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November 08, 23
スライド概要
「くすりのことをわかりやく、基本から臨床まで」 をモットーに、初学者向けの薬情報をまとめています。 資料は、薬剤師が作成しています
6-1 末梢神経系 末梢神経系に作用する薬
末梢神経系 自律神経 中枢 臓器 遠心性神経 無意識的に働き、呼吸・循環・体温・消化など の生命活動の維持に関わる 交感神経 副交感神経 ON OFF アクセル‥“闘争か逃走か” ブレーキ‥“休養と栄養” 体性神経 感覚神経 中枢 感覚受容器 求心性神経 受容器で捉えた感覚情報を脳に伝える 運動神経 中枢 骨格筋 遠心性神経 大脳からの運動指令を骨格筋などへ伝える
末梢神経系
神経伝達物質と受容体 • ACh の受容体は、ニコチン受容体 とムスカリン受容体に大別される アセチルコリン ACh ニコチン 受容体 NN 神経節 NM 骨格筋 ノルアドレナリン NA α1 標的 臓器 β1 β2 ムスカリン 受容体 M • NA の α 受容体と β 受容体に大別さ れる • さらに細かく分けられる→サブタイプ 標的臓器 β3 特定の種類の受容体 特定の臓器に存在 薬物によって受容体の選択性が異なる
自律神経系の原則 ① 自律性支配 無意識(自律的に)標的器官を調 節する ② 二重支配 一つの標的器官は、交感神経と 副交感神経の両方から支配される ③ 拮抗支配 同じ器官に対して、交感神経と 副交感神経は拮抗的に作用する (逆の作用) 原 則 交感神経 動け! NA β1 休め! M2 ACh 副交感神経
ON OFF
神経終末での情報伝達 刺 激 伝 導 NT, 神経伝達物質 合成 NT 再取り込み トランス ポーター シナプス小胞 自己 受容体 分解 分泌 酵素 受容体 刺激 受容体 細胞内反応
神経系に作用する薬物の機序 神経の作用を 強める薬 刺 激 伝 導 NT, [5]再取り 神経伝達物質 合成 込み阻害薬 NT トランス ポーター シナプス小胞 自己 受容体 放出促進 再取り込み 分解 分泌 酵素 [1]受容体 作動薬 受容体 刺激 受容体 細胞内反応 [3]分解酵 素阻害薬
神経終末での情報伝達 神経の作用を 弱める薬 [6]自己 受容体作 動薬 刺 激 伝 導 NT, 神経伝達物質 合成 NT トランス ポーター シナプス小胞 自己 受容体 自己受容体 ‥NT放出を抑制している 抑制系を作動させる =作用を弱める 分解 分泌 受容体 刺激 再取り込み 酵素 受容体 細胞内反応 [2]受容体 遮断薬