スライドの作り方・口頭発表の注意点

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May 27, 22

スライド概要

研究室の4年生向けレクチャーで使ったスライドです。
発表スライド作成や発表時に「最低限これだけはできるように頑張ってほしいな」ということを意識合わせするために作成しました。

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神奈川大学工学部准教授。電力・エネルギーシステム研究室を主宰。電力システム工学,オペレーションズ・リサーチが専門。電力需給シミュレーションや再生可能エネルギーの発電運用最適化,エネルギーデータの確率モデリングに関する研究に従事。 研究室サイト:https://powersysgroup.jp/

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

スライドの作り方 口頭発表での注意点 根岸信太郎 2022/5/27 1

2.

スライド作成の大前提 スライド資料は 聴衆の理解を促すためにある 2022/5/27 2

3.

スライド作成の注意点 文字サイズ 地の文字は20pt以上推奨(スライド上の文字数が少ない場合は24pt以上) 図中の文字も視認できるように意識 10pt 18pt 20pt 後ろから見えない… 標準的なサイズ 地の文として使うのにいいかも 24pt 小見出し 28pt 大見出し 強調のためにボールド体(太字)にするのもよい 2022/5/27 3

4.

スライド作成の注意点 文字フォント 文字フォントは「MSゴシック」か「メイリオ」推奨 明朝体などの線の細いフォントはプロジェクタで見づらい ボールド体 MSゴシック 文字フォント 文字フォント メイリオ 文字フォント 文字フォント 游ゴシック 文字フォント 文字フォント MS明朝 文字フォント 文字フォント 線が細く,プロジェクタに映すと視認性が低い デフォルトのフォントはスライドマスターで変更できる 「表示」>「マスター表示」>「スライドマスター」 2022/5/27 4

5.

スライド作成の注意点 スライドサイズ スライドのサイズは4:3推奨(デフォルトは16:9) 「デザイン」タブ > ユーザ設定 >スライドのサイズ で変更可能 大きく映せる! 横幅に合わせて 表示範囲が狭くなる スクリーンに4:3で表示 スクリーンに16:9で表示 会場の設備(プロジェクタやスクリーン)が4:3のみ対応のこともある 2022/5/27 5

6.

スライド作成の注意点 スライド中の文章 一文は最大でも3行まで(できれば2行以内に収めたい) 箇条書き・体言止め スライド資料は聴衆の理解を促 すためのものであってWordのよ うな文章の資料ではない。すな わち,一見して何が書いてある かおおよその見当がつかないと 意味がないということだ。この ようなだらだらとした文章をス ライド上に書き連ねることなど 言語道断。こんな資料を見せら れたらたちまち文字が踊りだし, 見る気が失せてしまう。 2022/5/27 • スライド資料は聴衆の理解をうな がすためのもの • 一見して内容が理解できる必要性 色や枠など視覚的効果を使いながら 聴衆のために情報を整理 6

7.

スライド作成の注意点 図示は大切 システムフローや全体像などは図示 ちょうどいい素材がないときは図形を駆使して自作する! 2022/5/27 7

8.

スライド作成の注意点 グラフ・表 軸ラベルや凡例の フォントサイズは 大きめに スライドでは図表 中に書き込みOK • 示した図表が何を表しているかスライド中に明記 • 縦軸と横軸が何を表しているか,単位も含めて明記 2022/5/27 8

9.

スライド作成の注意点 引用元はしっかり明記 ココ! 引用箇所には引用番号(記号)と引用元を明記すること! 2022/5/27 9

10.

口頭発表の流れ 研究背景・目的 「なぜその研究を行う必要性があるのか」を述べる その発表のメインテーマを提示 研究手法・提案手法 全てを詳細に説明することは時間的に無理 全体像を把握するために大事な部分だけ示す 実験条件・解析条件 実験で扱ったデータの緒元・比較対象の条件など 結果 実験・解析結果を示しながら考察を加える まとめ 冒頭で説明した研究目的・発表内容と結論は一致させる 話す内容をメモした白紙スライドを先に作って 発表の流れとスライドの枚数を決めてから作りこむと捗る 2022/5/27 10

11.

口頭発表での注意 • 聴衆の方を見てゆっくり話す ➢ あなたが伝える相手は目の前の聴衆 ➢ 緊張を抑えてゆっくり話す ➢ 時間の目安は1分/スライド ➢ 説明が終わって一呼吸おいてから 次のスライドへ • スライドに内容を詰め込みすぎない ➢ 聴衆がスライドの内容を読むことに 精いっぱいになってしまう ➢ 発表時間が延びてしまう原因 ➢ 聴衆の頭に何も残らない 2022/5/27 11

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口頭発表の最後には… まとめスライドを質疑応答の間も出したまま 聴衆は聞いた内容を忘れがち 短期記憶を呼び起こすよう発表 内容の要約をつける スライドにページ番号があると 聴衆が質問しやすい • 「ご清聴ありがとうございました」スライドはいらない • 発表中で扱わなかった資料(補足資料・実験結果など)は まとめスライド以降に置いて質疑で使えるようにしておく 2022/5/27 12