JSTQBFL_合格体験記

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September 26, 22

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2022ASTER出張セミナーin佐世保にて発表した、JSTQB-FL合格体験記

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長崎IT技術者会(NaITE)長崎支部

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1.

JSTQB-FL合格体験記 (JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level試験) 2022/9/23 NaITE長崎支部 要谷貴則 @【初心者向け】ソフトウェアテスト勉強会 in 佐世保 (ASTER出張セミナー in 佐世保) 1

2.

アジェンダ • 自己紹介 • ソフトウェアテストを「ちゃんと」を知る前 • NaITEとの出会いと気づき(県内の勉強会の 出会い) • ソフトウェアテストを知る • JSTQB-FLの概要 – 概要、参考図書 • JSTQB-FLを受験する – 受験対策、受験所感、今後の展望 2

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自己紹介 • 要谷貴則(かなめや たかのり) 佐世保市出身 – 2006~ • 川崎市でGIS屋のシステム開発 – 2018~(Uターン&転職) • 佐世保市でCAD屋のシステム開発 – 2022~(ふたたび転職) • 長崎市でXRシステム開発 • NaITE長崎支部 – 長崎QDG実行委員 – AgileJapan長崎サテライト実行委員 • プロマネ学会、AFFORDD(派生開発推進協議会) • JSTQB-FL、IPA応用情報、登録セキスぺ 3

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ソフトウェアテストをちゃんと知る前 • システム開発におけるV、W型と呼ばれるも のの存在は知ってた。 • 某SIerの案件で、レビュー記録集計、指摘事 項集計、単体・結合・現地試験(語彙の揺ら ぎあり)といった工程分析は実施していた。 • けど、納品後不具合に悩まされたり、納期遅 延なども多々経験してた。 4

5.

「ちゃんと」の意味 • 小学館 例解学習 国語辞典 第十版 ① きちんとしている様 ② 確かで間違いない様 ⇒品質に関することが「ちゃんと」身については いない。 (業務上必要な範囲で実施はしていたけど…) 5

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2018年 Uターン&転職 • 前の会社よりもさらによくない状況。 – 品質に関する社内基準やレビューする文化ができてな い。 • ノーチェック出荷 • 客先受け入れ時の不具合 • 輪をかけての納期遅延 ⇒品質が大事とはいえ、 どこからどう手を打つべきか・・・ 6

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NaITEとの出会い NaITE代表 いけどん 効率よく開発できる組織にしたい なぁ…と思い、県内勉強会を探索。 • 2019AJ長崎サテライト • 長崎QDG(4th、2019) • 【初心者向け】ソフト ウェアテスト勉強会 in 長崎(2020.2) 7

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ソフトウェアテストを知る • 2020ソフトウェアテスト勉強会に参加 – ASTER(ソフトウェアテスト技術振興協会)を 知る – JSTQB(ソフトウェアテスト技術者資格認定組 織)を知る – そういう資格認定試験があることを知る。 • 自分が無知だったことを知る(ソクラテス) 8

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JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level試験 • JSTQBの基礎(導入)レベル • シラバスに沿った出題 – とことんシラバスを読み込む勉強 • 試験問題は一切持ち帰り不可 – 過去問も一切未公開 • 統計情報⇒ 9

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JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level試験 • 詳細はHP参照 (https://www.jstqb.jp/attribute.html) 10

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FL取得のメリット • ソフトウェア開発におけるテストの役割、効果を 知ることができる • テストエンジニアの役割や振る舞いを理解できる。 • 実務において、効果的なテストやレビューを適用 できるようになる。(知識を業務に活かす) • 上位試験の受験資格を得る – AdvancedLevel (TM:テストマネージャ、TA:テストアナリスト) 11

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次回のFL試験(予定) • 本年秋(10月以降)よりCBT(コンピュータ ベースドテスト)に移行する予定 – 紙とペンではなく、各地のテストセンターでの実施 (ピアソンVUE(ビュー)による試験) – 福岡へ遠征不要! • 長崎市万才町or佐世保市常磐町 など • AdvancedLevelに関しては、JSTQB カンファ レンス in 2022 Autumnでアナウンス予定 – https://jstqb.jp/event.html – https://connpass.com/event/258150/ 12

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Whyソフトウェアテスト • Whyがないと・・・ – テストすることが目的となる(手段の目的化) • 何のためのテストか? • 何のための品質か? • 何のため?⇒突き詰めると利用者のため – 会社の信用、存在価値を上げる。 – 会社の収益体制を改善する。 – 社内(社外)で開発者として活躍、貢献する。 13

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品質問題の悩み • みんな品質が大事というハダカンがある。 – 「あー。テストしておけばよかった。社内で気づ けたはずなのに・・・」 – 納期が短くてテストする時間がない。 – とりあえず、正常系が動けばいい。 • 数多(あまた)の「たられば」 ⇒「このままでいいのか?」と自問 ⇒「ちゃんと」学ぶ必要性(体系的に学ぶ) 14

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JSTQB-FL受験までの道のり • JSTQB試験申し込み – 20年2月は時すでに遅し – 20年8月は開催見送り – 21年2月はすっかり忘れてた – 21年8月は気づいたら申し込み期限過ぎてた – 22年2月の申し込みをチェックしリマインダー • 2月の試験なのだが、登録は21年10月 • 受験の可否通知が12月に届く • 2月に受験(受験地博多。日帰り。) 15

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試験対策 • 何はなくともシラバスを読む。読み込む。 – ですが、ほぼ文字情報なので文献等で捕捉が必要 16

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試験対策 • 「テス友」による客観的な評価 • 初期(軽く通して実施)⇒終盤(満遍なく周回) • 回数をこなすと、正答率が収束。 – 章によってはちょっと厳しいか?という状態 17

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(ちゃんと)受験して、無事合格 18

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受験勉強の所感 • 知識の弱いところから対策する。 – 「あれ、シラバスにこんな記述あったっけ?」と いう問題があるので、正答率8割くらいまで上げ ないと不安は残る (テス友のスコアは勉強中の低得点が影響する) • 最後まであきらめない。あがく。 – 移動中のバス(2H)でもシラバス読みつつテス 友周回 – 暗記や素読は隙間を有効活用 – 暗記問題は若いうちに・・・ 19

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受験勉強の所感 • 子育て世帯は自分の時間は蒸発する – 家では子供たちが寝た後しか基本チャンスがない • 疲労困憊、自身も軽く意識を失う • 土日なんて・・・ – 会社での就業前の時間とか • 意外と静かで集中できる • 繁忙期はちょっと厳しい ⇒長期的な学習計画も大事(日々のチリツモ) 20

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これから学習する人向け、 ソフトウェアテスト関連図書(一例) 21

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受かってみて何が変わったか? • 実務において、より上流工程側で品質を気にするよう になる – そもそもごっそり要件を削り、不要なテスト工程を生まな い • テスト項目の質が少しまともになる(3章、4章) – 無駄な(冗長な)テスト項目を根拠をもって削ることがで きる • 出荷前に不具合を見つけることが楽しくなる – 客先で発見したほうが事実コストが高いので – 本当はもっと早く見つけたいが・・・ 22

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今後の展望 • AdvancedLevelへの挑戦 – よりレベルを上げるために。 • 実務での実践 – 身につけた知識をアウトプットする • 勉強会でしゃべることもアウトプットの1つ – 自ら体現することで、周りを巻き込む • 自分だけ始めても組織はすぐには変わらない それでも、あきらめず少しずつでも動く 23

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10月からのCBT試験 • 地方でも受験しやすくなります • 是非皆さんもソフトウェア テストの伝導者になりま しょう!! 24