猫でも分かるUE4を使った VRコンテンツ開発 超入門編 2021【VR DOJO - Session & Meetup For Creators- #1】

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September 09, 21

スライド概要

講演動画はこちら:
https://youtu.be/NWOa52YRPdM

講演者:
岡田 和也(Epic Games Japan)
https://twitter.com/pafuhana1213

本スライドは20219月9日に行われたオンライン勉強会「VR DOJO - Session & Meetup For Creators- #1」の講演資料となります。

イベントについてはこちら:
https://gamecreatorsguild.connpass.com/event/221535/

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Unreal Engineを開発・提供しているエピック ゲームズ ジャパンによる公式アカウントです。 勉強会や配信などで行った講演資料を公開しています。 公式サイトはこちら https://www.unrealengine.com/ja/

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

猫でも分かるUE4を使った VRコンテンツ開発 超入門編 - 2021 Epic Games Japan 岡田 和也

2.

自己紹介 Epic Games Japan 岡田 和也 Twitter:おかず ( @pafuhana1213 ) Unreal Engine( UE )を使っている企業の技術サポートや 勉強会などでの講演が主なお仕事 前職ではVRコンテンツも作ってたりしました (もう5年以上前…だと…?)

3.

本講演の対象者 ● UE4を触ったことがない、触りたての方 ● VRゲーム開発に興味を持っている方

4.

本日のお品書き ● UE4 ってどんなゲームエンジン? ● UE4 のつよみってなに? ● UE4 を使ったVRコンテンツ開発って どうすればいいの?

5.

UE4 ってどんなゲームエンジン?

6.

ゲームエンジンは ゲームを作る上で 必要になる 機能・ツールのセット

7.

スライド 製作の場合

8.

ゲーム 制作の場合

10.

Unreal Engine 4 ( 2012~ )

12.

Unreal Engine 4って どんなゲームエンジン?

13.

Unreal Engine 4 ( 2012~ ) Unreal Engine 4 を 2014年に一般公開、2015年に無料化 Epic Gamesアカウントを無料登録すれば 誰でもUE4をダウンロード・利用可能 https://www.unrealengine.com/ja/ what-is-unreal-engine-4

14.

Unreal Engine 4 ( 2012~ ) エンジンコードを全て公開 https://github.com/EpicGames/ UnrealEngine 学生からプロまで 誰でも同じ環境で開発・学習可能

15.

最近 の Unreal Engine 4 最新バージョン Unreal Engine 4.27.0 ユーザ数 1100万人以上 ( 2021年3月時点 ) 主な対応プラットフォーム

16.

色んなゲームでご採用いただいてます!

17.

もちろんVRも沢山!

19.

ゲーム以外の分野でも、UE4を使ったVRコンテンツが!

20.

自社でもVRコンテンツ作ってます!

21.

Unreal Engine 4は VRにも強いゲームエンジン!

22.

本日のお品書き ● UE4 ってどんなゲームエンジン? ● UE4 のつよみってなに? ● UE4 を使ったVRコンテンツ開発って どうすればいいの?

23.

UE4の強み 高品質なリアルタイムレンダリング?

24.

UE4の強み 高品質なリアルタイムレンダリング? それだけじゃない!

25.

だれでも 「作れる!」という大きな強み プログラマ以外の人でも 自分のアイデアを自分で実装できる環境を提供 プログラマ 複雑な作業や チームの作業効率向上に専念 ゲーム デザイナー アーティスト サウンド

26.

誰でも「作れる」環境を提供するために ノードベース、豊富なテンプレート・サンプル、 直感的に触れるUI、日本語化 などなど

27.

Blueprint(BP)によるノードベースのプログラミング プログラマ以外でも組むことができる 従来のプログラミング言語よりも断然ハードルが低い 状況に応じた使用可能ノードの一覧表示など コンパイル(利用可能にするための準備)も早い トライ&エラーを高速に行える

28.

よくある誤解 「Unreal Engine は プロ向けだから凄く難しい…」 誰でも「作れる」ようにしているので ゲーム開発初心者 にも オススメ! ここ1,2年で教材も凄く増えたので、始めるなら今!

29.

本日のお品書き ● UE4 ってどんなゲームエンジン? ● UE4 のつよみってなに? ● UE4 を使ったVRコンテンツ開発って どうすればいいの?

30.

説明で使用するUE4のバージョンについて VRに関する大きなアップデートがあったため、 これからの解説は 最新バージョンの UE4.27 で行います 基本的な部分は UE4.26 以前のバージョンでも 変わらないのでご安心ください!

31.

対応しているデバイス ● Steam VR ● ● ● ● HTC Vive Valve Index Vive Focus ( 要SDK ) Oculus ● ● ● Quest 1 / 2 Quest with Oculus Link Rift シリーズ ● PlayStation VR ● Windows Mixed Reality ● OpenXRに対応しているデバイス(未保証) 公式ドキュメント 「VRテンプレート」より

32.

マルチプラットフォーム対応 1つのプロジェクトが様々なプラットフォームで動くように 基本的には同じアセット・コードが動作 プラットフォーム固有の機能、パフォーマンス調整は必要(作業支援あり)

33.

では、UE4を使ったVRコンテンツ開発 のセットアップをしてみましょう!

34.

前提: HMDのセットアップは完了済みでPCに接続した状態 https://docs.unrealengine.com/4.27/ja/SharingAndReleasing/XRDevelopment/

35.

Epic Games Launcher から UE4をインストールします 公式ドキュメント 『Unreal Engineのインストール方法』

36.

Virtual Reality(VR)テンプレートを ベースにプロジェクトを作成します

37.

UE4エディタが立ち上がります

38.

エディタ右上の Playと書かれたアイコンの横にある 逆三角形をクリックします VR Previewをクリックします

40.

VRコンテンツでよく見る機能が既にある! ● ワープ移動 ● その場で45度ターン ● ものを掴む・離す ● 銃を撃つ ● メニューの開閉・操作 ● 第三者視点の表示 (VR Spectator) ● 移動不可エリアの設定

41.

UE4.26以前のVRテンプレートは こんな感じでした ● ● ワープ移動・向き変更 ものを掴む、投げる

42.

初心者の方は VRテンプレートを改造する ところから始めましょう!

43.

好きな・自作の3Dモデルを置いたり! 各アセットを管理する コンテンツブラウザから ドラッグ&ドロップで モデルのインポートは コンテンツブラウザに ドラッグ&ドロップ!

44.

既存・自作のステージをVRで見たり! VRテンプレートの VRPawnというBPを配置 AutoPossessPlayer設定を Player 0 に

45.

無料のサンプル・アセットを活用しよう! 公式マーケットプレイスの 『今月の無料コンテンツ』は 必ず入手しましょう!

46.

フォトグラメトリライブラリ「Megascans」を無料で利用可能

47.

日本でも専任スタッフが3Dスキャンしてます!

48.

VRMモデルをUE4で使いたい場合は… はるべぇさん( @ruyo_h )が独自に開発している VRM4U をご利用ください https://ruyo.github.io/VRM4U/

49.

機能を拡張・追加したい場合は BP の出番! ● 違うものを持てるようにしたい! ● 持ったものに応じて 何かさせたい!(物を斬ったり) ● 特殊な移動方法をさせたい! ● 敵と戦いたい! などなど

50.

どんな感じでBPを使用・編集するの?

51.

Blueprint コンポーネント( 特定の機能を持ったパーツ )の階層、 制御用のデータ、 ノードによるアルゴリズム の集合体 移動制御用のコンポーネント

52.

コンポーネント追加するだけで 色んなことができます! 標準で沢山ありますし、 BP, C++で自作することも可能

53.

つかめる物を増やしたい場合 つかみたい物に Grab コンポーネントを追加するだけでOK (UE4.27 の VRテンプレートから追加されたコンポーネント)

54.

つかめる物を増やしたい場合 つかみたい物に Grab コンポーネントを追加するだけでOK (UE4.27 の VRテンプレートから追加されたコンポーネント) 離したら落ちるようにするには SimulatePhysicsを有効に

55.

既存の機能を拡張したい場合 VRTemplate / Blueprints にある各BPアセットを編集してみましょう! 複製したものを編集すると安全 Pistol: 掴んだ上で更に操作する例 VRPawn: プレイヤー自身 各移動処理などはここ 手の操作もここ (Motion Controller Component)

56.

公式ドキュメントで解説あり! 公式ドキュメント 『VR テンプレート』 公式ドキュメント『VR 開発』

57.

2021/9月時点での話 BPにまだ不慣れ・自身がない方は、 シンプルな UE4.26版 のVRテンプレートで学習を始めるのもアリ ネット上の学習教材・記事も UE4.26以前のものが多い 慣れてきたらUE4.27版にトライ! Unreal オンラインラーニング の VR系講座

58.

Collab Viewerテンプレートもぜひ 自動車や建築のデザインなどを デスクトップ・VR上で共同レビューするテンプレート https://docs.unrealengine.com/4.27/ja/Resources/Templates/CollabViewer/ ● マルチプレイ ● テキストメモの入力 ● オブジェクトの移動・回転・拡縮 ● ペイント ● 測定 ● X-Ray表示 ● 3D Cut などなど

59.

沢山ある標準機能も是非試してみてください!

60.

そもそもUE4を触ったことないんだけど… なんか良さそうなのは 何となくわかったけど… なんか難しそう…? 覚えるの大変そう…? どうやってまなべばいいの?

61.

UE4をこれから始める人へのオススメ ① UE4 公式ドキュメント 「UE4をはじめよう」 を軽く読んでみる

62.

UE4をこれから始める人へのオススメ ② Unrealオンラインラーニング の 初心者向けの講座 から気になったのを見てみる

63.

「初心者向け」「XR」タグをご活用ください!

64.

UE4をこれから始める人へのオススメ ③ 公式配信「猫でも分かる UE4を使ったゲーム開発 超初級編」 を見てみる

65.

参考書

66.

Udemy 非公式の動画チュートリアルサイト https://www.udemy.com/ja/topic/unreal-engine/

68.

一度で全てを理解しようとしないこと 初心者なら 分からないことがあって当たり前! 分かったことを使って楽しむこと を大事に!

69.

困ったときは… 公式のQ&Aサイト UE4 Answerhub を活用しましょう https://answers.unrealengine.com/index.html コミュニティ同士の助け合い所 UE4触り始めでつまづく事の大半は ここにあります!

70.

進捗 や 情報を拡散・共有しよう! 作っている作品の進捗画像・動画や 学んだ・発見した情報 は Twitter や ブログ に投稿しよう! ハッシュタグ: #UE4 #UE4Study Epic Games Launcherの 「今週の一枚」に取り上げられることも

71.

UE4学習を目的としたコンテスト 「UE4ぷちコン」に挑戦してみよう! https://historia.co.jp/ue4petitcon/

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手を動かすのが一番の近道! UE4は無料で使えるので 機材さえあれば誰でも始められます! 是非一度触ってみてください!

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ここからはVR開発を既にしてる方向け

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もう少しVRテンプレートの話しを聞きたい… ちょうど先日に本社の配信で取り上げられました 約3時間あります! Exploring the OpenXR VR Template | Inside Unreal https://www.youtube.com/watch?v=C98Dyx8h-H0

75.

OpenXR対応についてもっと詳しく これまではベータ段階でしたが、実制作に使ってOKという段階になりました! UE4.27 の VRテンプレートでは デフォルトで OpenXRで動くようになってます これまでのHMD毎のプラグインは自動OFFに 拡張対応は エンジン標準プラグインやマーケットプレイスで OpenXRランタイムが 意図した設定になってるか要確認 詳しくは公式ドキュメント「OpenXR」にて

76.

VR用コントローラの対応について プロジェクトで定義する 各入力イベントに対して、 操作のマッピングを行う形式 OpenXRによる エミュレートも利用可能 詳しくは 公式ドキュメント 『OpenXRによる入力』にて

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固定中心窩レンダリング(Fixed Foveated Rendering ) 各画面の外側は粗くレンダリングすることで GPUパフォーマンスを改善する機能(最大 4x4 pixel の グループ) 社内での検証では BasePassが 最大約50%改善! DX12でのみサポート UE5向けにVulkanでの対応が進行中 Experimental段階でのリリース 検証はOKだけど、 実制作で使うことは保証しない

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VRコンテンツ開発するなら、UE4.27へ是非 VR対応に関しては UE5 早期アクセス より UE4.27の方が進んでいます Open XRへの対応、UE5 正式版へのスムーズな移行などを考慮すると VR開発者ならUE4.27への移行をオススメします なお、UE4.27 から UE5早期アクセスには移行できないためご注意ください

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ご質問ありましたらどうぞ!