UEで映える! キャラクタセットアップ【UEなんでも勉強会 - バーチャルライブ編 - vol.1】

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July 26, 23

スライド概要

アーカイブ動画こちら:
https://www.youtube.com/live/VQPzyxxDkAQ?feature=share&t=4540

バーチャルライブで映えるキャラクタモデルのセットアップ方法を紹介します。モデルのインポートからマテリアルの調整までを、公開中のプラグインであるVRM4Uをベースに解説します。

登壇者名:山本治由
自己紹介:
家庭用ゲームのプログラマ。趣味でVRM4U(UE向けVRMインポーター)を開発しています。仕事も趣味もすっかりUE漬けです。
SNSアカウント:
https://twitter.com/ruyo_h

UEなんでも勉強会 - バーチャルライブ編 - vol.1
https://egj-official-study.connpass.com/event/289974/

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Unreal Engineを開発・提供しているエピック ゲームズ ジャパンによる公式アカウントです。 勉強会や配信などで行った講演資料を公開しています。 公式サイトはこちら https://www.unrealengine.com/ja/

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各ページのテキスト
1.

UEで映える! キャラクタセットアップ 2023/07/25 はるべえ

2.

自己紹介 山本治由 はるべえ @ruyo_h 家庭用ゲームのプログラマ 個人活動としてVRM4U(UE向けVRMインポータ)を開発しています ◦ 開発・サポートを続けて、約5年! (初リリースは 2018年10月) 講演の質問は slidoへ ライブでは、 キャラクターモデルのUE向けセットアップをお手伝いしました

3.

話すこと •UEでモデルをセットアップする • VRM4Uの紹介 • ライブ向けクオリティアップ •揺れもの、アニメーション •おわりに ななしいんくさん、MMT・REZ&さんに感謝

4.

ここで紹介する 手順を辿れば、、

5.

UE上で いい感じに モデルを確認できる! …はず

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話すこと •UEでモデルをセットアップする • VRM4Uの紹介 • ライブ向けクオリティアップ •揺れもの、アニメーション •おわりに

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モデルのセットアップ VRM4U とは •UE向け VRMモデルインポータープラグイン •モデルセットアップは、このプラグインで ほぼ賄えます • 今回のライブのお話をうけ、色々機能を追加しました • お気軽にお試しください •GitHubで公開しています https://ruyo.github.io/VRM4U/ • 対応バージョン:UE4.20~4.27、UE5.0~5.2 ◦ ※VRMとは glTF2.0をベースとした アバター(人型)に特化したモデルフォーマットです

10.

VRM4U 導入 ダウンロードして、Pluginsフォルダに配置、チェックボックスをONにすれば完了です ドキュメントを参照ください https://ruyo.github.io/VRM4U/

11.

VRM4U モデルインポート VRMファイルをドラッグ&ドロップすれば完了です VRMファイルの変換には UniVRMやBlenderなどを利用ください VRoidSample.vrm モデルは VRoidStudioより

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VRM4U インポートオプション •ライブではSubsurfaceProfileモードを利用しています • ライトを自然に受けることができます Unlitモード SubsurfaceProfileモード

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セットアップ完了です おつかれさまでした

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もっといけるぞ VRM4U •軽く雰囲気を見るだけならば、これで十分と思います • UEのどんな背景にも、ある程度馴染みます • ただし 「馴染む ≠ 見た目が良い」 •より細かく設定を加えていきます

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質感の設定 メタリック、ラフネス •テクスチャを利用して、パーツ毎にパラメータ調整 • パラメータを変更すると、色味も変わってしまう • 同時に、テクスチャや乗算カラーなどで調整する

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質感の設定 半透明 •ディザを利用した半透明表現 • Maskedマテリアルを利用している • Translucentはライティングや描画順、DOFなどで問題が出やすい

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質感の設定 疑似リムライト •Matcapを利用して疑似的なリムライトを設定 • マスクテクスチャを利用して、パーツ毎にリムの強さを制御できる(VRM1と同じ機能)

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質感の設定 細かい調整 ◦ ZOffsetによる調整 ◦ 前髪が重ならないよう、カメラ手前方向にオフセットしている ◦ 影を落としたくない箇所や セルフシャドウがチラつく場合について、影のみオフセットしている ◦ 白目の補正 ◦ 白目は3Dモデルとしては凹んでいるため、影が落ちてしまう ◦ 代わりに白目用の板を配置している ◦ 法線の補正・追加 ◦ 顔の陰影を和らげる ◦ 衣服のディテールを上げる ◦ SSSProfileを利用した調整 ◦ 影を和らげる

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質感の設定 細かい調整 マテリアル調整ウインドウや、Tipsのページを参照ください https://ruyo.github.io/VRM4U/01_material/ https://ruyo.github.io/VRM4U/02_shortcut2/ 白目補正パーツ SubsurfaceProfileの調整 マテリアル調整ウインドウ

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最適化、負荷と見た目のバランス •VRM4Uの不要な機能をOFF •UEの設定として • Lumenの有無 • VirtualShadowmapの有無 インポート時最適化 マテリアル基本機能 マテリアル拡張機能

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話すこと •UEでモデルをセットアップする • VRM4Uの紹介 • ライブ向けクオリティアップ •揺れもの、アニメーション •おまけ

22.

揺れもの •KawaiiPhysicsによる制御 • 疑似物理プラグイン • 手軽に良い感じの揺れを設定できる •ControlRigによる制御 • UE上で骨を操作するための機能 • IKやConstraintをノードで組むことができる

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揺れもの ControlRigによる制御 •手首に連動して、袖が動く •足に連動して、スカートとコートが動く

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アニメーションの適用 •アニメーションリターゲット • UE標準モデルに対応したIKRigを利用 •フェイシャル • VRMの設定に対応したPoseアセットを利用

25.

話すこと •UEでモデルをセットアップする • VRM4Uの紹介 • ライブ向けクオリティアップ •揺れもの、アニメーション •おまけ

26.

今度こそ セットアップ完了です おつかれさまでした

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おわりに •ライブ向けのモデルセットアップを解説しました •手順を辿れば、UEのいろんな背景でキャラクタを観察できます •ぜひ 楽しんでみてください! 講演の質問は slidoへ •VRM4Uのドキュメントやサンプルマップも参考にどうぞ • githubやDMでの質問も 可能な範囲でお答えします • 実装を知りたい方は… 気合で中身を参照ください (かなりカオスです…

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おまけ ギャラリーページ •VRM4Uでセットアップした例が ギャラリーページにあります。 ◦ どんな絵が出るか興味あればどうぞ。 ◦ https://ruyo.github.io/VRM4U/90_gallery/ ギャラリーにあるモデルは Booth等で公開されていたものです

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おまけ UEFNで利用する •VRM4Uのインポートオプションより、UEFN向けのアセットを作成できます • シンプルなマテリアルで構成しています。改造して遊んでみてください。

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質問あればどうぞ

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ギャラリーのモデルたちに感謝 VRoidStudio アルグレイ https://booth.pm/ja/items/1935911 シェンナ https://booth.pm/ja/items/2661189 シアノス https://booth.pm/ja/items/3224415 メープル https://booth.pm/ja/items/1948102 あまなつ https://komado.booth.pm/ Necomaid https://sonovr.booth.pm/ U https://booth.pm/ja/items/2736146

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揺れもの KawaiiPhysics による制御 •KawaiiPhysicsとは… • 疑似物理プラグイン。おかずさん開発 •ライブの揺れものは 全てKawaiiPhysicsによるもの • 大変お世話になりました •ライブで困った箇所のTips ◦ 1ノード内で角度制限と面コリジョンを同時に利用すると、面コリジョンを突き抜けてしまうことがある ◦ ノードを2つに分けて設定する

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VRM4U が生成するアセットたち •主マテリアル •輪郭線用マテリアル •IKRig(リターゲット用 骨のマッピング情報) •Pose(リターゲット用Aポーズ、BlendShapeGroupに対応するフェイシャル)