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May 18, 26
スライド概要
Escalation Engineer & Tech PR
AI時代でも変わらないもの、変えたもの サイボウズの新卒採⽤・研修の設計思想 2026-05-18 エンジニア新卒研修の裏側 ~次世代の強いテック組織を作るには~ サイボウズ株式会社 酒井康晴(@sakay_y) 1
⾃⼰紹介 ⾃⼰紹介 酒井 康晴 (Yasuharu Sakai) @sakay_y • 現在︓サイボウズ株式会社 開発本部 kintoneプラットフォーム副本部 エンジニアリング部 副部⻑ • 2010年新卒⼊社。2022年までGaroonやkintoneのWebエンジニアをしな がら、採⽤やオンボーディングや技術広報を担当。2022年より組織⽀援の マネージャー職。2025年から現在のポジション。 • 兵庫県在住。3児の⽗。 2
オープニング 今⽇お話しすること このAI時代に、サイボウズの開発本部は何を変えて、何を変えなかったか 変わらない 変えた ⽬指すゴールは、採⽤も研修も同じ。チームワークあふれる社会を実現するため 組織に貢献できるエンジニア を増やし、プロダクトの進化を加速させる ⚠ 2026年について⾔及している部分は、本⽇時点では予定のものがあります🙇 3
アジェンダ 01 変わらないもの︓採⽤基準、⼈材要件 02 変えたもの︓研修設計 03 まとめ 4
Section 01 / 02 変わらない 採⽤基準、⼈材要件 AI時代でも変わらない、サイボウズの⽂化と⾏動指針 5
01 変わらないもの︓採⽤基準 変わらない採⽤基準︓何を⾒ているか 変わらない マッチングの考え⽅と、サイボウズで活躍する⼈の特徴 • ⼤事にするのは、会社と個⼈の期待のマッチング • 仕事のやり⽅が変わっても、求める素養は変わらない 6
01 変わらないもの︓採⽤基準 変わらない サイボウズの⽂化と⾏動指針 企 業 理 念 存在意義 チームワークあふれる社会を創る Purpose ⽂化 理想への共感・多様な個性を重視・公明正⼤・⾃主⾃律・対話と議論 Culture ①Cultureを体現できること、②⾏動指針に沿った⾏動ができること、③役割を果たすことができること の3つを サイボウズメンバーとして貢献するために必要な要件とする ⼈材要件 ⽂化 ⾏動指針 役割/職種別 Culture Action Guidelines Specialized 5つのCultureの体現 企業理念(Purpose+Culture)の実現に向けた 問題解決のために求められる⾏動 特定の役割を果たすための⾏動/スキル等 理想への共感 あくなき探求 期待する⾏動 多様な個性を重視 学びを重ねる 公明正⼤ ⼼を動かす ⾃主⾃律 やり遂げる 対話と議論 果敢に挑む ※メンバー全員に必ず求められるもの + 必要な要素(知識/スキル等) 適正 役割や職種に対する向き不向き ※⾼められると成果と貢献に繋がるもの 全メンバー共通 7
01 変わらないもの︓採⽤基準 変わらない サイボウズの⽂化と⾏動指針 企 業 理 念 存在意義 チームワークあふれる社会を創る Purpose ⽂化 理想への共感・多様な個性を重視・公明正⼤・⾃主⾃律・対話と議論 Culture ①Cultureを体現できること、②⾏動指針に沿った⾏動ができること、③役割を果たすことができること の3つを サイボウズメンバーとして貢献するために必要な要件とする ⼈材要件 ⽂化 ⾏動指針 役割/職種別 Culture Action Guidelines Specialized 5つのCultureの体現 企業理念(Purpose+Culture)の実現に向けた 問題解決のために求められる⾏動 特定の役割を果たすための⾏動/スキル等 理想への共感 あくなき探求 期待する⾏動 多様な個性を重視 学びを重ねる 公明正⼤ ⼼を動かす ⾃主⾃律 やり遂げる 対話と議論 果敢に挑む ※メンバー全員に必ず求められるもの 全メンバー共通 ※⾼められると成果と貢献に繋がるもの + 必要な要素(知識/スキル等) 適正 役割や職種に対する向き不向き ← サイボウズで働く上で求められる素質 ≒ 良いエンジニアの素質 8
01 変わらないもの︓採⽤基準 変わらない サイボウズの⽂化と⾏動指針 企 業 理 念 存在意義 チームワークあふれる社会を創る Purpose ⽂化 理想への共感・多様な個性を重視・公明正⼤・⾃主⾃律・対話と議論 Culture ①Cultureを体現できること、②⾏動指針に沿った⾏動ができること、③役割を果たすことができること の3つを サイボウズメンバーとして貢献するために必要な要件とする ⼈材要件 ⽂化 ⾏動指針 役割/職種別 Culture Action Guidelines Specialized 5つのCultureの体現 企業理念(Purpose+Culture)の実現に向けた 問題解決のために求められる⾏動 特定の役割を果たすための⾏動/スキル等 理想への共感 あくなき探求 期待する⾏動 多様な個性を重視 学びを重ねる 公明正⼤ ⼼を動かす ⾃主⾃律 やり遂げる 対話と議論 果敢に挑む ※メンバー全員に必ず求められるもの 全メンバー共通 ※⾼められると成果と貢献に繋がるもの + 必要な要素(知識/スキル等) 適正 役割や職種に対する向き不向き ↑ 期待する⾏動そのものは変化した(後述) 採⽤で⾒るものは変わっていない 9
01 変わらないもの︓採⽤基準 AI時代でも、この軸はブレない 変わらない AIがコードを書いても、 「何を作るか」「なぜ作るか」を判断するのは⼈間。 • これまでも、ハードスキルより問題解決能⼒をエンジニアのスキルとしてみてきた • 探求・学び・挑戦する姿勢が、AI時代に価値を発揮するエンジニアの⼟台 • だから、サイボウズの場合は採⽤基準を変えなかった サイボウズという組織で活躍する⼈の素質は変わっていない ↓ 採⽤や研修で⽬指す先は変わらない 10
Section 02 / 02 変えた 研修設計 AI時代で変わった、組織への貢献の仕⽅ 11
02 変えたもの︓研修設計 変わらない 研修のコンセプトと⽬指す状態 研修設計は変えたが、コンセプトと⽬指す状態は変わっていない コンセプト ⽬指す状態 開発新卒メンバーに、 配属後・⼊社1年後・その先のキャリアで ● 仕事の⼟台となる知識を学び、 実践できた ● 配属後、スムーズに業務に取り組める ● 開発がどういう組織か、 どんなチームがあるかわかった ● 同期の繋がりを強化できた ● ⼊社1年後、チームや組織に貢献 できている実感がある ● この先の⻑いキャリアを歩む⼟台が できている と⾔ってもらう 12
02 変えたもの︓研修設計 変えた 外部要因の変化︓AIが開発の仕⽅を変えた 2024年 2025年 2026年 GitHub Copilotが普及し始め、補完・提案 ツールとしてエディタに⼊ってきた段階。 コードを書く主体はあくまで⼈間で、AIは サジェスト役。 Difyなどのノーコード的なAIアプリ構築 ツールやエージェント機能が登場。プロト タイプや社内ツールをAIに任せるケースが 増加。複雑な実装や設計判断はまだ⼈間。 Claude Codeなどレベルが上がり、「コー ドを書く」⾏為⾃体がAI主体に。エンジニ アの役割は実装から判断・設計・レビュー へシフト。 社内では⾃作AIチャットやGithub Copilot の導⼊され、ガイドラインの整備などが進 んだ。 社内でもClaude CodeやCursorが導⼊さ れ、開発のツールとして当たり前になって きた。 社内ではAIで書くことを前提にした開発プ ロセスの構築や、MCP活⽤のための情報の 整頓に取り組む。 AIを「知る」時代 AIを「活⽤する」時代 AIが「書く」時代 AIだけでなく、組織にも変化があった 13
02 変えたもの︓研修設計 外部要因の変化︓組織が求める貢献を明⽂化 変えた 2025年に 「Webエンジニア」から「プロダクトエンジニア」へ 求める貢献はWebを技術で実装することではなく、 プロダクトの価値に責任を持ち、判断と実装の両⾯から開発を前に進めることだと 組織として明確に⾔語化した。 AIが開発を変え、組織が求める貢献を明⽂化した ↓ ⽬指す状態のために、内容をアップデートした 14
02 変えたもの︓研修設計 変わらない 研修で必要な知識の定義が広がった 変わらない 変えた 技術・開発・ドメインの基礎知識 業務遂⾏に必要な知識をアップデート 3年間ほぼ不変のコア領域 ⼤きく分けて2つの領域で講義を追加 • • 開発本部の組織、チームの理解 開発知識の基礎の習得 • Webアプリ基礎 • コンテナ技術⼊⾨ • ソフトウェアテスト • セキュリティ • etc. AIがコードを書くとしても、 業務をするうえで必要になる知識 変えた 1 2 役割の広がりに応える講義 事業理解、プロダクト理解 思考と業務推進のフレームワーク プロダクト開発を前進させるスキル AIツールを使いこなす講義 Dify/GitHub Copilot/Claude Codeなど 毎年アップデート 15
02 変えたもの︓研修設計 変えた AIが加速させた、エンジニアの役割の広がり 技術に加え、事業を理解し、⾃律的に判断できることが求められる時代へ 事業理解、 プロダクト理解 思考と業務推進の フレームワーク プロダクト開発を前進 させるスキル (2025年〜) ビジネスメンバーと同じ研修 ビジネスモデル プロダクトの価値 etc. プロダクトマネジメント (2025年〜) (2026年〜) エンジニアとしての責任 成果物への説明責任 対話スキル 相⼿・タイミング・伝え⽅ 全体像の把握とアラインメント 組織に貢献するためのハウツー 考え⽅ 優先度付け 業務の進め⽅ 16
02 変えたもの︓研修設計 変えた 開発研修でのAIツールの講義 2024年 2025年 2026年 AI講義なし AIツール開発ワークショップ Difyを利⽤ AIコーディング活⽤ 中⼼はClaude Code GitHub Copilot活⽤ AI勉強会 『サイボウズのAI活⽤ガイド』 by 情シス ※ 2024年より、全体研修で⽣成AIガイドラインについての講義が実施されています これまでは便利なツールとして使いこなすため 今後は組織に貢献するための必須事項の⽴ち位置になるかも 17
まとめ 18
変わらない 変えた 採⽤基準・⼈材要件 研修設計 ● 会社と個⼈のマッチング ● 事業・プロダクト理解 ● サイボウズの⽂化・⾏動指針 ● エンジニアのソフトスキル ● 探求・学び・挑戦の姿勢 ● AIツールを使いこなす 変わらない素養×変えた研修で、AI時代に貢献できるエンジニアを増やす 19
まとめ 01 02 03 採⽤も研修も、向いているゴールは同じで、ゴールは変わらない 組織に貢献できるエンジニアを増やしたい AIが変えたのは開発の過程や、貢献に必要なスキル あなたの組織の変わらない軸は、何ですか︖ あなたの組織は、AIでどう変わりましたか︖ 20