Agile again

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January 11, 22

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

Agile Again Ichitani Toshihiro Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 市⾕聡啓

2.

市⾕ 聡啓 Ichitani Toshihiro DX伴⾛⽀援 (株式会社レッドジャーニー) 株式会社リコー CDIO付DXエグゼクティブ 特に専⾨は ・仮説検証 (サービスデザイン) ・アジャイル開発 https://ichitani.com/

3.

2022.2.21

5.

DX

6.

情報処理機構IPAによるDXのレポート(日米比較) 6

7.

日本のDX取り組み状況:45% (米国は70%強) 7

8.

⽇本の組織は変われるか?

9.

勝てる

10.

20年前の ソフトウェア開発と 状況が同じ

11.

不条理、⾮効率、機械的

12.

アジャイル開発 Photo on VisualHunt

13.

アーリー アダプター 13.5% イノベーター 2.5% アーリー レイト マジョリティ マジョリティ 34% 34% ラガード 16%

14.

⽇本における アジャイルの到達イメージ アーリー アダプター 13.5% イノベーター 2.5% アーリー レイト マジョリティ マジョリティ 34% 34% ラガード 16%

15.

神話の時代 アーリー アダプター 13.5% イノベーター 2.5% アーリー レイト マジョリティ マジョリティ 34% 34% ラガード 16%

16.

⽇本におけるアジャイル開発とは 失敗の歴史

17.

⾎塗られた歴史 受託開発やSIでの合意形成の難しさ 2000年代の⽇本の開発シーンは受託やSI中⼼。スプリントによって 発⽣する変更を請負契約でどうやって受け⼊れるというのか? 他の現場プラクティスをそのまま適⽤してしまう ⽂脈の違いに着⽬しないまま、他の現場でのプラクティスをそのま ま適⽤して上⼿くいかない問題。 (新たな取組にとにかく事例を求める「事例ファースト」と同じ) 経験者不⾜ アジャイルは良いらしい、でも誰も上⼿くやれたやつを⾒かけた 者はいない…。”アジャイル経験者” は幻の存在。

18.

突破の時代 AEPやアジャイルサムライ の登場によって現場で実践 する道が開けた時代のこと じゃ。ここまで積み上げた アーリー 死屍累々の上にアジャイル アダプター はある 13.5% イノベーター 2.5% アーリー レイト マジョリティ マジョリティ 34% 34% ラガード 16%

19.

インセプションデッキ 技術的な 解決策 エレベーター ピッチ 期間を 見極める やること やらないこと リスト われわれは なぜここに いるのか パッケージ デザイン プロジェクト コミュニティ Whyを明らかにする トレードオフ スライダー なにが どれだけ 必要か 夜も眠れない 問題 Howを明らかにする Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

20.

インセプションデッキという テンプレートが凄いのではないよ。 必要なこと(期待)を最初の段階で 作り⼿と依頼側の垣根を越えて 認識合わせをすることに 絶⼤な効果があるのだよ。

21.

アジャイル開発と⾔ったって そんなことすら われわれは出来てなかったのだよ。 でもいまだに出来ていない現場やチームは 少なくないのではないかな

22.

普及の時代 スクラムの実践が⼀気に 広がった時代じゃ。webサービス 系企業を中⼼に実践が広がり、 ⽇本のアジャイルの基礎とも アーリー ⾔える⼟台ができたんじゃ アダプター 13.5% イノベーター 2.5% アーリー レイト マジョリティ マジョリティ 34% 34% ラガード 16%

23.

そのあとの⽇本における アジャイル開発の快進撃は みんなも知っているとおりじゃ…

24.

めでたし、めでたし

26.

⽇本の企業において 圧倒的に不⾜している能⼒

27.

探索する能⼒ Photo on VisualHunt

28.

両利きの経営 知の探索 (新規事業) 両利きの状態 絞り込み、磨き上げのための「深化」 だけでは外部環境の変化に適応できない そもそもの選択肢を広げる「探索」が必要 成功の罠 企業は事業が成熟するに伴い 「深化」の実施に偏る傾向がある 知の深化 (既存事業) (出所)オライリー、タッシュマン(2016)「両利きの経営」 (監訳・解説:⼊⼭(2019)) 現実には、コストとリスクを伴う上に 成果が不確実な「探索」よりも、 ⾃社の得意な領域である「深化」に フォーカスしてしまう(成功の罠)

29.

1980年代からの “深化”の呪縛 Photo credit: Daryl DeHart on VisualHunt.com

30.

40年の深化の果てに たどり着いた場所 深化 = 効率化、改善、洗練 効率化とは “迷わない” こと つまり、深化とは選択肢をできるだけ 絞った状態を前もって作って おく活動のことである

31.

不条理、⾮効率、機械的

32.

アジャイル開発 Photo on VisualHunt

33.

探検の時代 DXの名の下に、組織ぐるみで 変⾰の動きがにわかに活発に。 アジャイルが無縁だった領域に、 今我々は再び、踏み⼊れよう アーリー アダプターとしているのだ。 13.5% イノベーター 2.5% アーリー レイト マジョリティ マジョリティ 34% 34% ラガード 16%

34.

アジャイル = 開発? 34

38.

組織運営にアジャイルを 適⽤する Photo credit: othree on Visualhunt.com

39.

従来の組織構造と運営に 働きかけることになる

40.

Agile Again 開発で20年かけて実現した進化を 今、組織運営に 40

41.

われわれが直⾯する 困難の本質とは何か? Photo credit: The Library of Congress on Visualhunt / No known copyright restrictions

42.

本当の困難とは「意識していないこと」への意識 技術適応、アジャイル開発、プロダクトマネジメント、 仮説検証、機能するチーム、組織開発、 … 必要する⼿⽴ては枚挙にいとまがない だが、それ以上に本質的な困難とは 「これまでの組織、事業を⽀えてきた価値判断」 そのものへの対峙である。 今まで信じて疑わなかったもの、現に利益を⽣み出す⽅法、 考え⽅⾃体を問い直すことへの⾃然な抵抗。 Photo on Visual hunt

43.

変⾰への果敢な取り組みが 際⽴たせるもの、それは 分断 「これまで」と「これから」 「既存事業」と「新規事業」 「全体」と「詳細」 「経営」と「現場」 「役割」「職位」「職能」「世代」 Photo credit: aka Quique on VisualHunt.com / CC BY-NC-ND

44.

越境 組織を越えること、これまでに囚われないこと Photo credit: James Marvin Phelps via Visualhunt.com / CC BY-NC Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

45.

https://digitaltransformationjourney.link/

46.

「⽇本の組織」にとって、 そして「⽇本のアジャイル」にとって これからが勝負の「2周⽬」 Photo credit: Israel Defense Forces on Visualhunt.com / CC BY-NC Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

47.

新たな旅をはじめよう。 Photo credit: digitalpimp. on Visualhunt.com / CC BY-ND