Notesからの移行先とされる製品をいくつか 触っているので語ってみる

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October 13, 22

スライド概要

Notes/Domino以外に、kintoneやsalesforceを触っているので、比較してみました。

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Notes/Dominoとかやってます。

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関連スライド

各ページのテキスト
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Notesからの移行先とされる製品をいくつか 触っているので語ってみるよ 2022.09 清水 XX University

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01はじめに 社内SEのお仕事で、ノーツとkintoneとsalesforceの社内サポートと多少のカスタマイズやってます。 そろそろノーツをバージョンアップしなきゃとか、Kintoneを止める部署が出たら新規に始める部署 が出てきたとか、Salesforce勧めたいのにKintone入れられて残念がっている人とか混在状態…。 ということで、皆さんノーツは知ってるので、他の2製品を紹介して(愚痴って)みます。 2

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3 02 kintoneの基本機能 ログインするとポータルが表示されます。 スペース 部やプロジェクトごとに作成。公 開範囲を設定できる お知らせ リッチテキストで画像を貼ったり リンクを貼ったりできる スレッド 議題ごとにスレッドをたててやり 取りする場を作る コメント レコードやピープルにコメントを 送る アプリ アプリの一覧 ピープル 利用者リスト 関連リン ク よく使うアプリやスペースへのリ ンク

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4 02 kintoneの基本機能 ポータルのアプリでは、よく使うアプリをお気に 入りに登録したり、最近公開されたアプリを簡単 に探せます お知らせでは、アプリの一覧画面を表示したり、 画像にアプリやWebサイトへのリンクを貼るなど ナビゲーションとして使うこともできます。 スレッドはファイルの添付をしたり、宛先を指定 してコメントを書いたりできます。

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5 02 kintoneの基本機能 レコードを開いて、そこでコメントを 付けることができます

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03 kintoneのアプリの作り方 最初は、アプリストアから選んで作るのが簡単です。参考にしたいアプリを選んで「このアプリを追加」 をクリックするだけです。ダウンロードなどは不要です。 それ以外に、ExcelやCSV、既存アプリを コピーして作る事ができます。 6

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03 kintoneのアプリの作り方 アプリの作成画面です。 作れるのは、1つのフォーム、複数の一覧、複数のグラフです。 7

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8 03 kintoneのアプリの作り方 文字列(1行):文字数と初期値、必須かや重複可 かなどが設定できます。文字種は設定できません。 ドロップダウン:値は固定です。定数を参照し たい場合は「ルックアップ」を使います。 グループ:ノーツのセクションです。 ただし、開閉を条件で制御はできません。

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03 kintoneのアプリの作り方 他のアプリと連携するにはルックアップを使います。 (1アプリ1フォームなので、マスター用のアプリを作り、それをルックアップで参照します) 連携するアプリとフィールドは変更できないため、変更する場合は 削除して作り直します。 削除をするとデータも削除されるので、データをエクスポート、 ルックアップフィールドの作り直し、データのインポートという流 れになります。 9

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03 kintoneのアプリの作り方 一覧は、表形式とカレンダーがあります。 表示する列を選び、絞り込む条件とソート(5個まで)を指定できます。 10

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03 kintoneのアプリの作り方 プロセス管理や条件通知、アクションで、ボタンを押したらステータスを変えるとか、ステータスが変 わったら通知するとか、ボタンを押したらデータをコピーするといった処理を作ることができます 11

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04 kintoneの特徴 ⚫ RDBではありません。データの持ち方はノーツに似ています。 ⚫ kintoneは「コミュニケーションツールとアプリを組み合わせたシステム」 ◼ 安い価格(月1人800円~1500円)でポータル、コミュニケーション(スレッドやコメント)ができる ◼ 簡単に、アプリを作ってわかりやすく公開することができる ◼ ポータル画面で情報提供できるし、パワポ感覚で、キントーン以外のサービスへのナビゲートを作っ たりと、使い勝手がいい ◼ 無料のアプリテンプレートがたくさんあるので、一から作らなくてもいい プログラムの知識がなくても、Excelで管理しているデータを管理するレベルのことができる ◼ コミュニティが活発なので、ググったら色々な情報が拾える ◼ プラグインがたくさん販売されているので、キントーン単独ではできない事も組み合わせればかなり 色々できる ◼ ちょっとしたワークフロー(ボタンを押したらステータスを変更し、通知を出す)が簡単にできる 12

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13 05 kintoneの不満点 以下のような利用者からの声がありました。 ユーザからの質問 回答 同じ企業を気づかないで2件登録してしまう可能性があります できない(計算フィールドで重複不可 が、重複チェックはできませんか? 設定ができないため、会社名+事業所 名と複数フィールド組み合わせての チェックができない) 検索がどうにか改善できないか? ・アプリ内検索は1件ずつ開かないと中身がわかりにくい ・漢字一文字での検索やアルファベット「LF」で「LF」 「LFN」「LFS」のが検索できない プラグインを導入 and条件or条件を組み合わせることはできないのか (A or B OR C) and D (例 「LF」「LFN」 「LFS」and「受注前」) できない 一覧で条件書式を設定して見やすくできないか?(例えば 1000万円以上なら赤で表示) プラグインを導入 選択項目数が70ほどある加工目的を選びやすくするため大分 類、中分類、小分類と分けて絞り込みはできないか プラグインを導入

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14 05 kintoneの不満点 1アプリ1フォームなので、このような複数のシー トで入力画面を作っていると 大量のアプリが作られることに。 アプリの乱立避けるために、複数をシートを1フォームにまとめて、グループ(セクション)で分けること もできるが… 必須項目の設定をする場合には、まとめられない。

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05 kintoneの不満点 15 Kintoneの不便を解決しようとすると 大量のプラグインの導入が必要 もしくはCSSやjavascript、REST APIを使った開 発が必要

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05 kintoneの不満点 • データの変換や、項目の形式の変更をする場合、簡単にできない。 例えば、フィールドをテキスト→ドロップダウンへの変更する場合 1.データをエクスポート 2.フィールドを削除し、再作成。 3.AccessやExcelで変更してuploadします。 ルックアップ設定をしているとアップロードできないため、プラグインを使う。 (大抵、困ったことがあったらプラグインを探すとでてきます) • フィールドでできる設定が少ない。文字制御とかはプラグイン頼りになる。 • 帳票・集計機能が物足りない。プラグインや外部連携サービスを利用するか、Excelに出力することに。 16

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17 06 salesforce(sales cloud)の基本機能 ログインするとホームが表示されます。 ホーム 最近の投稿や、ダッシュボードを表示 レポート データを集計やグラフ化、一覧化して表示 ダッシュボードに表示するコンポーネントに なる ダッシュボード 業務の状況を視覚化する機能。色々な条件で 作成したレポートを元に、グラフや表を表示 グループ ユーザをまとめたもの。グループのページで は、投稿やお知らせ、アンケート、ファイル 共有ができる 基本のオブジェク ト 取引先→取引先責任者→商談と入力していき、 商談をフェーズで管理する。 注文や見積の機能もある。 キャンペーン 一つのマーケティングを管理する(対象ユー ザや、ダイレクトメール、ファイルやメモ、 Todoなど) chatter コメント(チャット?)機能 リストメール 取引先に対してダイレクトメールを送る機能

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06 salesforce(sales cloud)の基本機能 グループの画面では、チャットやお知らせ、アンケート、ファイル共有ができます。 18

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06 salesforce(sales cloud)の基本機能 19 商談の表示画面です。 ここから関連する活動やTodoを入力した り、ファイルの添付ができます。 また、取引先など、関連するレコードにア クセスできます。

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06 salesforce(sales cloud)の基本機能 20 ダッシュボードでは、レポートをコンポーネント として配置します。 例えば、未完了なTodo一覧。進行中の商談一覧 今月の受注件数、月別の受注数のグラフ等。

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07 salesforceのカスタマイズ 21 開発は、設定画面から行います。 例えばフィールドを追加する場合は、「オブジェクトマネージャー」から対象オブジェクト(例えば 「商談」をクリック。

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07 salesforceのカスタマイズ 22 オブジェクトの画面で「項目とリレーショナル」を開いて「新規」をクリッ クすると、フィールドを追加するウィザードが始まります。

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07 salesforceのカスタマイズ 23 追加したフィールドの配置は、「ページレイアウ ト」から設定します。

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07 salesforceのカスタマイズ 24 保存時など。イベントに応じて実行する処理などは、 「プロセスビルダー」で設定します。

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25 07 salesforceのカスタマイズ ボタンを押したら条件に応じて集計し、レコード を作成するといった処理を、フロービルダーで作 成できます。 入力を要求する画面でボタンを押したら処理を続 行するといった、分岐や入力要求もできます。

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07 salesforceのカスタマイズ 基本機能でできない開発は、独自言語でプログラム可能です。 26

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07 salesforceのカスタマイズ レポートの作成画面です。色々なグラフからグラフを設定したり、集計 したりできます。 27

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08 salesforceの特徴 28 • SalesforceはSalesforce Platformで、その中に sales cloud(営業支援)、service cloud(カスタマーサービス)、マーケティングcloud(メールやデジタル広告等)、 slack、 Tableau 等々あります。 • sales cloudは、見込客へのアプローチから商談成立までの営業活動の流れを管理するシステム。 システムとして基本の型(取引先、活動、商談など)があらかじめ決まっています。 商談の進捗状況を「フェーズ」と呼ばれる段階ごとに管理し、フェーズごとの案件数や受注見込金額、 離脱率などをリアルタイムで管理できます。 • 最初から営業の一連の流れをシステム化してあるので、業務をそれに合わせて使えばそのまま使えます。 例えば、リード(見込み客)を登録して、キャンペーンメールを出し、商談に繋がったらそれを取引先に変更 登録。商談を登録。フェーズを管理していき、見積から受注、請求、サポートまで一貫して管理ということも、 各サービスを組み合わせれば可能です。 • いいところ システムの基本構成がきっちりできている。 ダッシュボードやレポートで可視化しやすい。 業務に特化しているので、導入により業務の見直しもできる。 コミュニティが大きいので、ぐぐればかなり情報が手に入る

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09 salesforceの不満点 • カスタマイズが難しい (画面が見にくいし、やりたいことに応じてどの機能を使えばいいのかわかりにくい) 独自言語があり、それを使えばかなりの事ができるが、独自言語わかりにくい。 自分は独自言語で書かなければいけないものは無理。どこかに頼んでくれと言ってます・・・。 • 画面レイアウトの自由度が少ない • グラフはExcelには負ける(オプションでTablauを契約すれば勝てる) • 価格が高い。 REST API使うには18,000円のライセンスが必要。かつ、色々なオプションを付けると高価になる。 連携できるサービスは多いが、その連携費用も高い。 ・データが蓄積されているので他の業務にも転用したいが、外部連携が高く、手軽なものだと制約が多くて結 局使えなかった。 ・機能が多すぎて、どれが使えるかが分かりにくい。ヘルプを読んでもわからない。 29

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10 Notes/Dominoの特徴 30 • 他の製品と違い、メールやWebサーバの機能がある。「基盤」として使える。 メールサーバの管理はわかりやすいし、共用のメールアドレスと個人のメールアドレスを併用がしやすい。 • 利用可能な方法は、PC用のクライアント、モバイル用のNomad、Web用のNomad、ブラウザがある。 単純に利用できるのは、 PC用のクライアント、モバイル用のNomad。 • Web化はVoltやNomad Webを入れないと面倒。開発でWeb化するのは、利用者には難しい。 • 利用者による開発は、元にしやすいテンプレートがないため、最初から作る感じに。 用意されているテンプレートは

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11 比較 31 kintone salesforce Notes/Domino ポータル・ホーム ○ ○ × 共有スペース スペース グループ × チャット機能 スレッド・コメント Chatter・コメント 要開発・sametime アプリ ○ ー ○ ピープル ○ 人 DominoDirectory? 関連リンク ○ お気に入りリスト ブックマーク レポート アプリのグラフ・集 計表 ○ △ ノーツは小計・総計。グラフは単独 では× ダッシュボード △(お知らせ) ○ × Kintoneはお知らせに複数のアプリ のグラフや集計表を出せる。 リストメール × ○ △(要開発) Kintoneは外部連携で可能 価格(月額)1ユーザ 換算 1,500 18,000円 831円(保守費)※1 kintone、salesforceはREST API利 用可能ライセンス ※1年前にパートナーにHCL IBMNotes Domino Complete Collaboration Authorized User Monthly Licenseで見積もってもらった時の金額 新規は約年4万(1年保守付き)。サブスクタイプの契約もあるが、価格は聞いてません…。

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11 比較 32 kintone Salesforce Notes/Do mino 複数のデータの連携 △ ○ ○ リレーショナルの考えがsalesforceにはある 簡易なレベルの開発 ◎ △ ○ 操作性はkintoneがいい. 複雑なレベルの開発 × ○ ○ salesforceは独自言語で複雑な開発可能 Kintoneは単独ではcssとjavascript 複数のシステムの作成 ○ △ ○ Salesforceはタブやボタンから作成したシステム を呼び出す感じ 外部連携サービス数 222件 350件 ?

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33 11 比較 Kintoneの外部連携 ・地図連携 ・帳票連携(トヨクモ、コクヨ等) ・Dropbox ・名刺管理 ・電子署名(docuSignやクラウドサイン) ・会計(Freeやマネーフォワード等) 全222件

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34 11 比較 salesforceの外部連携 ・地図連携 ・帳票連携(opro.SVF等) ・EverNotes ・Dropbox ・名刺管理 ・電子署名(docuSignやクラウドサイン) ・会計(Freeやマネーフォワード等) 全350

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11 比較 35 良いところ kintone 利用者が紙・Excelを使った小規模な業務をシステム化するのに向いている。 それにより、Excelではやりにくかった複数人での利用や、Excelファイルがコピーされて最新のが分からなくなる、出張先と かでも利用可能になるといった改善ができる。 salesforce 導入することで、営業やそれに関連する業務の改善ができる。可視化される。 Note/domino アプリ開発基盤だけではなく、メール基盤も含むし、Webサーバでもあるので、1つの環境でインフラを構築できる。 複雑なプログラムも可能なので、他と比べて出来ることは多い。 利用者による開発は、ノーツクライアント向けではkintoneよりは難しく、Salesforceより簡単。 良くないところ kintone アプリの開発権限を利用者に与えると、アプリが乱立する。権限を与えないと、良さが生かされないので難しいところ。 salesforce 高い。ちょっとした項目追加や設定以外は利用者には難しい。 Note/domino デフォルトで開発なしに使えるものが少ない。今っぽいWebアプリ化が単独では難しい。デフォルトではコミュニケーション 力に欠ける。共通の入り口がなく、アプリへの導線を作れない。

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11 比較 36 • ノーツって高いといわれるけど、弊社でノーツ契約しているライセンス数を他の製品でも契約すると Kintone:約320万、salesforce:ライセンス数で割引とかあるが2千万は超える? →ノーツ:1年目は約700万(HCL Domino Complete Collaboration, Perpetual License & 12 Month S&S, Authorized User)、2年目からは約180万(HCL Domino Complete Collaboration, S&S Renewal, Authorized User) なので使い続けたら安い。 ノーツはメールもその金額も含まれているし。 Voltは新規契約の10%ぐらい。 サブスクタイプの期限付きライセンスでの価格は不明。 • 利用者の声をきくと、Kintoneは入力や検索で色々不満を言われる。 salesforceは(利用者が少ないせいか) 不満はあまりきかない。良くなった点は、salesforceとkintoneは社外から使えることと、データの一元管理 がされてわかりやすくなった点。 →ノーツだと、今はVPNで社内に接続して使ってもらってるが、VPNだと、ノーツだけフリーズすることが結 構あるようで、不満の声が多い。 • kintoneを契約したら、やりたいことのヒヤリング、アプリの作り方、社内での展開の進め方等々、3か月担 当がついて定例会議やメールでサポート。salesforceは(営業担当次第のようだが)最初のころは2週間お きに打ち合わせ。まずは営業活動の管理の仕方や考え方の話から、それを会社に合わせてどう運用・カスタ マイズするかとシステムの話に…。約1年ほどフォロー。

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11 比較 37 • ユーザがシステム化したいというときに、kintoneが真っ先に候補に挙がる kintoneはCMやらネットやらでできることがいっぱい上がっている。業者に依頼しても、「Kintone」を勧め られる。IT系のイベントで、Kintoneとsalesforceはよく見かける。 • kintoneを推進している人が気に入っているのはポータル機能。おしらせで色々通知したり、使い方をアナウ ンスしたりできるのでサポートの手間がかなり減ったとの事。 →ノーツだと別製品購入?開発? • kintone、salesforceともに「レコードへのコメント(チャット)機能」が便利に使われている。 →ノーツだと、返答文書作って、保存時にメール送信する機能を作れば、見た目や操作性を置いとけば似たよ うな機能は実装できるが…。

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12 ノーツでは? 38 AWSやAZUREに構築 https://www.fsi.co.jp/solution/Notes_Domino/ https://www.hcljapan.co.jp/software/products/notesdomino/customer-reference/soft-support/ 社外から使いたい DMZに配置 VPN Volt 利用者に簡単に開発させたい 基本的な「作りがわかりやすい」テンプレートを用意する (JAVAは使わない。スクリプトはアクションかイベントに。 ライブラリは最低限に)

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12 ノーツでは? 39 sametime チャット・コメント Slackとかlineとか併用。RESTAPI使って連携? コメントは返答文書でいけるが、保存時に通知出したり、文書開 かなくても内容分かるようなUIにしたり、工夫が必要 製品の利用: https://www.liveness.co.jp/products/portal 社内共通のポータル・ホーム 自社開発・・・はかなり大変な気が HCL Digital Experience って今どうなっているのでしょう

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参考 JUST SFA 40

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参考 JUST SFA 41