アジャイルチームの成長に伴い起きる変化について

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June 27, 20

スライド概要

スクラムフェス大阪2020@オンラインで使ったセッションスライドです。

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アジャイル開発の現場コーチや教育などやってます。 PMP / CSM / CSPO / CSP-SM / CSP-PO / CAL1 / スクラム道 / RSGT実行委員 / Agile Coach

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

CONFIDENTIAL Designator どのアジャイル開発チームでも 起こりえる課題を 事例を通して学ぼう! 1

2.

はじめに CONFIDENTIAL Designator Part1 アジャイルチームが成長していく 過程でおこる変化について Part2 アジャイル開発の事例でわかる 組織、チーム、個人の課題 注)アジャイル/スクラムの基本的な解説はおこないません 2

3.

Our Mission To be the catalyst in communities of customers, contributors, and partners creating better technology the open source way. 3 https://www.redhat.com/en/book-of-red-hat CONFIDENTIAL Designator

4.

わたしたちのミッション 顧客、コントリビュータ、パートナーの コミュニティにおいて、 オープンソースのやり方で、 よりよいテクノロジーを作り出す 触媒となること 4 CONFIDENTIAL Designator

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CONFIDENTIAL Designator 5

6.

Open Practice Library 6 CONFIDENTIAL Designator

7.

CONFIDENTIAL Designator PART1 アジャイルチームの成長に伴い 起きる変化について 7

8.

自己紹介 CONFIDENTIAL Designator Etsuo Yamada 経歴 レッドハット株式会社 / DevOps Senior Consultant / Agile Coach 1992年よりSI企業でさまざまなプロジェ クトを経験後、2011年から豆蔵にてアジャイルの教育を立ち上げ、Agile Coachとして現場 を支援。2017年 生命保険会社の社内Agile Coachとしてプロジェクト支援やAgile Transformationに携わった後、2019年よりレッ ドハット株式会社。レッドハットが提供する“Open Innovation Labs”のAgile Coachを担当。 コミュニティ活動、登壇など ● ● 2016年からスクラムギャザリング東京実行委員。 IPA(2012年)、Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013、XP祭り2015、PMI(2017年)、UMTPなどで登壇。 資格、書籍、レビューなど 8 ● ● ● ● ● CSP®-SM, CSP®-PO (Certified Scrum Professional®)、CAL1、PMP 『The Great ScrumMaster』翻訳 『ユーザーストーリーマッピング』翻訳レビュアー 『ジョイ・インク 役職も部署もない全員主 役のマネジメント』翻訳レビュアー 『Effective DevOps』翻訳レビュアー

9.

Part1の内容 CONFIDENTIAL Designator チームのあるある課題 Scrum Team Scrum Team チームの成長過程 Business 9 Manager 経営 QA、監査 etc 組織のおさえるべき問い

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CONFIDENTIAL Designator チームの成長 10

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はじめてのアジャイル開発で 起こりがちなチーム支援の構図 11 CONFIDENTIAL Designator の 自分から動かないメン 化 律 自 の い バーばかりだから、こち ム ー な チ ら e l i 知 らから指示を出してあげ g を A 程 過 なさい! の び あのチームは失敗した!信 学 い の な ら か してい 用ならんので支援 敗 失 理解 (という指示を)しよう を 果 効 誤 う い うちは厳しいから と る で が 最初のスプリントからうま 果 結 に 解 ぐ く出来ないと続けさせない す よ! う い あのツールやこのプラクティ と く い く ま スやあの進め方などなど、 う ば れ す 解 どんどん取り入れれば良い ー 誤 ピ コ じゃないか!

12.

コレジャナイ感… 12 CONFIDENTIAL Designator

13.

チームは成長して強くなる! CONFIDENTIAL Designator ~タックマンモデル+1~ 教育 形成期 混乱期 統一期 機能期 第1段階 第2段階 第3段階 13 チームの変化の順序とタイミングを知ろう!

14.

チームの変化(第1段階) 教育 形成期 CONFIDENTIAL Designator 混乱期 統一期 機能期 スクラムの基本からアジャイルマインドセットを理解する 14 ● ● ● ● ● 基礎知識の教育を受け、アジャイル開発に慣れていく段階 3~5スプリントくらいまでがおおよその目安 アジャイル開発の基礎知識が経験によって強化され、理解度が向上 反復的な開発を通して、基本的な進め方(役割/イベントなど)を理解 小さく失敗して、大きく活かすことの意義を体で理解していく

15.

よくあるチームの状況(第1段階) す スプリントレビュー の日まで、開発メ ンバーがPOに相 談しに行ってはい けないと思い込ん でいた 15 ふ 付箋を使って情報 を整理しようとする が、貼っていくうち に情報が散乱する CONFIDENTIAL Designator お お互いの用語の 定義やイベントで やることが曖昧な ため、チームの行 動がばらばら

16.

チームの変化(第2段階) 教育 形成期 CONFIDENTIAL Designator 混乱期 統一期 機能期 各役割で効果的な動きができるようになっていく ● ● ● ● 16 アジャイル開発の進め方に慣れ、自律的なチーム運営をし始める段階 3~7スプリントくらいがおおよその目安 メンバーがそれぞれの役割を理解し、効果的に振る舞うようになる 1回のスプリントでチームが要件を消化するスピード(ベロシティ)が安定

17.

よくあるチームの状況(第2段階) す スプリントレビュー でフィードバックに 対して開発チーム がネガティブな気 持ちをもつ 17 ふ 振り返りで、表面 的な課題の洗い 出しで満足してし まい、本質的な問 題までたどり着か ない CONFIDENTIAL Designator お 落ちついてチーム 自らが考え、試し、 改善するサイクル が習慣化されたこ とに気づいていな い

18.

チームの変化(第3段階) 教育 形成期 CONFIDENTIAL Designator 混乱期 統一期 機能期 自身の役割をこえて、相互に支援できるようになっていく ● ● ● ● 18 チームが自律的になり、積極的なチャレンジをするようになる段階 5~10スプリントくらいがおおよその目安 メンバーがそれぞれの役割を理解し、他メンバーのサポートに積極的 フィードバックから気づきを得て、勝手にどんどん成長していく

19.

よくあるチームの状況(第3段階) す SMが交通整理を しなくてもメンバー 同士で改善作業 が進む 19 ふ 複数要素でチーム の能力が成長し、 POからのストー リー供給が追いつ かない CONFIDENTIAL Designator お 多くなってしまった ストーリーに対し て、その要否や優 先順位などのコン トロールが出来な い状態になる

20.

(ご参考)バックログカンバン 【低】 20 【低】バックログの優先順【高】 New! CONFIDENTIAL Designator (洗練の例) バックログの洗練度 1軍はバックログの分割をし たとき 3軍 2軍 (洗練の例) 3軍は新ストーリーをチームで 認識したとき (洗練の例) 2軍は要件、受入基準の明確 化したとき 【高】 1軍 Backlog Ready (洗練の例) ・1スプリントで実現出来そうなサイズ ・受入基準が明確 ・テスト方法が明確

21.

チーム成長のまとめ 教育 形成期 CONFIDENTIAL Designator 混乱期 統一期 機能期 全体をとおしてチームに起きる変化 ● ● ● ● ● 21 フィードバックによる業務知識の蓄積とプロダクト改善 振り返りによるチームの継続的なプロセス改善 見える化によるチームの情報共有 スキルトランスファーによる個々のスキル、全体の作業効率の向上 ツールなどの環境面の効率化 などなど

22.

CONFIDENTIAL Designator 組織のおさえるべき問い 22

23.

アジャイルは自分の組織に合うか? CONFIDENTIAL Designator ウチは他社と違って特殊だからね。ア ジャイルが使いものになるのか?ウチ のビジネスに合うのか? を見極めたいんだ 23

24.

CONFIDENTIAL Designator 「うちは特殊」って みなさん言いますよ(汗) ・計画重視の手法に最適化されているので、違いはあって当たり前 ・WFとAgileの違いに着目して課題解決しようとすると アジャイルを組織に適用する目的を見失ってしまう… 24

25.

組織にアジャイルを適用させる際のよくある課題 人材の育成 品質 ビジネス部門 の理解 25 CONFIDENTIAL Designator 進捗管理 開発、CI/CDなど の環境整備 評価 契約 予算の取り方 監査対応 人材の獲得

26.

CONFIDENTIAL Designator たくさんあるけど‥ 26

27.

CONFIDENTIAL Designator で? 27

28.

CONFIDENTIAL Designator なんでアジャイルを やりたいんでしたっけ? 28

29.

CONFIDENTIAL Designator 違いをひとつづつ 対処するのも 大事だけど 29

30.

アジャイルを取り込むことで何を求めるか CONFIDENTIAL Designator ウチはアジャイルがもたらす 「XXXXなところ」に期待をしていて、 どんな効果を与えられるか試したい んだ。 ・アジャイルがもたらすどんな効果を期待するのかを考え、 その良さを引き出すためにどう課題を解決していくのか考える ・ただし期待効果は試してみないと検証はできない ・経験をつみかさねる中で、アジャイルな組織文化は形成される 30

31.

アジャイルの期待効果あれこれ CONFIDENTIAL Designator DevOps デジタルトランスフォーメーションのベー ス プロダクト価値の向上 頻繁なリリース 開発の内製化 自律的なチームの獲得 Time To Market コミュニケーションの活 性化 作業の見える化 31

32.

CONFIDENTIAL Designator 違いを 32

33.

CONFIDENTIAL Designator Question あなたの組織は、 アジャイルに何を求めていますか? 33

34.

CONFIDENTIAL Designator Thank you Red Hat is the world’s leading provider of enterprise linkedin.com/company/red-hat youtube.com/user/RedHatVideos open source software solutions. Award-winning support, training, and consulting services make facebook.com/redhatinc Red Hat a trusted adviser to the Fortune 500. twitter.com/RedHat 34