アジャイルコーチそれぞれの道

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January 07, 21

スライド概要

RSGT2021でお話したスライドです。3人のアジャイルコーチが、コーチの経験を踏まえて考えていることやコーチになるまでの過程を比較形式で共有しようという試みです。これからアジャイルコーチを目指してみようかなと言う人へヒントになれば幸いです

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アジャイル開発の現場コーチや教育などやってます。 PMP / CSM / CSPO / CSP-SM / CSP-PO / CAL1 / スクラム道 / RSGT実行委員 / Agile Coach

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各ページのテキスト
1.

アジャイルコーチそれぞれの道 〜 今回くらべてみました 〜 Regional Scrum Gathering Tokyo 2021 2021.01.07 Etsuo Yamada/Yasumi Nakano/Kazuhide Inano

2.

アジャイルコーチそれぞれの道 このセッションは… 3人のアジャイルコーチが、5つのテーマについて、それぞれの想いや考えを比較形式で話すことによって 「似てるなぁ」ってとこや「違うんだぁ」ってところを共有して、アジャイルコーチとは何か?をみんなで一緒に考えてみ よ〜という試みです。 くらべるテーマは… ● ● ● ● ● もともとは何してた人? コーチを経験してわかったことは? 自分のコーチングのポイントはココだ! アジャイルコーチとして、今考えていることは? アジャイルコーチを目指す人へ!

3.

あじゃいるこーち? アジャイルコーチってさ… 「アジャイルコーチってどうやったらなれるの?」 「”明日からアジャイコーチやってよ ”と上司に言われたんだけど …何すればいいの?」 「自分でアジャイコーチって名乗っちゃっていいのかな?名乗ったもん勝ち?」 最近こういう声を聞く。実際、「アジャイルコーチです」と名乗る人がすごく増えてる気がする 増えたこと自体は、アジャイルの輪が広がりつつあるということでもあるので良いことだと感じる

4.

あじゃいるこーち? 分かる、だよね、でもさ… ただ「これとこれと‥」というように必要そうな知識は挙げられるけど、知識を知っていたらコーチってわけでもな く、実際の現場を観察しながらどんなタイミングで、どんな言葉を発しているかというような事まで踏まえて ”コーチ の共通項”みたいなモノを答えるのはとても難しいよな … ● ● ● コーチをやるにあたって必要そうな知識の説明 ←コレは出来そうかも 観察のコツ、コーチングのコツなどのスキルの説明 ←例示すれば出来るかな … コーチが関与する状況とタイミングと伝え方 ←リアルタイムでしかムリそう … でも、コーチになりたての頃を思い出すと、その気持ちはよおぉぉぉぉく分かる!

5.

あじゃいるこーち? それならば、こうしてみようか… そこで今回は、こんなことを共有してみようと思う ● ● ● これまでの経験からアジャイルコーチはどんなことを考えているか? その考えに至るまでのコーチとして活動してきた過程 これからアジャイルコーチを目指そうとする人へのアドバイス コーチを目指してみようかなという人はもちろん、コーチを探している人にとってもヒントを 持ち帰っていただける場にできればと思う

6.

ご注意下さい!!! このセッション趣旨に含まないものは… 私たちコーチも、うまくやれる方法を毎日探し続けている身です ● ● ● コーチそれぞれの想いや見解を述べますが誰が正解で誰が間違いかということはありません アジャイルコーチになるための HowToを示すわけではありません コーチを代表してアジャイルコーチを語ろうというものではありません 3人の想いや考え方をサンプルとして温かい目で見守って下さい(汗)

7.

Etsuo Yamada(えつお) 経歴 レッドハット株式会社 年より 企業でさまざまなプロジェ クトを経験後、 年から 年 生命保険会社の社内 としてプロジェクト支援や 年よりレッドハット株式会社。レッドハットが提供する として現場を支援 に携わる の を担当 コミュニティ活動、登壇など 年からスクラムギャザリング東京実行委員 、 、 、 、 祭り、 ● ● 、デブサミ夏など登壇多数 翻訳、資格、レビューなど ● ● ● 『 』 原著「 、 『ユーザーストーリーマッピング』『ジョイ・インク』『 」 共訳 、 』翻訳レビュアー

8.

Yasumi Nakano(やすみん) Agility Design株式会社 代表取締役/Agile Coach 経歴 ニッセイ情報テクノロジー株式会社にて、生命保険会社向けシステム開発のPMを 経験後、アジャイル開発をスタート。 その後クラウドサービスベンダーを経て、2019年9月起業。 現在はアジャイルコーチ、新規サービス開発支援などを行う。 コミュニティ活動など Agile Japan2020実行委員長 エンタープライズアジャイル勉強会実行委員 情報処理学会 情報処理に関する法的問題研究グループ 価値開発研究会(V-Labo)メンバー ミッション 「アジャイルを多くの企業に浸透、拡大していくことにより、働く人のマインド変革を行い、 競争力のあるビジネス創出を実現する。そして人々、社会が幸せになることを目指します。」

9.

Kazuhide Inano (Jhonny) ◆所属組織:JEI LLC ◆役割:CEO / Agile Coach ◆略歴 : - ものづくりするエンジニア楽しい! - いろんな現場を渡り歩くフリーランスエンジニア楽しい! - 「価値を作る」を実践できるアジャイル楽しい! - プロセスを良くしたりチームを強くする活動楽しい! - 成果を出す支援をするアジャイルコーチ楽しい! ◆好きな言葉、フレーズ: 「Don’t do agile, be agile」 「どうせなら楽しくやろう」 「許可を求めるな謝罪せよ」 イマココ

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「もともとは何してた人?」 でくらべてみました

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「もともとは何してた人?」 プロセスコンサルタント ソフトウェアエンジニア なんでも屋 生命保険会社向けの自社サービ ス、顧客導入プロジェクトのPM 流しのエンジニア えつお やすみん Jhonny

12.

えつお SI子会社→独立SIer→コンサル会社→外資系生保の社内AgileCoach→RedHat アジャイルコーチ以前 ・開発者(汎用機系、オープン系、 Web系…などなどなど) ・PM、HWの運用支援、技術ヘルプディスク (いろいろやってたのでプロセスコンサルに …) ・プロセスコンサル、新人教育や PM教育 アジャイルコーチをはじめたきっかけ ・プロセスコンサルとしてプロセス定義を納品する‥‥すると途端考えなくなる。どうしたものか … ・新人教育をやってて新人さんたちが真っ当に活躍出来る場を用意してあげたい … ・その頃に現場でやってたアジャイルをキチンとやってみようと思った

13.

やすみん 生保IT子会社→ベンチャー→起業(Agility Design株式会社) ・事業会社のIT子会社でStepup(プログラマ⇒SE⇒チームリーダー⇒PM⇒管理職) ・自社サービスの開発、顧客へカスタマイズ導入 ・R&D部門で新規技術やスタートアップ調査、社内での新規事業ワークショップを推進 ・社内マネージメントセミナー講師 ・クラウドサービスベンダーでスピード感ある仕事 ・アジャイルコーチをはじめたきっかけは、生保IT子会社で社内アジャイルチームの支援

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Jhonny 金融系正社員→フリーター→IT系正社員→派遣→IT系正社員→フリーランス→法人設立 ● アジャイルコーチ以前 ○ ○ ● 金融系営業、バイク便、居酒屋店員、 IT系営業、CS、運用担当、プログラマ これらを経てエンジニアに アジャイルコーチをはじめたきっかけ ○ ○ ○ モノつくり楽しいけど、つくるだけじゃダメ 良いチームでないと良いプロダクトをつくり続けるのは難しい プロセスもカイゼンすればもっと良いプロダクトつくりができるはず

15.

「コーチを経験してわかったことは?」 でくらべてみました

16.

「コーチを経験してわかったことは?」 楽しい!…けどコワイ 信頼されてなんぼ 泥臭い えつお やすみん Jhonny

17.

Jhonny ● 結局のところ“アジャイル”かどうかなんてどうでもよい ○ ○ ● “コーチ”って何だっけ? ○ ○ ○ ● 上手にアジャイルがやれるようになったからって偉くもなんともない チームがいかに成果を出すかが目的。所詮手段でしかない 実際のところコーチング以外のこともやる 決まったやり方なんてほぼない。必要に応じて何でもやる 育児にも似てるなぁ いろいろジレンマ ○ ○ ○ ○ 関わり方の匙加減 コーチの成果って? 早くクビになる 仕事の波(独立してる場合)

18.

えつお ● チームの成長 ○ ○ ○ ● あれ?経験が活きてるかも ○ ● チームの成長を特等席で見られるの、すごい楽しい チームが自分の想像をこえて良いアイディアを実践してくれた時はたまらない でも自分の言葉ひとつでチームは迷走する …コワイ(汗) 開発者、リーダーや PM、プロセスコンサル、教育講師 発見や再認識 ○ ○ ○ ○ ○ フェアな開発のやり方だなぁ 大量のインプットと終わりのない学びが必要だなぁ 学びの機会を奪わないように我慢が大切だなぁ 観察とタイミングと伝え方と見守る勇気を持たないとなぁ アジャイルって “不安定駆動”だなぁ

19.

やすみん ● 人と向き合う仕事である ○ ○ ○ ● 見守り続ける仕事である ○ ○ ○ ● チームや関係者から信頼される 自分の態度、いい方に注意を払う (相手がどう受け止めるかを考える ) どの場面でどう話すか? チーム、人は 1段ずつステップアップするため、チーム状況によりどう話せばよいかを考える 人に言われても身につかず、自分達で体験や失敗をしないと身につかない 『タイミングを逃すな!』どのタイミングでどうアドバイスするか? 他者に奉仕する仕事である ○ 会社やチーム、人の成長を見る楽しさ ○ クライアント企業、チーム、社員の成長を支援する

20.

「自分のコーチングポイントはココだ!」 でくらべてみました

21.

「自分のコーチングポイントはココだ!」 組織の下支え あってこそのチーム活動 やってみてなんぼ さじ加減 えつお やすみん Jhonny

22.

やすみん ● ゴールをあわせる ○ ○ ● 実践からの気づきとカイゼン ○ ○ ○ ● プロダクトゴール、チームのゴール、組織として何を目指しているのか? Why Agile? (なぜアジャイルなのか?) やってみないと腹落ちしない。気づきは何か?どうカイゼンするか? 作業の目的は?ムダはないか? ゴールに貢献できているか?を問う フィードバックを得てカイゼンサイクルをまわす ステークホルダー含めた組織全体へのアプローチ ○ チームに強く影響を与えるステークホルダーへの対応 ○ 役員、部長、リスク管理、顧客などへ説明や 1on1

23.

Jhonny ● 期待値は明確に ○ ○ ● さじ加減 ○ ○ ○ ● 個人として、チームとして、組織として、プロダクトとして 目指すゴールは何?それはなぜ?それはどういう期待から? 過保護でもダメだし放置し過ぎてもダメ ひとつひとつ。一足飛びは危険 HelpとSupport やるべきならやってみよう。そしてどうせなら楽しくやろう ○ それは本当にやらなきゃいけないこと?楽できるなら楽すべき ○ わからないならとりあえずやってみりゃいい(死なない程度に) ○ そしてどうせやるなら楽しんでやりたいよね

24.

えつお ● チーム ○ ○ ○ ○ ○ ● 素振りしないでラリーはできない 情報と知識を蓄積する場づくり 無理せず継続できる体制 フィードバックと適応のサイクル 不安定駆動でチームの自然治癒力を高める : : ● 組織 ○ ○ ○ ○ ○ Why Agile? 失敗ではなく改善にフォーカス 失敗を歓迎して心理的安全を確保 管理ではなく下支え 定量評価の虜にならない : : 全般 ○ ○ ○ ○ 伝えるのは説明や選択肢であって答えではない 内容と言い方とタイミングに感情を添えて お役に立てていますか?の Ping 実験はしても、実験台にはしない : :

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「アジャイルコーチとして、今考えてることは?」 でくらべてみました

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「アジャイルコーチとして、今考えてることは?」 コーチは黒衣 企業の生命体を チームに始まり チームに終わる えつお やすみん Jhonny

27.

Jhonny ● チームの成果至上主義 ○ ○ ○ ● コーチは使い倒してなんぼ ○ ○ ● 全てはここ コーチ自身の成果なんて気にしない(どうせわからない) チームの成長や成果達成を目にできると本当に嬉しい いつかはいなくなる存在 役立ちそうなことはどんどん絞り出して枯渇したら捨てればいい 早くクビになるべき存在 ○ もちろん良い意味で ○ チームが自走できる状態 ○ 楽しんで働いていて成果も伴ってるなら最高

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やすみん ● 第三者だからこそ出来ること ○ ○ ● ゾンビAgileではなく、真のAgileチームへ ○ ○ ● チームが自分たちでは気づかない事も、実際に現場で発言、態度などから細かに伝える ことで早期の自己管理化、マインドチェンジを促進 顧客とベンダーに対してフラットにアドバイスが行なえ、従来の関係性を変化させやすい ビジネスに貢献できているか? チームがカイゼンし続ける状態になっているか? 今後は会社組織全体へ広がる ○ 現状はIT中心だが、他のセールス、マーケティングや管理部門など範囲を広げていく ○ 経営層や幹部層へ Agile、Scrumの浸透

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えつお 黒衣(くろご)とは… 歌舞伎や人形浄瑠璃で、 観客からは見えないという約束事のもとに舞台上に現われ 、後見として 役者や人形遣いを助け たり、小道具を役者に渡したり舞台から下げたりする係 (出典:Wikipedia) アジャイルコーチも… 現場や組織で、 関係者からは見えないという約束事のもとにアジャイル開発の場に現われ 、後見としてチームや 組織を助けたり、ツールや気づきを得るための質問をチームに渡したりする係 アジャイコーチは、黒衣の位置がちょうどいい ● ● ● コーチの役目は、あくまでチーム (や組織)の価値を最大化すること コーチが自身の力を示すためにチームが有るわけではない 注力すべきは「コーチの評価や価値よりも、チームの評価や価値を!」

30.

「アジャイルコーチを目指す人へ!」 でくらべてみました

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「アジャイルコーチを目指す人へ!」 チームへ価値を提供する 準備は出来ている? 様々な経験が役に立つ 引き出しをたくさん持つ よくわからん世界にようこそ えつお やすみん Jhonny

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やすみん ● アジャイル導入には、アジャイルやScrumを知っているだけではダメ ● 既存の組織構成、プロセス、人の役割を知り、今までの実績に対する敬意を払う ● 事業の成果がでなければ意味がない、企業の目標や戦略を理解する ● 様々な経験、知識をつける (活かされている経験) プロジェクトマネージメントスキル、管理職としての部下育成(コーチングスキル)、 炎上プロジェクトでのチームビルディングとモチベーション向上、 役員とのコミュニケーション、社内研修講師、 女子社員ロールモデルとしてのワークキングリード、社内勉強会リード、 ベンチャーでのスピード感と給料いつまで支払われるの問題 (ビジネスで成功するための 厳しさ)

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えつお ● チームまたは組織へ価値を提供する準備を! ○ ○ ○ ○ ○ 初めてアジャイルに取り組むチームや組織にキチンと価値を届けられるか?想像しよう 初学者のチームや組織は、あなたの説明やファシリテーション、コーチングに影響を受けます 「自分はどんな価値を提供できるだろうか?」コーチとして提供できる価値を準備しておこう 準備次第で、チーム価値を高める天使にも、混乱させる悪魔にもなりうる コーチをお願いする人は、価値を提供する信念を持っているか?ご自身の目利きを磨いて欲しい みんな鬼になんかなるなぁ!/ダークサイドに落ちるな!/そこに愛はあるんかぁ? ● 観察力をみがこう ○ ○ ○ 観察力あってこその、説明内容の工夫、ファシリテーション、問いかけのタイミングなど 「要約すると、この人の伝えたい本質はなんだろう?」 言葉だけではない行動やしぐさにもヒントがある(かも)

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Jhonny ● 結局コーチって何だろうね?そんな摩訶不思議な世界へようこそ! ● でもその分奥も深くて面白いよ! ● 波があるので備えか覚悟がいるよ。特に独立系だと ● 人と向かい合う仕事だからきっと境界線なんて無くなるよ(泥臭いこともやるかもよ。というかやる よ) ● ありたい姿、ビジョンを大切に(勿論それはチームのためにもなるよね?) ● フィードバックを得ながらがんばってみなよ!(というか自分ががんばれ) ● 一緒にがんばろう&楽しんでいこう!

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おわりに アジャイルコーチは、アジャイル普及のキーポイントのひとつでも有ると思います このセッションをきっかけに、アジャイルコーチを目指す方が増えると良いな そしてこんな感じでコーチの考えを発信してくれる人が出てくれるとうれしいな… ● ● ● 会社が異なるコーチ仲間同士で(できれば 3人以上) お互いに「この人はアジャイルコーチとして紹介できる」と思えて (変えても全然 OKなんだけど)5つのテーマで比較してもいいよ