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July 10, 26
スライド概要
以下のnoteのスライド資料です。
特許調査の基本と生成AI活用
https://note.com/tsunobuchi/n/n3156377de621?sub_rt=share_pb
弁理士・博士(理学)/弁理士法人レクシード・テックパートナー
知財実務 × 生成 AI 生成 AI で 特許調査は どう変わる? 検索作業から「問いと価値の設計」へ AI に任せるのは下ごしらえ。 専門家の価値は、目的設定・目利き・アクション提案に移る。 特許調査の基本と生成 AI 活用 01
結論:価値は「読む作業」の前後へ移る AI が速くするほど、人間は問いの設計とアクションへの接続に集中する。 P Plan 目的設定 母集団設計 判断基準 D Do 検索 読み込み 整理 C/A Check / Action 評価 アクション提案 意思決定へ接続 効率化の本丸は「時間短縮」だけではない。 問いを正しく置き、結果を意思決定に変えることで、知財実務の価値が上がる。 特許調査の基本と生成 AI 活用 02
特許調査は「検索」ではない 本来の目的は、依頼者の困りごとに答えるための情報収集。 ? 困りごと/問い 出願可否 侵害リスク 競合動向 技術戦略 i 情報収集 検索式 分類・キーワード 文献読解 母集団設計 → 判断・行動 出願方針 仕様変更 追加調査 競合対応・ R&D 検索ワードを考える前に、 目的が変われば、調査範囲も、読むべき文献も、評価 「何を判断するための調査なのか」を決める。 軸も変わる。 AI は問いの曖昧さを補ってはくれない。 特許調査の基本と生成 AI 活用 03
AI は高性能な調理器具である 専門家が実務を言語化して初めて、 AI は使える道具になる。 AI AI R 高性能な 調理器具 プロンプト 実務を レシピ化 S 専門家 ✓ アウトプット 完成品ではなく、 検討可能な下ごしらえ。 人が評価して磨く。 味見し、 依頼者と仕上げる よいレシピを作れるのは、 よい料理を知っている人。 特許調査の基本と生成 AI 活用 04
スマイルカーブで見る付加価値 中流の処理は AI で軽くなり、両端の設計・活用が際立つ。 付加価値 下流 上流 中流 業務プロセス 目的設定・母集団設計 読み込み・整理 解釈・アクション提案 問いを置き、何を探すか決める。ここで調査品質が大 きく決まる。 大量処理は AI の支援が効く。反復しながら精度を上げ る。 出願、仕様、競合対応、事業判断に接続する。 特許調査の基本と生成 AI 活用 05
AI 活用の本質は「裾野の拡大」と「先鋭化」 単なるコスト削減ではなく、組織全体の知財活用力を引き上げる。 専門家の先鋭化 裾野の拡大 検索・整理を AI に任せ、 高度分析・戦略立案・判断へ集中する 今まで難しかった人も、 一定水準の調査・分析に参加できる AI でできることが増えるほど、プロの判断・設計・説明の価値が見えやすくなる。 特許調査の基本と生成 AI 活用 06
伝わらない知財情報は、使われない AI は、専門家の知見を相手に伝わる形へ翻訳する道具にもなる。 T 技術 科学技術として 成立するか AI AI による共通言語 図解、要約、対話型レポー トで 議論の土俵をつくる B 経営 事業上の活動として 意味があるか 正確性は必要条件。ビジネスで使われるには、読み手が理解し、議論できる形に変換する必要がある。 特許調査の基本と生成 AI 活用 07
実務に落とせる 4 つの AI 活用パターン AI に結論を丸投げせず、専門家が評価するための論点を構造化する。 1. 企業分析・図解 2. 強み逆算の特許調査 会社名や URL から事業、技術、競争優位性を整 理し、理解の土台を作る。 ビジネス上の強みを支える技術を特定し、重要 特許を抽出する。 AI Prompt 3. 競合マトリックス 4. クレームチャート 外部環境と競合の開発状況を、企業 × 技術テー マで可視化する。 製品・サービスと請求項を構成要件ごとに比較 し、論点を明確にする。 特許調査の基本と生成 AI 活用 08
良いプロンプトは、良い業務フローから生まれる 「調べて」ではなく、目的・手順・根拠・出力を明確に定義する。 1 目的 何の判断に 使うか 2 手順 どの順番で 考えるか 3 参照情報 どの資料・ URL を見る か 4 出力形式 表、図解、 Markdown など 5 評価基準 何を良い結 果と見るか プロンプトは「魔法の呪文」ではなく、専門家の暗黙知を再現可能にした業務仕様書。 特許調査の基本と生成 AI 活用 09
組織導入で外せない設計 ツール選定の前に、使う目的・範囲・責任を決める。 Who 誰が使うか Whom 誰に向けるか 1 機密情報の扱い 社内規程と利用サービスの条件を確認。まずは公開情報から始める。 What 何を扱うか Why 何のためか When いつ使うか Where どこで使うか 2 自動化してよい範囲 AI が処理してよいタスクと、人間が必ず確認するタスクを分ける。 How どう使うか How much どの程度任せるか 3 最終判断と責任 評価、修正、説明、意思決定への接続は人が担う。 特許調査の基本と生成 AI 活用 10
AI 時代に価値が上がる 3 つの力 大量の AI 出力を使える成果に変えるのは、人の実務経験。 言 言語化 目 日々の実務で何気なく行って いる判断を、レシピとして他 者と AI に渡せる形にする。 目利き 玉石混交の出力から、本当に 価値のある技術・特許・論点 を見抜く。 説 説明 根拠を示し、相手の判断基準 に合わせて伝え、合意形成に つなげる。 AI が出力を増やすほど、専門家の「見極める力」と「伝える力」が差になる。 特許調査の基本と生成 AI 活用 11
次の一手:自分の仕事を「レシピ化」する 新しいツールを探す前に、普段の実務を言語化する。 レシピ化チェックリスト ✓ 何のために行う業務か ✓ 最初に確認する情報は何か ✓ どの順番で処理しているか ✓ 良し悪しの判断基準は何か ✓ 誰が、どの意思決定に使うか AI に聞く前に、 自分の実務を 言語化する。 問いを立て、出力を見極め、 相手に伝わる形に変え、 次の行動につなげる。 生成 AI 時代の知財実務は、検索自動化だけではなく、より良い意思決定の場を作る仕事へ。 特許調査の基本と生成 AI 活用 12