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May 07, 26
スライド概要
Slackに作業ログを雑に書いて もらったら結構良かった話 2026/05/07 BAKUCHIKU BANBAN #3 JANOG57 NOC Server学生リーダー 京都大学 森脇遼太
自己紹介 森脇遼太 (Ryota Moriwaki) https://www.crashrt.work/ ⚫ 京都大学大学院 情報学研究科 M2(通信情報システムコース) ⚫ 研究テーマは「Enterprise Network におけるネットワーク検証」 ⚫ 京大マイコンクラブ(KMC) NOC参加歴 ⚫ AXIES2024 NOC (BAKUCHIKU) SVメンバー ⚫ IWSC奈良 NOC (Shirankedo) SVメンバー ⚫ JANOG57 NOC SV学生リーダー 2
発表概要 JANOG57 NOCのSVチームでの作業の進め方を共有 ⚫ J57のNOCセッションで質問された「メンバーフォローは?」等へのアンサー Slackに作業ログを雑に書き殴ってもらったらフォローしやすくて良かった ⚫ Working Out Loud と呼ばれるものらしい? ⚫ 今回はJ57 SVでの実際の様子を紹介 ⚫ 何かの参考になると嬉しい 3
JANOG57 NOCでSVが構築したもの やりたいこと全部やった DNS : 各会場x3+クラウドx2の計5台で dnsdist + Knot Resolver + Unbound DHCP : Kea DHCPを2台構築、 Storkで管理 監視 : Grafana + Prometheus系 + Zabbix + Akvorado + メンバー自作の色々 ログ : Grafana Alloy + Loki + rsyslog + Splunk + モニタリングスイート SVの構成の詳細はこちら ⚫ JANOG57 NOC サーバー構成紹介(DNS・DHCP編) ⚫ JANOG57 NOC サーバー構成紹介(メトリクス監視・ログ収集編) コンフィグ、Ansible・Terraform、メンバーのブログなどはNOC公式ページから ⚫ https://noc.janog57.ishikari-dc.jp/ 4
SVのメンバーについて NOC初参加・SV初参加の学生メンバーが多かった ⚫ SV経験あり: 2人(+ 僕) ⚫ NOC経験あり・SVは初: 2人 ⚫ NOC初: 4人 ⚫ 初心者メンバーもあくまでNOCやSVの初心者 4つのサブチームに分かれて構築 ⚫ DNS(2人)・DHCP(2人)・メトリクス(3人)・ログ(1人) + 遊撃(大人3人) 5
目次 • JANOG57 SVの知見共有 • Slackに作業ログを雑に書いてもらったら結構良かった話 • 質問とか 6
J57 NOCセッション 吉川のスライド p.30 https://noc.janog57.ishikari-dc.jp/archive/files/evnw_yoshikawa.pdf 7
DNSクエリ QPS キャッシュヒット率 ほぼ100%のキャッシュヒット率 dnsdist Knot Resolver Unbound ドロップ数 フルリゾルバのキャッシュミスと dropが増えた回も 8
DHCPリース数: 18446744073709548000 2026/2/13 09:00頃のダッシュボード上でのDHCPリース数 9
Kea DHCPの巨大なリース数のメトリクス リース数の計算方法が一部のDHCPリレー実装と相性が悪く、負の値になっていた ⚫ assigned-address-total は リースした/DHCPRELEASEを受け取った で増減 ⚫ DHCPリレーには全てのDHCPパケットをリレーするような実装が存在 ⚫ クライアントから直接DHCPサーバーに送るDHCPRELEASEもリレーされる ⚫ 本来よりも多くのDHCPRELEASEがサーバーに届き、メトリクスが減りすぎてしまう ⚫ クライアントから直接届いたもの + リレーされたもの の両方が届く DHCPリレーされたDHCPRELEASEをdropすれば解消できるかも? 詳細:「Kea DHCPのIPアドレスリース数のメトリクス取得が難しかった話」 https://zenn.dev/wuhu1sland/articles/c32376acb60961 10
目次 • JANOG57 SVの知見共有 • Slackに作業ログを雑に書いてもらったら結構良かった話 • 質問とか 11
約3ヶ月の間のSlackメッセージ数 12
SVはサブチームごとにもチャンネルがあった SV全体 メトリクス DNS DHCP 13
Slackにログを残しながら作業を進めた 14
Slack上で議論しながら進めるスタイル Slack上でもリアルタイムに 近い速度で話すことが多かった 15
作業ログの中身 綺麗な形式でなくて良いのでSlackに雑に書き込むことを推奨 ⚫ やろうとしていること、調べたこと、作業したこと、考えたことなどなんでも ⚫ 独り言っぽく「なにこれ」「わからん」みたいなのも書いてもらっていた 16
技術面のフォローがその場でできた 作業に詰まったことにすぐに気付ける ⚫ トラブルなら一緒にトラシュー ⚫ 知識的な部分はその場で教える などのフォローができた 詰まって先に進めない、は防げた https://jaaasmine237.hatenablog.com/entry/2026/03/31/010327 17
どう確認したか?もすべてSlackに 実行コマンド・出力など、とにかく全部を貼ってもらった リーダー側でもダブルチェックができる & 後から見返して比較も可能 18
SV経験者にはラフにタスクを投げた ⚫ 他チームとの調整も含めて進めてくれていたり ⚫ 興味があると言っていた発展的なタスクを投げてみたり 作業ログで様子が見えていると安心 19
ホットステージ以降の様子 SVで最低限必要なものはホットステージ時点で構築完了 各メンバーが担当範囲を理解した状態でホットステージを迎えることができた ⚫ 担当範囲をさらにこだわって調整 ⚫ 気になる部分の調査 など、NOC初参加メンバーも含めて各自発展的な内容に取り組んでもらえた 20
リーダーとして個人的に気をつけたこと 任せた部分は手は動かさずに口だけ出す ⚫ 各メンバーに担当範囲は把握した状態で本番を迎えてほしかった ⚫ 勝手に直すのではなく修正方法を伝えてメンバーに直してもらう ⚫ 作業の過程が全て見えているので、修正の指示は出しやすかった メンバーが気軽に発言しやすいように、まずは僕がSlackに雑に書き込みまくる ⚫ リーダーよりカジュアルな感じで発言をするのはおそらく難しい ⚫ 僕がカジュアルにたくさん書き込むことで発言のハードルを下げたかった 21
一人で7336件のメッセージ 1日平均76件、Slackでの発言数1位 ⚫ SVがSlack中心だったので特に多くなった ⚫ 他チームはGitHub/Zoomでも議論 ⚫ 雑な発言数も多分トップ → 22
「独り言風の作業ログ」良かったこと 独り言という体で「なにこれ」「わからん」みたいなのも書いてもらえた ⚫ メンバーが作業に詰まったときにすぐにフォローできた リアルタイムで作業の軌道修正ができる ⚫ 要件を正確に伝えれてない/さっき構成変更があった、という場合もしばしば… ⚫ その場で認識のズレを修正できたので手戻りを小さくできた 作業ログ=進捗なので、個別で確認しなくても進捗の把握ができる ⚫ なんども進捗確認をするのは辛いので…… 見えるところに情報があるとリーダー側がとても助かる 23
反省点 「雑にSlackに書いてねー」だけではなかなか広まらなかった ⚫ 僕が作業するときに作業スレを作ったらメンバーが真似してくれて広まっていった ⚫ 例を見せる、というのはかなり大事そう? ⚫ GitHubまわりとか開発フローも最初に例を見せてから進めると良かったかも サブチーム間で構築したものを共有する会はもっと開くべきだった ⚫ メンバーが作業ログを見て他のサブチームの様子は追うのは難しい…… ⚫ ホットステージ初日のSV内で各自担当したものを説明する会は好評だった 24
まとめ J57のSVではとにかくSlackにログを残しながら作業を進めた ⚫ カジュアルな形式で、やったこと、思ったこと、調べたことなどを作業しながら残した ⚫ フォローや軌道修正がしやすい & 後から見返せる & 進捗も把握できる ⚫ 見えるところに情報が置かれているのはとてもありがたかった 具体的にどうやるかは実際の例を見せるのが大事だった ⚫ 今回紹介した内容が例として少しは参考になるかも? Special Thanks! 吉川知輝 https://www.facebook.com/marokiki.net 25
参考:僕の作業ログ(1/2) 26
参考:僕の作業ログ(2/2) 27