130 Views
September 30, 25
スライド概要
Developers Summit Fukuoka 2025 Session1の登壇資料です
オルターブースの中の人
DXと向き合うエンジニアリング 株式会社オルターブース 代表取締役 小島淳 Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 1
プロフィール 株式会社オルターブース 代表取締役 小島 淳(Atsushi Kojima) 1976年千葉県柏市出身。 10代から20代前半までハードコアパンクに没頭し 全国をツアーするバンドマンとして活躍。 バンド解散後、IT業界に転身しレガシーシステム開発に従事し、2007年に都 内大手MSPへ転職。技術部門、プリセールス部門、コンサルティング部門の 責任者として多くのWebシステムを担当。 2012年福岡へ移住しクラウドコンサルタントとして活動、2015年に株式会 社オルターブースを創業し、「つまらない世界からもっと刺激のある世界へ 変化させよう!」をスローガンにフルスタック開発を展開している。 Microsoft MVP Alumni Microsoft Regional Director(2020~) Microsoft Top Partner Engineer Award 受賞 NPO法人AIP理事 G’s ACADEMY メンター Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 2
クラウド市場の拡大 出典:国内クラウド市場予測を発表 (idc.com) 2022年の国内クラウド市場は、 前年比37.8%増の5兆8,142億円 (売上額ベース)となりました。 また、2022年~2027年の年間 平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は17.9%で推移し、 2027年の市場規模は2022年比 約2.3倍の13兆2,571億円になる とIDCは予測しています。 クラウドと共にAIも大きく発展しつつあり、大きな市場となっている。 Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 3
DXはツールでも技術でもサービスでもない DX=Digital Transformationはデジタルによる社会の変革であり、ツールの導 入ではありません。 電子化 → デジタル化 → DX 電子化とは紙などのアナログなものをコンピュータに取り入れるためにデジタ ルデータ化したものです。(文書 → pdf化) デジタル化とは、電子化されたものを蓄積し、分析できるようにしたものです。 (pdf → ライブラリーデータベース) エンジニアリングとは 「→」を支える仕組みを提供すること Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 4
経済産業省の報告書(DXレポート)によると、2018年時点で同じ基幹システ ムを21年以上運用している企業は全体の2割だとされています。これが2025 年には6割に達すると予測され、ITの老朽化が進んでいます。 参考:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~(METI/経済産業省) Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 5
非IT業界でのIT投資状況 国内の非IT企業一般における売上高に対するIT予算比率は平均1%前 後に過ぎず、業種別に見ても製造業の中央値は約1.0%、建設・土木 業は0.87%程度と報告されています。例えば製造業全体の中央値は 1%程度(売上100億円に対しIT予算1億円)にとどまり、金融業の 5.5%(同じく5.5億円)と比較して格段に低い水準です。(参考: NRI Digital Consulting Edge) Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 6
レガシー産業におけるIT導入の実態 1兆円 超大手・グローバル化サプライチェーン AIネイティブ・投資 〜1000億円 プライム製造・DXへの取り組み加速 AIでの業務改善・改革 〜100億円 国内サプライチェーン・セキュリティ対策 クラウド化・情報システム化 〜10億円 小規模専門性・IT導入 ITスキル人材教育 情報系子会社 関連会社多数 情報システム部門BPO 社内SE なし(社長?) BPOコストから内製化投資へ移行しつつあるのが現状。 移行に伴うリスクと定着化支援が非常に重要な課題となっている。 Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 7
面で考える(アーキテクチャー) まずは情報基幹システムとしてクラウドサービスの導入を強く推奨します。 また勘定系基幹システム(会計、生産管理、原価管理、調達管理など)はSIベン ダーとの調整を進めるべきですが、DXコンサルが中間に入りCIO補佐的な役割 を持つことも検討します。 勘定系基幹システム 工場 内製化チームでナ レッジを強化する クラウド型 広域網 本社機能 情報系基幹システム 営業所 Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 会計含むERP 工場個別原価および生産管理 調達管理およびSCMなど データやプロセスをAIやロー コードで自動化連携する グループウェア、ID メール、ファイル、電子帳簿 CRM、Web、業務データ 8
ドメインエキスパートがシステムを開発する ローコード開発は、要件定義から設計、実装、テスト、公開、保守に至るまでの 各工程を、最小限のコーディングで効率的に進められる開発手法です。 ドメインエキスパートが高度なプログラミングスキルを持っていなくても、ビ ジュアルベースのUIやテンプレート、ドラッグ&ドロップ機能などを活用するこ とで、業務知識を直接プロダクトに反映させることが可能です。 ESGかんたんダッシュボード CO2排出量の算定プロセスをMicrosoft Power Platformでかんたんに報告・集計・レポート 報告・収集 工場や営業所のCo2データを収集 Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 集計 分析可能な状態にして保管 レポート 分析可能なダッシュボードやエクセルで レポート 9
AI駆動開発にちゃんと向き合え GitHub Copilotのお問い合わせが圧倒的に多いので すがそのほとんどが製造業(広義の意味での)です。 なぜIT業界ではなく製造業界からのオファーが多い のか。 たまにあるIT業界企業様のお話。 ここは非公開にしておく 1. まずは導入検証したいので3アカウント、1ヶ月使う。 2. 費用対効果を図るための基準を教えてくれ。 3. 開発効率が上がったという証拠(事例)を出してくれ。 4. 当社のガバナンス、セキュリティに応じたベストプラクティスを教えて。 Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 10
終わらないプロダクトに覚悟を決める 契約方法 責任範囲 Goal 請負契約 成果物責任 納品 準委任契約 作業実施責任 期間 委託契約のアップデート がない 責任の範囲が作業範囲に 特化しすぎ アジャイルモデル ライフサイクルを重 視した管理契約へ Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. プロダクト責任 をチームで共有 DevOpsチーム 次のプロ ジェクトへ 一過性リソースではプロダクトのライ フサイクルは回りづらいのでは? 製品ライフサイクルと 共に動き続ける DevOpsの実践 11
今だからこそ DevOpsを 実践するとき Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 12
つまらない世界からもっと刺激のある世界へ変化させよう! Copyright © Alterbooth Inc. All Rights Reserved. 13