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August 26, 21
スライド概要
2021年8月26日に開催されたCEDEC2021の講演資料です。Unreal Engine 5 早期アクセス版の注目機能をご紹介しています。
セッションの内容
2021年5月にUnreal Engine 5(UE5)は早期アクセスとしてリリースされ、どなたでも自由に新機能を試すことができるようになりました。
https://www.unrealengine.com/ja/unreal-engine-5
しかし、具体的にどんな機能が追加され、その機能にはどんなメリットがあるのかなどといった情報が纏まっておらず、UE5 早期アクセスのどこから手を付ければいいのか分からない方が多いかと思います。
そこで、UE5早期アクセスで追加された機能の中でも特に注目すべき機能について一通りご紹介いたします。時間の都合で詳細な使い方までは説明できない項目が多くなりますが、皆様の学習・製作のきっかけや参考になれば幸いです。
なお、本講演はPart1, Part2の2つに分割してしています。
本Partでは主にアーティスト・ゲームデザイナー向けの機能についてご紹介いたします(もちろん、他の職種の方にも参考になりますので是非ご参加ください!)。
https://cedec.cesa.or.jp/2021/session/detail/s60c837945cb84
Unreal Engineを開発・提供しているエピック ゲームズ ジャパンによる公式アカウントです。 勉強会や配信などで行った講演資料を公開しています。 公式サイトはこちら https://www.unrealengine.com/ja/
Unreal Engine 5 早期アクセスの注目機能総おさらい Part1 Epic Games Japan Support Team
こちらの講演は Part 2 があります 本講演では Unreal Engine 5 早期アクセスのアーティストやゲームデザイナーの方 に向けた機能をご紹介します。 Part2 ではプログラマ向けの機能についてご紹介予定です。
ノンゲーム向けセッション
Unreal Engine 5 早期アクセスをリリース
Unreal Engine 5 は 2022年初頭を目標にフルリリース予定
Epic Games Launcherよりアクセス可能
各種リソースについて UE5 早期アクセスに関する ● ドキュメント ● サンプルプロジェクト ● Unrealオンラインラーニング ● よくある質問 などはこちら! https://www.unrealengine.com/ja/u nreal-engine-5
注意 今回の講演内容は Unreal Engine 5 早期アクセス時点での内容となります。 将来、今回紹介した内容から変更が加えられる可能性があります。
エディタ UIのアップデート内容
エディタUIがフラットデザインになりました
Contents Drawer
タブがサイドバーに格納可能に
プロジェクト起動時など処理状態の表示
コンソールコマンド
その他エディタに関するアップデートはこちらをどうぞ! https://www.unrealengine.com/ja/onlinelearning-courses/upgrading-to-ue5-early-access
Inside Unreal https://youtu.be/6W1DFdLiWN8
Inside Unreal その他 UE5 早期アクセスの配信アーカイブ 全8つは以下のプレイリストよりご覧ください! https://youtube.com/playlist?list=PLr_Cbd4sUDTzBn grYtTooetnclAKembZ7 日本語字幕に関するアナウンスはこちら! https://twitter.com/UnrealEngineJP https://www.facebook.com/UnrealEngineJP
ModelingToolsご紹介!
おしながき ● 概要 ● 基本操作 ● 各ツール紹介 ● Shape ● Create ● PolyModel ● Transform ● Attributes ● Volumes
Modeling Tools Unreal Engine 4.25 から追加された インエディターメッシュ編集ツール UE4.26、UE5早期アクセス時点では BETAとして提供中
Pluginを有効化しましょう! Modeling Tools Editor Mode を有効化することで利用可能に Plugin の有効化をお忘れなく! チェック!
基本操作を紹介
基本の操作フローを映したGifかYoutubeビデオ ● ● ● ● ● モデリングモード切り替え モードツールバーからツールを選択 モデリングタブからパラメーターを変更 ビューポート上で操作 承諾ボタンで確定
アセットの保存先 設定されたルールに沿ってコンテンツブラウザ上に保存されます デフォルトではツールを使用したレベルと同階層の「_GENERATED」フォルダに保 存されます
保存ルールは変更可能 生成するアセットの保存ルールはプロジェクト設定から変更可能 ● プロジェクト設定 > プラグイン > モデリングモード
Modeling Toolsのツール紹介
Shape ボックス、シリンダー、コーンなどの基本形を生成するためのツール群。
Create - PolyExt 平面に描いた形状から押し出しを行いメッシュを生成するツール
PolyModel - PolyEd 面、エッジ、頂点別にトランスフォームを変更 ● BSPのブラシ編集モードと親しい操作感
PolyModel - PolyDef 面、エッジ、頂点別にロケーション・ローテーションを変更 ● PolyEdと違い直線方向への操作がしやすい
PolyModel - Boolean 選択した2つのメッシュ同士でブーリアンを行います ● インターセクション、ユニオンも可能
Transform - Pivot メッシュの持つピボット位置の編集を行います
MeshOps – 再メッシュ 選択したメッシュを三角形ポリゴンに再ポリゴン化します ● パラメーターにより目標ポリゴン数を設定可能
Attribute - MatEd ポリゴンに対してマテリアルの割り当てを行います
Volumes - Msh2Vol メッシュから指定したボリュームへの変換を行います ● 既存ボリュームに対して形状を上書きすることも可能 ● ボリュームからメッシュへ変換するVol2Mshも
Volumes - Msh2Vol
UE4 での Modeling Tools についてはこちら https://youtu.be/GtaeYUgbgzE
Bridge
Bridge Quixel Bridgeが統合されました!
Bridge Quixel Bridgeとは Megascansなどを提供しているQuixelから 無料提供されているアプリケーションのことです
Bridge MegascansやMetahumanなどのデータを簡単に検索 ダウンロード出来 非常に便利なアプリケーションなのですが
Bridge そちらが今回 なんとUE5ではエディタに統合されました
Bridge 使用方法は非常に簡単です メニューからBridgeを立ち上げて頂き…
Bridge ライセンス認証を行い
Bridge あとは 選択したアセットを ドラッグアンドドロップするだけでもう使用可能です
Bridge ダウンロード設定も非常に簡単で Nanite設定とすることで 非常にハイクォリティなアセットを瞬時にダウンロードして使用可能です
Bridge マテリアルは自動的に使いやすい汎用的なマテリアルが設定されますが インポート時に任意のマテリアルを設定することも可能です
Bridge https://www.youtube.com/watch?v=ParMLadMTaQ Bridgeは非常に強力なツールですので こちらの動画のように ハイスピードレイアウトする際など非常に重宝することかと思います
Bridge また Megascansと同様に Metahumanに関してもダウンロードが可能です
Bridge ダウンロード後は自動で必要なプラグインや設定がポップアップしますので こちらを有効化 すぐにMatahumanをUE5でご使用頂くことが可能です
デバッグ機能 そして更に デバッグ機能なども整理 拡充されております
デバッグ機能 その中でも個人的に強く魅力的なのが こちらNiagara Debugger
デバッグ機能 こちらは4.27にも追加されているのですが 現在レベル上にあるNiagaraを非常に簡単にデバッグすることが可能です
デバッグ機能 使用方法は非常に簡単です Niagara Debuggerを起動して HUDを有効化し
デバッグ機能 デバッグしたいSystemの名前を設定 確認したいアトリビュートを指定したら
デバッグ機能 このような形ですぐに確認可能です
デバッグ機能 再生速度なども簡単に調整できますのでとても便利です
デバッグ機能 このほかにもNiagaraではデバッグ周りの強化が行われており Niagara Debuggerやスプレッドシートへアクセスできるメニューの追加や
デバッグ機能 モジュールの有効範囲の可視化の追加
デバッグ機能 スクリプトの処理負荷計測など とても便利な機能が数多く実装されております
デバッグ機能 シミュレーションステージのサンプルプラグインの追加など 制作の参考になる魅力的なアップデートも数多く行われておりますので 皆様是非UE5を触ってみて頂けましたらと思います
Unreal Engine 5 早期アクセス Animation Update Epic Games Japan 岡田 和也
お品書き ● ● ● Motion Warping New Full-Body IK Control Rig Update
Motion Warping
Motion Warping とは? Root Motion による キャラクタの移動・回転量に対して 動的に補正をかけられる機能
Root Motion について Root ボーンの移動・回転を含むアニメーションによるキャラクター制御 ゲーム側で細かな制御をしなくても、動きに合った移動・回転処理ができる https://docs.unrealengine.com/4.26/ja/AnimatingObjects/SkeletalMeshAnimation/RootMotion/
Root Motion の欠点 アニメーションが想定した環境・条件以外の場合 意図通りの挙動を実現することが難しい(対応は可能だが実装が面倒)
無限に増えるアニメーションアセット ギミックの高さ 長さ 角度 キャラの種類 低 短 -15 度 男性 中 中 0度 女性 高 長 +15 度 モンスター …
Motion Warping を使えば一つのアセットで!
Motion Warping は 様々なケースで有用! Rootボーンの移動・回転量に対して動的に補正をかけられるため、 Root Motion を 様々な環境・条件下で使用可能に! 仕様変更があっても、DCCツールに戻って再調整しなくてもいいというメリットも