コンテナ系アップデート振り返り Ignite 2022(+α)

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November 25, 22

スライド概要

2022/11/17に開催された第41回 Tokyo Jazug Nightでの発表資料です

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SIer所属のインフラ屋さんです

関連スライド

各ページのテキスト
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コンテナ系アップデート振り返り Ignite 2022(+α) 2022/11/17 Tok yo Ja zug N ight # 41 Shunsuk e Yoshik a wa

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自己紹介 Shunsuke Yoshikawa Twitter: https://twitter.com/ussvgr Qiita: https://qiita.com/ussvgr ⚫ 所属: 株式会社エーピーコミュニケーションズ ⚫ 普段の仕事: Azure×コンテナ中心のインフラ構築(AKSとかContainer Appsとか) ⚫ MICUG クラウドネイティブ/内製開発分科会オーガナイザー https://micug.jp/

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会社のブログでIgnite速報祭りやりました APC技術ブログ: https://techblog.ap-com.co.jp/

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Ignite 2022振り返り 普段のお仕事で使うコンテナー系のアップデートを中心に 気になったセッションや新機能などをご紹介します。 セッション一覧は→ https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions

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Japan Keynote: Microsoft Cloud で実現する知的生産性の向上 https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions/38b32ff5-e812-408b-b2bf-95b133b85a7d

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気になったキーワード • Do more with less 「より少ない労力/コストで、より大きな成果を」 • Cloud to Egde クラウドサービスだけじゃなくAzure SphereやAzure IoTなどのエッジ側も含めて 統一されたテクノロジーでカバーする事ができる • Sustainability カーボンネガティブ、ウォーターポジティブ、廃棄物ゼロへ 環境面でクラウドを選ぶ未来がやってくる?

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Save costs with Azure Kubernetes Service https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions/85b919bd-718e-41b9-b945-bcfa150b155e

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Arm-based host (GA) ArmアーキテクチャのAmpere Altraプロセッサを備えた新たなマシンタイプの登場。 費用対効果と電力効率に優れる。 4vCPU/16GB RAMの近しいスペックのマシンタイプで価格を比較 (West USリージョン, Ubuntu, 1台あたりでの比較) シリーズ CPU アーキテクチャ 価格(730h) D4s v5 Intel® Xeon® Platinum 8370C (Ice Lake) amd64 $163.52 D4as v5 AMD EPYC 7763v amd64 $147.46 D4ps v5 Ampere® Altra® arm64 $130.67

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Arm-based host (GA) CPUのアーキテクチャが変わってしまうので、 これまで使ってたコンテナイメージなどがそのまま動かせないのはデメリットですが… 最近のMacや一部のWindowsマシンではArmアーキテクチャが採用されてるので、 手元の開発環境とアプリの実行環境でアーキテクチャ揃えることができるようになっていくかも。 https://blogs.windows.com/windowsdeveloper/2022/10/24/available-today-windows-dev-kit-2023-aka-projectvolterra/

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Arm-based host (GA) ところで日本リージョンでの展開は… https://azure.microsoft.com/ja-jp/explore/global-infrastructure/products-by-region/

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Mariner host (Preview) Microsoftが開発しているLinuxディストリビューション Mariner を AKSのワーカーノードのOSとして利用可能。 AKS on Azure Stack HCIのホストでは以前からMarinerが使われていたので、 同OSでAzure側・オンプレ側を揃えることができるようになる。 通常のデプロイ時に利用されるUbuntuよりフットプリントが小さく、 ワーカーノードが持つリソースをより多くワークロードに割り当てることができる。 コンテナを動かすことに特化したディストリビューションなので、 余計なものが入っておらずセキュリティ面でも有利。 Microsoft内部ではXbox, MinecraftのインフラとしてMarinerが利用されている。

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Azure Kubernetes Fleet Manager (Preview) 複数のクラスターをまとめて管理するための機能。 クラスターを束ねるハブとしてのKubernetesクラスターがプロビジョニングされる。 現状の機能は以下の2つ • 構成の伝達 • L4ロードバランシング 今後のロードマップとして、 マルチクラスターサービスメッシュやFleetレベルでのIDフェデレーションなどがあるらしい。 GitHub上でロードマップが公開されている。 https://github.com/Azure/AKS/projects/3

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Azure Kubernetes Fleet Manager (Preview) 引用元: https://techcommunity.microsoft.com/t5/apps-on-azure-blog/azure-kubernetes-fleet-manager-preview/ba-p/3651516

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Azure Kubernetes Fleet Manager (Preview) 引用元: https://techcommunity.microsoft.com/t5/apps-on-azure-blog/azure-kubernetes-fleet-manager-preview/ba-p/3651516

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Cost Optimization Techniques セッションの最後に紹介されたTech Community Blogの記事 https://aka.ms/aks/cost-savings • クラスターのサイジングをちゃんと決めましょう。 よくあるシーンごとのプリセットも公開されているので活用しよう。 • Podのリソース制限を設定する。Vertical Pod Autoscaler(プレビュー)を使うと自動設定できる。 • 常時使わないクラスターは停止することでコスト削減できる。 • 開発/テスト/PoC用であれば、Uptime SLAをオフにするとコントロールプレーンは無料で使える。 • スポットVM/リザーブドインスタンスを活用しコストを下げよう。 • イベントドリブンなスケーリング(KEDA)を活用しリソースを無駄なく使おう。

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Azure Stack HCI: The best of the cloud and on-premises https://ignite.microsoft.com/ja-JP/sessions/e145a1c4-6cfe-4f72-9d51-d6c77c06f518

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Azure Stack HCI Pro 2 2Uハーフサイズ, 60dBA未満の低騒音でエッジ拠点にも設置しやすい仕様 (逸般の誤家庭にも導入しやすいですね) 引用元: https://techcommunity.microsoft.com/t5/azure-stack-blog/what-s-new-for-azure-stack-hci-at-microsoft-ignite-2022/ba-p/3650949

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Azure Stack HCI Pro 2 Azureポータルから直接注文できる!2023年登場予定 引用元: https://techcommunity.microsoft.com/t5/azure-stack-blog/what-s-new-for-azure-stack-hci-at-microsoft-ignite-2022/ba-p/3650949

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AKS hybrid deployment AzureポータルからAzure Stack HCI上にAKSをデプロイできる機能。 Azure Arcとの接続も容易にでき、 SQL Managed InstanceやPostgreSQL Hyperscaleなどのデータサービスを Azure Stack HCI上のAKSで稼働させることができる。

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AKS on Windows IoT Demo https://www.youtube.com/watch?v=NoIMUd0Gemw

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AKS lite (Private Preview) 引用元: https://techcommunity.microsoft.com/t5/internet-of-things-blog/taking-azure-arc-and-kubernetes-to-the-edge/ba-p/3650599

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AKS lite (Private Preview) AKS on HCIより更に軽量なエッジ向けのオプション(2vCPU/4GB RAM~) 軽量なKubernetesディストリビューション(K3Sにも対応)と Azure Arcエージェントで構成される。 Azure Arc enabled Kubernetesで提供されるAzure PolicyやGitOpsにも対応。 Windows IoT上のHyper-VでLinux VMを稼働させ、その上にKubernetesを構築する。 Windows VMをワーカーノードとして加えることでWindows Containerにも対応可。 現在プライベートプレビュー中。

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その他AKSの気になるアップデート - Azure CNI Overlay mode in Azure Kubernetes Service (Preview) 従来のAzure CNIを使ったデプロイではPodにVNetのIPを割り当てる都合上、 広大なアドレス空間を準備する必要があった。 オーバーレイモードではPodにVNetとは別の独立した空間のIPを割り当てるようになり、 VNetのIPアドレスを大幅に節約できる。 - Azure AD Workload Identity (Preview) Service AccountにマネージドIDを割り当てる機能のプレビュー提供。 従来のPod Identityはプレビューのまま終了し、こちらに切り替わっていく模様。 - AMD-based confidential VMs for Azure Kubernetes Service (GA) AMD EPYCプロセッサのSEV-SNP機能をコンテナから利用できる

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Azure Container Appsの気になるアップデート - Dapr support for managed identity in Azure Container Apps (GA) Azure Container AppsのDaprでマネージドIDが利用できるようになった。 - Dapr secrets API support (GA) Key VaultなどのシークレットストアにDapr経由でアクセス可能になった。 上記のアップデートの話は GEEKERS NITE #1というイベントのLTで話したのでそちらの資料も見てね https://geekersnites.connpass.com/event/261441/ https://www.docswell.com/s/ussvgr/5VDXX5-aca-dapr_secrets-api_managed-id

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Kubecon…? 引用元: https://techcommunity.microsoft.com/t5/apps-on-azure-blog/azure-kubernetes-service-microsoft-ignite-announcements/bap/3650443

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Kubecon North America 2022 引用元: https://events.linuxfoundation.org/kubecon-cloudnativecon-north-america/

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Kubecon North America 2022 引用元: https://techcommunity.microsoft.com/t5/apps-on-azure-blog/azure-kubernetes-service-kubecon-na-2022-announcements/bap/3660682

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Cilium Updates, News And Roadmap 引用元: https://www.youtube.com/watch?v=WxZr35Eyqxk

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Cilium CNI on AKS(Preview) eBPFを用いてPodへのルーティングを行う Cilium がAKSのCNIとして利用できる。 少し前からBring Your Own CNIオプションで手動導入することもできたが、 AKSの構築オプションとしてCiliumを導入できるようになった。 iptablesベースでルーティングを行う方式に比べ、 カーネル側でトラフィック処理を行うので高パフォーマンスになるらしい。

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Vertical Pod Autoscaler (Preview) Podに必要なCPU/Memoryのリソース割り当てを自動的に調整し、 適切なサイズに変更してくれる。 HPA(Horizontal Pod Autoscaler)がPodの数を調整する スケールアウト/スケールインの機能であるのに対し、 VPAはPodのサイズを増減させるスケールアップ/スケールダウンの機能。

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Azure Blob Container Storage Interface (もうすぐGA?) BlobストレージをPodにアタッチできるCSIドライバー。 通常のBlob以外にもAzure Data Lake Storageにも対応してるので、 昨今流行りのデータレイクのデータ処理にも利用できる。 今はまだプレビュー状態だが、 「Soon to be General availability」とのことなので、もうすぐGAかと思われる。

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AKS support for WebAssembly System Interface (WASI) workloads(Preview) AKSでコンテナではなくWebAssemblyを動かすことができる。 当初Krustletを使っていたが、Containerd Wasm Shimsを使う方針に変わった模様。 どちらも開発主体はDeis Labs (Microsoftが2017年に買収) もはやKubernetesはコンテナーだけのものではない? より軽量・高速なWebAssemblyがコンテナーに取って代わる日も近いかも?

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Next Ignite 引用元: https://ignite.microsoft.com/

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Thank You!