Luaが動くシェルを作っている話

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July 28, 23

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MMMMのLTで発表予定のスライドです。

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各ページのテキスト
1.

Luaが動くシェルを作っている話

2.

自己紹介 専らCLI系のツールを書いてる 最近はVRChatにハマっている

3.

開発環境 Neovim(Vimのfork) Wezterm

4.

Luaとは

5.

Luaはブラジルのどっかの大学で開発されたスクリプト言語→Luaはポルトガル語で月 を意味する 本来は組み込み向けに開発されている(メインプログラムを持たない) 動的型付け シンプルな構文(構造型データ型が1つしかない) 動的型付けスクリプト言語のくせにめちゃくちゃ速い(jitならJavaよりも少し遅い くらい) ANCI Cで実装されてる→No dependencies/クリーンな実装 クリーンゆえカーネルで動く(Luaでカーネルモジュールが作れるらしい) シングルバイナリに出来る(ランタイム組み込み?)

6.

なぜLuaでツールを作るのか 速度が速い 実装が小さいので起動が速い 現代的な構文 開発環境がわりと充実している(LSP、Formatter、Lint、静的型付け(!)) 最近のCLI界隈で採用しているプロダクトが増えている(Neovim, wezterm)

7.

ツールを作ってみる

8.

自作リポジトリピッカーreckerをLuaで移植してみる reckerの仕様 ghq rootでリポジトリ一覧を取得 一覧をツール組み込み(go-fuzzyfinder)ファインダーで表示 選択したファイルパスを表示→表示するだけなのがミソ

9.

Lua版recker ファインダーはfzf呼び出しで代用 ライブラリluashを使いリポジトリで一覧を取得 fzfに突っ込む シェルでやるならghq list | fzfになる

10.
[beta]
完成品
#!/usr/bin/env luajit
require("sh")
local preview = "'glow (string join '/' (ghq root) {} 'README.md')'"
local root = tostring(ghq("root"))
local repo = tostring(ghq("list"):fzf("--preview", preview))
print(root .. "/" .. repo)

11.

シングルバイナリにしてみる repo: https://github.com/CDSoft/luax

12.

バイナリには出来たけど... luash パッケージが上手く読み込めない ドキュメントを調べた所、 sh という名の独自ライブラリが組み込まれているらしい。 これを無効化して luash ライブラリが読み込む方法が見つからなかったので諦めた。

13.

シェルに組み込めば良いのでは わざわざシングルバイナリにしなくても、シェルからそのまま実行できれば目的は達 成できそう。 どうせ作るんだったらいつも使ってるCLIツールも一緒にパッケージングしたい。

14.

作ってみた lush source: https://github.com/Comamoca/poc/tree/main/lush

15.

動いてる様子

16.

今後の課題 プロンプトライブラリをrustylineに変更 luarocksライブラリのサポート 設定ファイルのサポート プラグイン機構の追加