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July 03, 26
スライド概要
Generative Ai Study Group Master
Generative AI Study Group 75th study session 高校生が開発した「生成AI」による足場かけ -RAGを用いた英文和訳学習アプリの開発事例紹介2026/06/24 Wed. 大竹 優輝 神戸大学附属中等教育学校 6年 [email protected]
自己紹介 大竹優輝 Yuki OHTAKE 神戸大学附属中等教育学校6年(高校3年生) 趣味 オーボエ バイブコーディング(Webアプリ開発) 受賞歴 アプリ甲子園2025 入賞 第13回高校生ビジネスプラン・グランプリ 高校生ビジネスプラン・ベスト100 兵庫県高等学校探究活動研究会教育委員会賞 など 2
アジェンダ ・高校生による生成AI利活用の実態 ・英文和訳学習アプリ開発に至った経緯 ・開発したアプリの紹介 ・既存の生成AIとの違い ・バイブコーディングへの関心と開発プロセス ・教育現場における応用可能性 3
高校生による生成AI利活用の実態
参考:https://shingakunet.com/journal/fromsapuri/20250903000003/ スタディサプリ #高校生なう より
生成AI利活用 ・やはり調べ物やスライド作成の利用が多い ・英語や数学の学習で添削などに利用 (実際に英語の授業で英作文を添削するために生成AIを使用) ・ChatGPT、Gemini、Copilotの順で利用が多い ・ChatGPT→日常会話、簡単な調べ物 Gemini→学習に関すること のようにLLMを使い分ける生徒がほとんどというイメージ
高校生にも浸透しつつあるNotebookLM
私の生成AI活用術 ・Geminiを一番使っています ・生成をカスタマイズしています (パーソナルインテリジェンス機能) プロンプトエンジニアリング ex)結論から述べる、構造化出力を強制など ・Gem機能で ①英作文添削 ②数学答案添削 など 簡易アプリを作り、毎日学習で使っています
英文和訳学習アプリ開発に至った経緯
英文和訳とは
GASG 52nd study sessionに参加 大阪教育大学附属池田中学校 中田未来先生 テーマ:生成AIは英語教育を変えるのか? 〜中学校現場から見た協働指導の可能性〜 ChatGPTを用いた英語ライティングのフィードバックが 教師による指導と同等に学習者の文章構成能力等を改善 一方でハルシネーションリスクなど→外部リソースの必要性
GASG 52nd study sessionに参加 もともとは 自分が英文和訳の学習の際に抱いていた不満を解決する 学習アプリを作成 実際の教育現場での応用可能性 「英作文」ではなく「英文和訳」である新規性
参考: 大澤 (2015) 文部科学省 (2018a,2018b) 英文和訳とは 「英文和訳」に焦点を当てたモチベーション 学習者の解答方針 英語能力の評価 自由英作文 知っている表現に 文法や構文の理解 回避できる を評価しにくい 英文和訳 複雑な構文に 文法や構文の理解 向き合う必要性有 を適切に確認可 英文和訳は学習者の英語能力の理解度を測る「手段」
背景と課題 生徒の課題:雰囲気訳 教師の課題:時間的制約 フィードバックの遅延 ・文構造を把握せず単語をつなげる ・丁寧な添削には時間がかかる ・誤りに気づかないまま学習が進行 生徒「雰囲気訳の状態化」×教師「フィードバック遅延」 =学びの質低下
参考:McLeod (2025) 着眼点と目的 発達の最近接領域(Zone of Proximal Development) 自力でできる 自力でできない 他者の援助があればできる
参考:McLeod (2025) 着眼点と目的 発達の最近接領域(Zone of Proximal Development) 自力でできる 他者の援助があればできる 足場かけ =生成AIが代替? 自力でできない
着眼点と目的 高 【本研究の目指すところ】 ( 【教師の添削】 生成AIの「即時性」 ×RAGの「正確性」 正 確 性 【自己添削】 質 遅い×質が高い ) 速い×質が低い 速さ(即時性) 速
着眼点と目的 高 【教師の添削】 質 遅い×質が高い ( 正 確 性 ) 【自己添削】 速い×質が低い 速さ(即時性) 速
着眼点と目的 高 【本研究の目指すところ】 ( 【教師の添削】 生成AIの「即時性」 ×RAGの「正確性」 正 確 性 【自己添削】 質 遅い×質が高い ) 速い×質が低い 速さ(即時性) 速
開発したアプリの紹介
開発した学習アプリの仕組み
開発した学習アプリの仕組み 1. 画像読み込み
開発した学習アプリの仕組み 1. 画像読み込み 2. 和訳入力
開発した学習アプリの仕組み 1. 画像読み込み 2. 和訳入力 3. FB提示
参考:株式会社日立ソリューションズ (2024) 開発した学習アプリの仕組み
参考:株式会社日立ソリューションズ (2024) 開発した学習アプリの仕組み 一般的な生成AI インターネット
参考:株式会社日立ソリューションズ (2024) 開発した学習アプリの仕組み ハルシネーション 再学習のリスク 一般的な生成AI インターネット
参考:株式会社日立ソリューションズ (2024) 開発した学習アプリの仕組み ハルシネーション 再学習のリスク 一般的な生成AI インターネット 本研究で開発した 学習アプリ 教科書・参考書
参考:株式会社日立ソリューションズ (2024) 開発した学習アプリの仕組み ハルシネーション 再学習のリスク 一般的な生成AI インターネット 本研究で開発した 学習アプリ RAG (検索拡張生成) 教育的な正確性 を保証 教科書・参考書 検索拡張生成(Retrieval-Augmented Generation)
デモンストレーション
既存の生成AIとの違い
開発した学習アプリの仕組み
開発した学習アプリの仕組み
バイブコーディングへの関心と 開発プロセス
今までに使用したことがあるコード生成AI
今までに使用したことがあるコード生成AI
今までに使用したことがあるコード生成AI
Google AI Studioのここがすごい Createと似ているが… ・修正にかかる時間が格段に短い ・Gemini APIを利用できる ・生成AI側から更新のアイデアを出してくれる ・バージョン管理も簡単 ・すぐにpublishできる ・GitHubと連携できる などできること多数
アプリを作ってみました
まずはアイデアを生み出す(一番難しい) 漢文の勉強楽しくない… 古事成語を楽しく覚えたい Point 漠然としたアプリのイメージがあれば大丈夫 まずは「作ってみる」という第1歩が大切
次にプロンプト書く(生成AIに書かせる) メタプロンプトを作成
Google AI Studioに投げるだけ
2分くらいでアプリができた
2分くらいでアプリができた
アプリはできたけれども… アウトプット重視のアプリになっちゃった インプットの学習アプリを作りたい 漫画とかで楽しく意味を理解したいな…
アプリの改善
アプリの改善
アプリの改善
アプリはできたけれども… 中国史っぽく説明されても… 全体的なアプリのデザインをかわいくしたい
アプリの改善
アプリの改善
アプリの改善
アプリ完成 ・システムエンジニアリング をしている感じに近い ・コード生成AIとの対話 を元に、APIを呼び出す時 のプロンプトを蓄積
教育現場における応用可能性
開発した学習アプリの仕組み
本実験は神戸大学附属中等教育学校の人を対象とする調査に係る研究倫理審査を通過している(承認番号 25-063) 実証実験 対象:神戸大学附属中等教育学5年生15名 期間:2025年12月16日から12月23日 課題:英検準1級の長文読解問題の和訳 評価:4観点ルーブリックによるブラインド評価 【実験群(n=8)】 生成AIによる学習アプリを使用 事前テスト 事後テスト 【統制群(n=7)】 自主学習(介入なし)
結果 ・英文和訳の即時添削に対するニーズ 86.7%(13名/15名)が即時添削を希望 ▶︎思考が鮮明なうちに修正を行いたい強い動機を持つ ・生成AIによるFBの理解度 実験群参加の8名全員が生成AIによるFBに対して 分からなかったものはなかったと回答 ▶︎学習者にあった適切な足場かけを提供できた
結果 ・心理的側面における影響 自由記述の回答より 「合っているところを必ず褒めてくれて嬉しかった」など ・生成AIによるFB受領後の学習行動 学習アプリの再利用(7名) 書き直しをした(4名)など ▶︎自律的な学習を促進
結論と考察 仮説1. 英文和訳能力の向上 生成AIによるFBが学習者の英文和訳能力を有意に向上させるか ▶︎構造・正確性の観点で中程度の効果を確認、一定の効果有 仮説2. 足場かけの機能 生成AIによるFBがZPDにおける有効な「足場かけ」として機能するか ▶︎即時性・心理的安全性を実現、自律的な学習を促進 基礎的な添削▶︎AI 高度な文脈理解・生徒との交流▶︎教師
最後に ・今や生成AIを活用して「アイデアを形にする」時代です ・コード生成AIも日進月歩で進化しています ・ぜひ「こんなアプリがあったらいいな」 を形にしてみてください! (高校生でもできます) 謝辞 神戸大学附属中等教育学校 林先生 大阪教育大学附属池田中学校 中田先生
高校生が開発した「生成AI」による足場かけ -RAGを用いた英文和訳学習アプリの開発事例紹介- 大竹 優輝 [email protected] ご清聴ありがとうございました