支えるほど、入力の品質と専門家による確認 が重要になる。簡単に結果を出せることを、その結果が正しいこと と取り違えてはいけない • 分析に必要なデータを全てGTFSへ詰め込もうとせず、必要な情報 を別のデータで補うほうがいい • 停留所や便などの共通の識別子があれば、GTFSを軸に別の情報を つなげられる。TIDESのような補完的な標準も使い、計画と実績を 関連付けて扱うことに価値がある
2日目 14:00〜世界の大規模交通機関におけるデータ運営 Operating Major Transit Systems Around the World - From the Lens of Data • • • • • • • 世界の大規模交通機関が、複雑な運行と組織を 支えるデータをどう作り、共有し、利用者へ届 けるかを比較。 計画、業務効率、予算、データ運営、旅客体験 を横断し、公共と民間の連携を含む現場の課題 を扱う。長く使われてきた設備やシステムを抱 える交通機関にとって、新しい機能の導入だけ でなく、既存の情報の流れと責任を整えること が大きなテーマとなる。 Carsten Duerselen(HVV) Jan Schelhaas(Metroselskabet I/S) Will Anderson(Chicago Transit Authority) Gadi Dreyfuss(Google) 司会: Heili Toome(MobilityData)
2日目 15:30〜データ政策は移動をどう改善するか How Data Policy Improves Mobility • • • • • • • 交通データの公開・交換に関する政策を、移動サービスの 改善へどう結び付けるかを議論する。 相互運用、プライバシー、責任ある利用、資金や組織間連 携を視野に、公共的な目標と実装の条件を問う。扱う範囲 は公共交通の運行情報だけでなく、共有モビリティ、コネ クテッド・自動運転車、都市・国・地域の役割に及び、何 を誰のために共有するかを整理する必要がある。 Johan Høgåsen-Hallesby(Beta Mobility) Laura Babio Somoza(POLIS) Emmy Egulu(CSA Group) Gretchen Newcomb(MobilityData、Sarah Abel〔ITS America〕の代理) 司会: Taylor Reich (MobilityData)
学び・気付き • イベントとして洗練度が高い。 • スライドのデザイン: 多くの発表において洗練されている。 ビジネスプレゼンにおいて「本気」を表現する手段になってい る • MobilityDataの企画力、運営能力が高まっている。世界から人 を呼び、セッションの司会もそつなくこなす。
Summit 2024と比較して • エコシステム全体への関心の広がり – 2024では、データ整備そのものを主題とする講演・セッションが多かった • 途上国においてデータ整備するか、国家プロジェクトでのデータ整備の実態、よりリアルタ イム性の高いデータの更新方法、など – 2026ではデータ活用、データ分析など裾野が広がった印象 • シェアモビリティはやや元気がない? – 2024年は、GTFS/GBFSでほぼ同規模のプログラム
Workshop 2025と比較して • 普通の鉄道・バス会社の普通のデータ担当者が参加して、手を 動かす、という場だった。それに対して今回はややエグゼク ティブ寄り
IT・データエンジニアとして • 今回のサミットは政策視点が強く、技術側の立場の参加者、発 言が少なかった – 敢えてそれを狙ったプログラム構成ではあったと思うが、MobilityDataという組 織そのものが技術をどう扱っているかというメッセージも大事 • 何度か参加していると顔を覚えたり「○○技術に強い○○さ ん」というような認識が出来てくる • 90秒のピッチは勝負所です!
日本人参加者として • 出てくる話題や課題はかなり共通。発展途上国の例も含めて、日本 国内で見たことがある話が多い • 日本には都市交通を計画から実践まで一貫して語れる立場の人がい ない。仮に行政にデータを揃えても実践は民間事業者に対するお願 いベースになる。実践を前提に施策を設計できるのはうらやましい • 同じ話かもしれないが、課題解決への熱量に差を感じる。日本にお いては、課題を理解することは同じ苦労を味わう仲間に入るための 儀式であって、解決出来ると思って動いている人は少ない • 参加者が少ないのは勿体ない。必要以上に自分たちを特殊と思わず、 フラットな感覚を養うためのいい機会
この報告資料について • 記憶+当日撮影したスライド+スマホによる英語の書き起こし からCodexで再構成した議事録を元に作成 • 不完全な箇所も多いので、バス情報協会の会員定例会などに向 けて完全版を作成します • 今いちばん求められているのは、ノイズやエコーがないクリー ンな音声端子(会場の反響がAIの音声認識に厳しかった)