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November 08, 26
スライド概要
2026/11/8開催。
・シラバス Ver.0.1 とは何か(ITパスポートと基本情報の改定を比較)
・擬似言語を JavaScript で書いて、Google Colab で動かす
ITパスポート 基本情報技術者試験 応用情報技術者試験 ゆるっと持ち寄り勉強会 2026年11月8日 / システムエンジニア友の会
本日のアジェンダ 1. はじめに:この勉強会の目的 2. 試験の最新情報:CBT の休止と再開が決まった 3. 特集:ITパスポートと基本情報のシラバス案 Ver.0.1 を比べる 4. 近況&持ち寄り会 5. 持ちネタ:擬似言語を JavaScript で書いて、Colab で動かす 6. 次回に向けて 前半は「制度を読む」、後半は「手を動かす」。 2 / 22
はじめに:この勉強会の目的 ITパスポート、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験に関する情報共有 勉強方法や攻略法について意見交換 試験に関する疑問や悩みの解消 いろんな属性の参加者とのコミュニケーション モチベーション維持 10/4 の回は、主催の予定が重なってしまい開催できませんでした。申し訳ありません。今日は2ヶ月ぶり です。 3 / 22
試験の最新情報(2026年11月時点) ITパスポート・基本情報・情報セキュマネ(通年CBT) 12/28 から一時休止(システムリプレースのため) 再開は 2027年1月下旬の予定。申込受付は 1月中旬以降 年内に申し込んだら 12/27 までに受験。再開後の日程への振替はできない 9/6 時点では「秋頃に案内」だった件。11/5 に決まった。 応用情報(CBT) 前期:申込は 11/7 で締切。科目A 10/28〜11/10(実施中)、科目B 11/24〜12/6 後期:申込 2027/1/27〜2/16 科目A 2/6〜2/19 科目B 3/3〜3/15 出典:IPA「2027年1月以降の実施予定について」(11/5 掲載)、「令和8年度 申込受付期間・試験実施期間」(9/17 更新) 4 / 22
特集 ITパスポートと基本情報のシラバス案 Ver.0.1 を比べる 5 / 22
そもそも、なぜ試験制度が変わるのか 2025年5月:経済産業省の検討会が報告書「スキルベースの人材育成を目指して」を公表 2026年3月31日:経済産業省と IPA が 試験制度の見直し案を公表 理由は「DX 推進や AI 活用に必要なデジタル技術・データ活用が進化し、求められるスキルも変わった」 見直しの柱(5本) 1. データマネジメント試験(仮称)の新設 2. ITパスポートの出題構成の変更 3. プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)の新設 4. 情報セキュマネ・基本情報の一部変更 5. 情報処理安全確保支援士の一部変更 2027年度から新制度。現行制度は 2026年度の試験で終わる予定。 出典:IPA「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」(2026/3/31)、プレス発表(同日) 6 / 22
なぜ「Ver.0.1」なのか いまの基本情報のシラバスは Ver.9.x。ITパスも長く版を重ねてきた 新制度のシラバス案は、その続きの改訂ではなく、新しい体系で一から作り直した文書 IPA は「試験区分ごとに暫定版の時点から随時公開」と説明。内容は「公表時点の検討状況に基づく」もので、 変わる可能性がある 公開日 出たもの 6/30 PDS(マネジメント/システム)Ver.0.1(7/31 に 0.2) 8/31 ITパスポート、データマネジメント、支援士 Ver.0.1 9/30 基本情報、情報セキュマネ、PDS 共通知識 Ver.0.1 10/30 PDS(データ・AI)Ver.0.1 PDS=プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)。応用情報のシラバス案は出ない(理由は次のページ)。 7 / 22
新制度の試験区分 時期 試験区分 変化 〜2026年度 現行制度の試験(応用情報の後期は 2027年3月まで) 現行制度はここで終了 2027年度 春頃 ITパスポート 出題構成を変更 情報セキュリティマネジメント 一部変更 基本情報技術者 一部変更 データマネジメント(仮称) 新設 PDS(マネジメント/データ・AI/システム)(仮称) 新設 情報処理安全確保支援士 一部変更 2027年度 夏〜秋頃 応用情報と高度試験は「大括り化」して、PDS の3区分に再編される。 新制度の区分一覧に応用情報の名前は無い。 全区分 CBT。現行の高度試験の免除と同等の制度、経過措置を検討中。 8 / 22
科目A の分類が 30 に組み直された 分野 大分類 中分類 ビジネス 1 ビジネス変革 1〜7(方法論、経営戦略・デジタル戦略、PM、マインド・スタンス など) 2 データ・AI の利活用 8 データマネジメント/9 データ分析/10 AI 利活用 3 組織活動 11 経営・組織論/12 ガバナンス・監査 4 デジタル技術 13〜19(クラウド、NW、DB、AI 技術 など) 5 システムの開発・運用 20 ライフサイクル/21 方法論/22 アルゴリズム・プログラミング 6 セキュリティ 23〜26 7 倫理・コンプライアンス 27 情報倫理・AI 倫理〜30 テクノロジ セキュリティ・倫理 全区分が この1枚の分類表を共有し、区分ごとに「出す中分類」と「重点」を選ぶ。共有は今も同じ(現行は中分類 23)。変 わったのは表の中身で、23 → 30 に組み直し、分野も ビジネス/テクノロジ/セキュリティ・倫理 に(旧:ストラテジ系/マ ネジメント系/テクノロジ系)。 出典:IPA「出題範囲等の改定案 Ver.1.0」「科目Aの出題範囲体系案 新旧対応表」(2026/3/31) 9 / 22
改定の概要:ITパスポートと基本情報 ITパスポート 基本情報 目的:ビジネスパーソンのデジタルリテラシーとして 目的:デジタル技術を活用したサービス、プロダクト、 の基礎知識とマインド・スタンスを評価 システム、ソフトウェアを作る知識・技能を評価 120分・100問(いまと同じ) 科目A 90分・60問/科目B 100分・20問(いまと 新しく入る:DX に向けたマインド・スタンス、データ 同じ) マネジメントの基礎 科目A:体系は変わるが、IPA は「表記の変更で、問 強化:AI 時代に対応したセキュリティ・倫理 う範囲そのものは変わらない」と説明 「知識と併せてマインド・スタンスも出題する」 科目B:出題範囲を一部変更 科目A 免除制度は変更なし 10 / 22
比べてみる:ITパスポート vs 基本情報 ITパスポート 基本情報 対象 ビジネスパーソン全般 作る側(チームの一員) 出題する中分類 30 のうち 26 30 のうち 29 ITパスだけ 7 マインド・スタンス 基本情報だけ 20〜22 システムの開発・運用、26 セキュリティ実装技術・評価 重点分野 指定なし 20〜22(ライフサイクル/方法論/アルゴリズム・プログラミング) 技能の試験 なし 科目B(擬似言語) データ・AI(8〜10、18)と AI 倫理(27)は両方に入っている。 ITパスで学んだ範囲は、基本情報の土台としてそのまま使 える。 出典:各シラバス案 Ver.0.1、出題範囲等の改定案 Ver.1.0 11 / 22
基本情報 科目B は何が変わる? 大項目 中身 1 プログラミング全般 要求の把握、詳細設計、実装、値の追跡、テスト、デバッグ 2 処理の基本要素 型・変数・配列、演算、選択と繰返し、関数呼出し 3 データ構造・アルゴリズム 再帰、スタック、キュー、木、グラフ、整列、文字列処理 4 諸分野への適用 新:数理・データサイエンス・AI を題材にしたプログラム(統計量、集計、行列・ベクトル) 5 情報セキュリティ 管理策、マルウェア対策、バックアップ、ログ、脆弱性管理 言語は引き続き「擬似言語を扱う」 科目A の用語例には、Web アプリの言語として JavaScript、データ分析・AI の言語として Python が並ぶ 「動かして、値の変化を追い、エラーから直す」が技能として明文化された。この後の持ちネタにつながる。 12 / 22
持ち寄り会 自己紹介、近況、持ち寄りネタ(ある方) 13 / 22
自己紹介(軽く) お名前 :Quatrex お仕事 :基盤PM 住んでる都道府県:神奈川県 近況: 14 / 22
持ちネタ 擬似言語を JavaScript で書いて、Colab で動かす 15 / 22
科目B 問2「配列を逆順にする」を3つの書き方で
擬似言語
Python
JavaScript
array ← {1, 2, 3, 4, 5}
array = [1, 2, 3, 4, 5]
let array = [1, 2, 3, 4, 5];
arrayの要素数
len(array)
array.length
for (left を 1 から (要素数
for left in range(n // 2):
for (let left = 0; left < Math.floor(n / 2); left++) {
right = n - 1 - left
const right = n - 1 - left;
endfor
(インデントで終わり)
}
(出力)
print(...)
console.log(...)
÷ 2 の商) まで …)
right ← 要素数 - left +
1
Python も JavaScript も配列は 0 始まり。擬似言語の + 1 が - 1 になるのは同じ。
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JavaScript ならではの引っかかり
「÷ の商」は Math.floor(n / 2) 。JavaScript には整数の割り算が無く、 5 / 2 は 2.5
この問題は Math.floor を忘れても結果は同じ(left=2 で、中央を自分自身と交換するだけ)
割り算の結果を添字に使う問題では、そのまま誤りになる
let と const :値が変わる変数は let 、変わらないものは const 。擬似言語の「整数型:」に当たる型宣言は
無い
ブロックは { } 、文末は ; 。インデントは見た目だけで意味を持たない(Python と逆)
配列の表示は環境で書式が違う。揃えたいなら array.join(", ")
Math.floor を消して動かしてみると、left が 0, 1, 2 と3回まわるのが見える。
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どこで動かす? 手軽な実行環境 環境 準備 ひとこと Google Colab 不要(Google アカウント) 9/6 からの続き。Python と同じノートで並べられる ブラウザの開発者ツール 不要 F12 → Console に貼る。いちばん手軽 paiza.IO 不要(ログインなしで可) 書いたコードを人に共有しやすい Node.js / Deno インストールが必要 本格的にやるならここ。VS Code と組み合わせる 今日は Colab で動かす。実は Colab の実行環境には Node.js(v22)が最初から入っている。 18 / 22
Colab で JavaScript を動かす
セルに貼るコード
%%script node
let array = [1, 2, 3, 4, 5];
const n = array.length;
for (let left = 0; left < Math.floor(n / 2); left++) {
const right = n - 1 - left;
const tmp = array[right];
出力
left=0 right=4 [5, 2, 3, 4, 1]
left=1 right=3 [5, 4, 3, 2, 1]
結果: [ 5, 4, 3, 2, 1 ]
Python 版と同じ結果になる。
!node --version と打てば、Node.js のバージョンも確認できる。
array[right] = array[left];
array[left] = tmp;
const s = array.join(", ");
console.log(`left=${left} right=${right} [${s}]`);
}
console.log("結果:", array);
1行目の %%script node がポイント。 これだけで、そのセルが Node.js
で実行される。
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落とし穴: %%javascript では出ない セルの1行目 どこで動く? console.log の結果 %%javascript Colab を開いているブラウザ セルの下に出ない(開発者ツール側に出る) %%script node Colab の実行環境(Node.js) セルの下に出る %%javascript で document.write を使うとエラーになる %%javascript でも画面に要素を足せば表示はできるが、科目B の練習には向かない 名前から %%javascript を選びがちだが、科目B の練習は %%script node で。 20 / 22
まとめ:Python と JavaScript、どちらで学ぶ? 擬似言語に近いのは Python。インデント=ブロック、型宣言なし、 range で回数が読みやすい 業務で使っているなら JavaScript で十分。新シラバス案でも Web アプリの言語として並んでいる どちらでも、科目B で問われるのは「動かして、値の変化を追い、エラーから直す」こと Colab なら Python のセルと JavaScript のセルを1冊に並べて比べられる AI に「この擬似言語を JavaScript にして、各行の変数の値も出して」と頼むと、そのまま Colab に貼 れる。 21 / 22
次回予告 次回の持ちネタ候補 基本情報の「過去問に少ない」ところ(CRC・情報数学・AI 系)※今回から延期 基本情報・情報セキュマネのサンプル問題が出ていれば、その紹介 今後の取り組み 継続的な勉強会の開催(オンライン/オフライン) 勉強仲間の募集、個別相談会の実施 ご要望・ご提案 今後テーマにしてほしいこと、その他ご意見・ご感想 22 / 22