1-4 薬の投与経路と特徴

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October 25, 23

スライド概要

「1-4 薬の投与経路と特徴」[臨床★★★][基礎★★★]
内容:各投与経路の薬物動態の特徴について
・経口投与
・舌下投与
・直腸内投与
・経皮投与
・注射

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「くすりのことをわかりやく、基本から臨床まで」 をモットーに、初学者向けの薬情報をまとめています。 資料は、薬剤師が作成しています

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各ページのテキスト
1.

1-4 薬の投与経路 と特徴 投与経路による体内動態の違い(まとめ)

2.

臨床★★★ 基礎★★★ 薬物動態の特徴 経口投与 (内服、po) 非 経 口 投 与 吸収部位:主に小腸粘膜 特徴:投与が簡便.肝初回通過効果 (FPE) を受ける 舌下投与 吸収部位:舌下粘膜 特徴:FPE を受けない.作用発現が迅速 直腸内投与 吸収部位:直腸→直腸静脈・下大静脈 特徴:FPE を受けない.内服よりも効果発現が早い 皮膚投与 経皮投与 吸収部位:皮膚 特徴:局所作用・全身作用を目的とした投与経路.全 身作用‥一定レベルの血中濃度が最も長時間持続する、 FPE を受けない 注射投与 特徴:速やかに血中濃度が上昇するため、即効性や確 実な効果発現が利点 静脈内注射 (IV)、点滴静脈内注射 (DIV)、皮下注射 (SC)、筋肉 内注射 (IM)、皮内注射 (ID)、動脈内注射 (IA)、髄腔内注射 (IT) 吸入投与 特徴:薬物を気体・微粒子として吸気を共に吸入 局所作用・全身作用(FPE を受けない)

3.

経口投与した薬の運命 吸収 A, administration 心臓 代謝 M, metabolism ③一旦、肝臓に運ばれる →代謝を受ける ④血液で全身に運ばれる ⑤標的部位(患部)に到達 →薬理作用を発揮する ①胃 ③肝臓 ①消化管内を移動→粉砕 ②殆どは、小腸で吸収 全身をめぐる中で以下の影響も受ける 胆汁中へ 排出 ②小腸 ④血管 標的臓器 便 薬理作用 尿 ⑥体外へ 副作用 分布 D, distribution 代謝 M, metabolism 排泄 E, excretion 全身への移行しやすさ 組織への蓄積性 ③肝臓で代謝される (“解毒”・排泄しやすい形に変換) ⑥腎臓から体外へ排出

4.

舌下投与された薬が体内でどのように動くか 吸収 ①口腔粘膜 心臓 便 小腸 尿 ⑥体外へ FPE ③肝臓で代謝をうける ④血液で全身に運ばれる ⑤標的部位(患部)に到達 胃 肝臓 胆汁中へ 排出 代謝 ①口腔粘膜から吸収 分布 全身への移行しやすさ 代謝 ③肝臓で代謝をうける 排泄 ⑥体外へ排出される 血管 循血 環液 す中 るで 間全 に身 受を け る 影 響

5.

直腸内投与された薬が体内でどのように動くか 吸収 心臓 ①直腸 小腸 便 尿 ⑥体外へ FPE ③肝臓で代謝をうける ④血液で全身に運ばれる ⑤標的部位(患部)に到達 胃 肝臓 胆汁中へ 排出 代謝 ①直腸から吸収 直腸静脈→下大静脈 分布 全身への移行しやすさ 代謝 ③肝臓で代謝をうける 排泄 ⑥体外へ排出される 血管 循血 環液 す中 るで 間全 に身 受を け る 影 響

6.

経皮投与された薬が体内でどのように動くか 吸収 ①皮膚から吸収 ※持続的に ①皮膚 心臓 小腸 便 尿 ⑥体外へ ③肝臓で代謝をうける ④血液で全身に運ばれる ⑤標的部位(患部)に到達 胃 肝臓 胆汁中へ 排出 代謝 FPE 分布 全身への移行しやすさ 代謝 ③肝臓で代謝をうける 排泄 ⑥体外へ排出される 血管 循血 環液 す中 るで 間全 に身 受を け る 影 響

7.

注射された薬が体内でどのように動くか 吸収 ①直接血管内に注入 ①注入 心臓 小腸 便 尿 ⑥体外へ ③肝臓で代謝をうける ④血液で全身に運ばれる ⑤標的部位(患部)に到達 胃 肝臓 胆汁中へ 排出 代謝 FPE 分布 全身への移行しやすさ 代謝 ③肝臓で代謝をうける 排泄 ⑥体外へ排出される 血管 循血 環液 す中 るで 間全 に身 受を け る 影 響

8.

注射の特徴 ◯特徴◯ 作用発現が早い !注意点! 副作用も発現しやすい 保管上の注意 持続的な効果 持続点滴投与 大量投与が可能 投薬に痛みを伴う 安定性に注意 栄養補給、水分補給、電解質異常 血管外への漏出 経口投与困難なとき 配合変化に注意 輸液セットとの組み合わせ 初回通過効果を受けない 無菌製剤

9.

注射剤により投与する製剤 静脈内注射 皮内注射 皮下注射 筋肉内注射 急速静注 点滴静注 (ワンショット) 作用 局所 刺入角度 0度 作用発現 全身 10〜30度 45〜90度 15〜20度 静脈内注射>>筋肉内注射>皮下注射>皮内注射 最も速い 持続性 特徴 皮内注射>皮下注射>筋肉内注射>静脈内注射 ツベルクリン 反応やアレル ゲンテストに 使用 刺激性のない 薬液(等張 液)を投与 油性・懸濁 液・刺激性の 薬液の投与も 可能 効果が迅速 長期 大量の薬液を 投与可能