組織を芯からアジャイルにする

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October 13, 22

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1.

組織を芯からアジャイルにする アジャイルの回転を、あなたから始めよう 市⾕聡啓 Ichitani Toshihiro Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

2.

市⾕ 聡啓 Ichitani Toshihiro DX⽀援、新規事業創出、アジャイル⽀援 (株式会社レッドジャーニー) 株式会社リコー CDIO付DXエグゼクティブ 特に専⾨は ・仮説検証、アジャイル開発、組織アジャイル https://ichitani.com/

3.

2022.7.21 https://www.amazon.co.jp/dp/4802512384

4.

幾つものDX⽀援活動から⾒えてきた 現代⽇本の組織課題

5.

われわれは直⾯しているのは 1980年代から連綿と培われて きた “最適化” の呪縛 Photo credit: Daryl DeHart on VisualHunt.com

6.

効率化 標準化 “効率への最適化” より効率化 より 標準化 迷わないようにするために 選択肢を絞る = 標準化 絞り続ければ…選択肢は1つ! もっと効率化

7.

度を過ぎた最適化 = 思考停⽌ “効率への最適化” → “⾮効率での安定化” (間違っていることを正しくやる) Photo credit: vd1966 on Visualhunt.com

8.

より良くなろうとするほどに ”最適化” に嵌る あらゆる 組織活動 あらゆる 組織活動 あらゆる 組織活動 取り巻く環境 取り巻く環境 組織のあらゆる活動を 環境と活動が合致し ある変化が環境側に 取り巻く環境に 結果が出るほどに 起きたとしても組織の 適応させる=最適化 最適化は最適化する 最適化は容易に⽌まらない 取り巻く環境 (コロナ/業界ディスラプト)

9.

「DX」とはこれまでの 「最適化への最適化」路線を⽌めること 顧客や社会のニーズ 環 境 変 化 製品 サービス ビジネス データと デジタル技術 提供価値の変⾰ モデル 競 企業⽂化・⾵⼟ 争 組織 上 プロセス 優 業務 組織の変⾰ の 位 性

10.

効率化 標準化 “効率への最適化” 最適化のモメンタムは あらゆる組織に宿る より効率化 組織が続いているということ⾃体が より 最適化に踏み出しているを表す 標準化! 最適化しているから”勝ち”が再現できる 迷わないようにするために つまり最適化⾃体が悪なのではない もっと効率化を! 選択肢を絞る = 標準化 絞り続ければ…選択肢は1つに!

11.

最適化への 最適化 “最適化” と “他にありえる可能性” は トレードオフにある ここに固定すると 状況が変わる、進んだ ときに対応ができない オルタナティブの 可能性

12.

最適化への 最適化 “最適化” と “他にありえる可能性” の間を 振り⼦のように動けるか? オルタナティブの 可能性

13.

組織に他にありえる可能性をもたらすための動き 探索と適応 選択肢を広げるため 結果から分かったことで の仮説⽴案と検証 次の判断と⾏動を変える Photo on VisualHunt

14.

最適化への最適化とならないよう探索する 探索 さがす 状況を観察する 仮説を⽴てる 試⾏や検証する 適応 かえる 結果から学びを得る 次に向けた判断を 変える 最適化 みがく 勝ち筋を固める (効率性を⾼める)

15.

注⽬するべきは What(何をやるか)以上に How(どうやるか) あれこれやることを講じる前に ⾃分たち⾃⾝が「動ける体」をつくる 「動ける」とは試⾏する中で⽅向性を 変える判断と⾏動が取れること Photo credit: Monica's Dad on VisualHunt.com

16.

「動かす対象」が⼤きくなるほど 難易度は上がる 組織で動く (探索適応) チームで動く (探索適応) ⼀⼈で動く (探索適応)

17.

効率化 標準化 “効率への最適化” 全⼒で現状を維持するモメンタム 相⼿にするのは前例や標準を 越えた、⼀⼈⼀⼈が持つ「認識」 より 標準化! つまり、組織の「常識」 より効率化 迷わないようにするために 選択肢を絞る = 標準化 絞り続ければ…選択肢は1つに! もっと効率化を!

18.

組織は変われるのか?

19.

⼿がかりはある

20.

20年前の ソフトウェア開発と 状況が同じ

21.

20年前のソフトウェア開発

22.

効率化 標準化 “効率への最適化” より効率化 より 標準化! 迷わないようにするために 選択肢を絞る = 標準化 絞り続ければ…選択肢は1つに! もっと効率化を!

23.

仕事の⼿戻りが起きないように “⼯程” を置いて決めたことにする 決定! Phase 決定! Phase 決定! Phase 決定! Phase Phase だからこその ”炎上” Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

24.

Repeat Death March 無限性のあるブラック ”プロジェクト” Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

25.

不条理、⾮効率、機械的

26.

アジャイル開発 Photo on VisualHunt

27.

アジャイルとは 2001年に作られた⾔葉 XP → 1999年頃 スクラム → 1993年 (via 1986)

28.

ソフトウェア開発が「アジャイル」で 変わってきたように 組織にも「アジャイル」を適⽤する 組織アジャイル Photo credit: othree on Visualhunt.com

29.

アジャイル・ハウス 3F 2F 1F 基礎 組織運営のための「アジャイル」 探索と適応のための「アジャイル」 (既存事業、新規事業問わず) チームで仕事するための「アジャイル」 (⾒える化とカイゼン) アジャイルマインドの理解 (「協働」のメンタリティ) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

30.

アジャイル・ハウス 3F 2F 1F 基礎 組織運営のための「アジャイル」 探索と適応のための「アジャイル」 (既存事業、新規事業問わず) チームで仕事するための「アジャイル」 (⾒える化とカイゼン) アジャイルマインドの理解 (「協働」のメンタリティ) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

31.

アジャイルの「回転」 仕事の結果(アウトプット)から次に何を 成すべきかを学ぶ。また⾃分たちの⾏動 ⾃体の⾒直しを⾏う 状況を踏まえ ⽅向性の判断 結果からの 適応 短い期間の中で仕事を進める。そのために 必要な状況共有と適宜コミュニケーション を重ねる ⾃分たちを取り巻く環境と置かれている状況 を⾒て、適切な⽅向性を⾒出す 計画作り 短い期間での 実⾏動 ⽅向性に基づき次の短い期間(1-2週間)で それぞれが取り組むべきことを決める 単にやること合わせではなく、それぞれの ⼈の状態や関⼼の合わせも⾏う

32.

アジャイルの意義 (早く形になることの意義) ① フィードバックに基づく開発で、⽬的に適したシステムに 近づけていく ② 形にすることで、関係者の認識を早期に揃えられる ③ システム、プロセス、チームに関する問題に早く気付ける ④ チームの学習効果が⾼い ⑤ 早く開発を始められる ⑥ システムの機能同⼠の結合リスクを早期に解消できる ⑦ 利⽤開始までの期間を短くできる ⑧ 開発のリズムが整えられる ⑨ 協働を育み、チームの機能性を⾼める

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アジャイル・ハウス 3F 2F 1F 基礎 組織運営のための「アジャイル」 探索と適応のための「アジャイル」 (既存事業、新規事業問わず) チームで仕事するための「アジャイル」 (⾒える化とカイゼン) アジャイルマインドの理解 (「協働」のメンタリティ) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

34.

間違ったものを正しくつくる やっていることは正しい。 しかしスタートを間違えたら、その後いくら回しても間違い続ける 作る 理解 する 試す Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

35.

仮説検証型アジャイル開発 “考える"と”つくる”の連鎖 選択の幅最⼤ (セットベース) 検証 計画 仮説⽴案 (モデル化) 価値探索 スプリントプ ランニング 検証 (正しいものを探す) 評価 MVP特定 開発計画 (リリースプラ ンニング) 選択の振れ幅最⼩ (ポイントベース) スプリント 開発 アジャイル開発 (正しくつくる) スプリント レトロスペク ティブ MVP検証 スプリント レビュー 次の検証計画 (価値探索)へ 仮説検証 選択肢を⼗分に 広げた後に絞る アジャイル 早く構想を形にして フィードバックを得る

36.

アジャイル・ハウス 3F 2F 1F 基礎 組織運営のための「アジャイル」 探索と適応のための「アジャイル」 (既存事業、新規事業問わず) チームで仕事するための「アジャイル」 (⾒える化とカイゼン) アジャイルマインドの理解 (「協働」のメンタリティ) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

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アジャイルとは 「⽅法」であり「あり⽅」 Photo on VisualHunt

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アジャイル・ハウス 3F 2F 1F 基礎 組織運営のための「アジャイル」 探索と適応のための「アジャイル」 (既存事業、新規事業問わず) チームで仕事するための「アジャイル」 (⾒える化とカイゼン) アジャイルマインドの理解 (「協働」のメンタリティ) Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

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組織アジャイル 組織の運営にアジャイルを適⽤する “効率への最適化” にオルタナティブを与える Photo credit: othree on Visualhunt.com

41.

組織を芯からアジャイルにする26の作戦

42.

From-Toの From (今ココ) 「組織が変わる」 の切り⼝ 3つの最適化の 「呪縛」を捉え直す 2つの変⾰を同時に 組織を「⼀⼈の 取り組む(両利きの ⼈間」のように 変⾰) ⾒⽴てる 組織は戦略に従い、 探索と適応と最適化 戦略は意図に従う を周回する 「組織をアジャイルにする」 の⼊り⼝に⽴つ 組織アジャイルの成 関⼼を共通の意図に 熟度を測る よって近接させる ⼼臓のようにリズム を作ることで、 ために仕組みも動的 ⾎(関⼼)を組織に通 にする わせることができる 動的な動きを捉える フラクタル・アジャイル (組織アジャイルの構造化) アジャイルの回転を 再帰的に構造化する 「フラクタル・ アジャイル」 ミドルの回転(マネジ メント・アジャイル) 4つの⽅針 OODAのO2(情勢へ の適応)を組織内で合 わせる 具体的経験から 概念化を得る 「ものわかり」 ゴールの連鎖と、 適応の連鎖を繋ぐ ⼀⼈から、チームから アジャイルを始める ⼿元から始める、⼀ はじめるよりやめる ⼈から始める ほうを先⽴たせる バックログでチーム の「脳内」を表す 同時に取り組む課題 を⼀つに絞る 「⼀個流し」 「重ね合わせ」 「ふりかえり」 「むきなおり」の 段階をたどる 組織を変える⼒ 組織アジャイル適⽤ 7つの原則 アジャイルCoEの 組織アジャイルの経 8つのバックログ 験を問う5つの質問 「組織にアジャイルにする」 の⼿がかり スプリントの数 だけ、変わるチャン スを⼿にする 反復の刻みと解像度 の調整(組織アジャ イルの2つのかなめ) 組織アジャイルで働 かせる2つのちから 「求⼼⼒と遠⼼⼒」 From-Toの To (向かう先) 組織アジャイルの4 つの価値観

43.

常に⽅向を正す 向かう べき先 ふりかえり 過去の⾏動と結果を捉え直して むきなおり 現在やるべきことを正す 現在の 延⻑先 (過去から現在を正す) 現在 再定義した向かうべき先から逆算して 現在やるべきことを問い直す かさねあわせ (未来から現在を正す) ⾃分たちの今ここ(現在)の状況を 明らかにして組織内での共通認識 をつくる

44.

どのようにして 組織をアジャイルにする?

45.

実践のための 実践のための 学びを得たい ⼩さな ガイドの提供 教育コンテンツ の提供 ⽀援が必要 実践の 伴⾛⽀援の 枠組み作り まずは⾜場的 理解を得る コミュニティで コミュニティで アジャイルを 認知する 事例になる 補⾜ 外から内を 知る 活動を発信 会社理念 に乗せて布教 補⾜ 社内 コミュニティの 参加・活動 社外への発信 事例になる 活動を発信 社外発信を 届ける 組織理念との 整合を取る 経営の理解を得る ⼤義名分化の許諾 (アジャイルCoE体制の拡充)

46.

⼀⼿で勝てる⽅法などがない ということは分かっている Photo credit: daspader on VisualHunt.com

47.

注⽬するべきは 唯⼀の可能性とは試し続けること、 What(何をやるか)以上に 機会を獲得し続けること How(どうやるか) Photo credit: sama093 on Visualhunt

48.

最適化への最適化とならないよう探索する 探索 さがす 状況を観察する 仮説を⽴てる 試⾏や検証する 適応 かえる 結果から学びを得る 次に向けた判断を 変える 最適化 みがく 勝ち筋を固める (効率性を⾼める)

49.

つまり、「組織を変える」こと ⾃体にアジャイルに向き合う Photo on VisualHunt

50.

アジャイルの回転の数だけ 意思決定と⾏動を変えるチャンス が⽣まれる Photo credit: Martin_Heigan on VisualHunt.com

51.

もう⼀度アジャイルを、今度はあなたの組織に。 Photo credit: digitalpimp. on Visualhunt.com / CC BY-ND