コードレビューを文化にするまでの取り組み

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October 12, 22

スライド概要

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ユニークビジョン株式会社 テックリード。 業務でRust書きつつ、チームの生産性を向上させるような改善を推し進めています。 取るに足らないツイートが多いですが、技術的な話や最近勉強したことをつぶやきます。 第25回世界コンピュータ将棋選手権 9位。 ヤクルトスワローズ/将棋/キャンプ/DQW/謎解き/リアル脱出ゲーム

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各ページのテキスト
1.

コードレビューを 文化にするまでの取り組み コードレビュー LT会 - vol.3 ユニークビジョン株式会社 山本 一将

2.

自己紹介 @kyamamoto9120 山本 一将 / ユニークビジョン株式会社 バックエンド開発, コードレビュー改善WG など ヤクルトスワローズ/将棋/キャンプ/DQW/謎解き 第25回世界コンピュータ将棋選手権 9位

3.

キャンペーンツールやチャットボットなど マーケティングをより効果的に運営するためのツール 「Belugaシリーズ」を開発・運用 Twitter SNS AtCoder コンテストや Rust.Tokyo 2022 をスポンサード

4.

レビューの回数 エンジニア数の増加を 上回るペースで増えている 12000 10000 8000 6000 4000 2000 0 2018 2019 2020 2021 2022

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入社時の状況 レビューという制度はあるが 改善の余地あり! 1日1回レビューに行くルール レビューの目的が浸透しておらず、 義務感でレビューが行われていた。 レビュアーはCTOのみ を捕まえるのが大変。 が休暇を取ると開発が停滞。。。 CTO CTO PRを使用せず、同期的なレビュー 差分の表示もしていないため レビュー箇所の妥当性も曖昧だった。

6.

主要な取り組み 1.現状把握 メトリクス収集 2.属人性解消 CTO 7.文化へ 以外もレビュー 目的を広げる 品質 → 知識共有 3.対象を明確に 4.動機付け を使用 ( まだ同期的なレビュー ) レビューの目的 PR 6.ワークフロー 仕組みを増やして ルールを減らす 5.非同期化 PR ベースのレビュー

7.

01 開発を止めない 経営層はコードレビューに対する理解を持って いたが、レビューは工数がかかることも事実。 開発が停滞しないよう注意した。 03 計測する 施策の影響を曖昧に評価することの無いよう、 メトリクスの収集は早くに着手した。 最初は完璧を求めず、簡単であることを優先。 02 理解を得る 改善の方向性が必ずしも万人に受け入れられる とは限らない。 議論の場を設け、考えを伝えるよう心がけた。 04 先行事例を調査する 自分たちが解決したい問題は必ず誰かがすでに 解決しているものだと考えた。 GoogleとGitLabの取り組みは常に調査していた。

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バイブル コードレビューの目的 コードレビューを通じて生まれる関係性の図は 今でも目標としている形の一つです。 コードレビュープロセス レビュアーをアサインする仕組みなど、これを読んで いなければ改善のポイントとして考えませんでした。 統計データ この論文に登場する統計データを目標にメトリクスを 採取し、改善を進めました。

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ワークフローのデモ

10.

今後の展望 01 コードレビュー自体の質の向上 02 ワークフローの改善 03 よりエンジニアのためのレビューにする ガイドラインやチェックリストの作成など、 世の中で多く記事を見かける部分の改善を進める。 まだまだ不便も多く、機能要望もたくさん頂いている。 レビューが楽しいものになるような機能も追加したい! コードレビューは福利厚生! スキルアップや働きやすさ向上に活用していきたい。

11.

ありがとうございました