アジャイル開発は2度失敗する。

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July 01, 19

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https://devlove.doorkeeper.jp/events/93088 でお話した内容

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各ページのテキスト
1.

アジャイル開発は 2度失敗する。 プロダクトをつくるとはどういうことなのか、 あるいはアジャイルその先について Ichitani Toshihiro Toshihiro Ichitani All Rights Reserved. 市⾕聡啓

2.

市⾕ 聡啓 Ichitani Toshihiro (My KeyWord) 越境 正しいものを正しくつくる 仮説検証型アジャイル開発

3.

Profile https://ichitani.com/

5.

6⽉14⽇発刊 https://www.amazon.co.jp/dp/4802511191/

6.

アジャイル開発は 2度失敗する

7.

1 Photo on VisualHunt

8.

Do Agile Be agile Photo on VisualHunt

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アジャイルな開発のプロセス的な特徴 少しずつ反復的に開発を進めることで 必要とする⼈から必要なフィードバックを得て 調整し続けられる開発 「インクリメンタル」(少しずつ) 「イテレーティブ」(繰り返し) つまり「早く(少しだけ)形にできる」やり⽅

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早く(少しだけ)形にできることの意義 ① フィードバックに基づく調整で、⽬的に適した ソフトウェアに仕⽴てられる ② 形にすることで早めに関係者の認識を揃えられる ③ つくるものやチームについての問題早く気付ける ④ チームの学習効果が⾼い ⑤ 早く始められる ⑥ 結合のリスクを早めに倒せる ⑦ Time to market が短い ⑧ サンクコストが⼩さくできる ⑨ 開発チームのリズムを整えられる https://www.slideshare.net/papanda/ss-79465986

11.

「早く少しだけ形にする」 の難しさとは? https://blog.crisp.se/2016/01/25/henrikkniberg/making-sense-of-mvp

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「どうやってやるのか」よりも 「教科書どおりにやれているのか」よりも 早く少しだけ形にして、 新たに「分かってきたこと」を 現実的にどうやって受け⽌められるように するのか? (当然、様々な前提や制約がある中で、どうやって?)

13.

学びが次の不確実性を 連れてくる。 Photo on VisualHunt

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“理想的な状況”を 前提にただ置いたところで 前には進まない。 Photo credit: Phil Roeder on Visualhunt.com / CC BY

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トレードオフが 成り⽴たない現実に どう向きあうのか? Photo credit: joiseyshowaa on VisualHunt.com / CC BY-SA

16.

変化を受け⽌められる余⽩をつくり その⼀⽅で短いタイムボックスの中 での確実性を⾼める。

17.

余⽩の戦略 スプリント強度を ⾼める戦術

18.

余⽩の戦略 プロジェクト レベル 全体への 共通理解を統べる作戦 スプリント強度を⾼める戦術 複数スプリント レベル 単⼀スプリント レベル

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“プロジェクト” と “プロダクト” を ⼆項対⽴で捉えない。 ⼈の意識も貴重なりソース。 集中して成果をあげるためには、 適切なタイムボックス設計が必要。 問題は、プロジェクトでの局所最適で 全体の判断を誤ること。

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2 Photo on VisualHunt

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プロダクトオーナーと 開発チームの間にある境界線 Photo credit: gnportraits on Visualhunt / CC BY-NC-ND

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プロダクトづくりの不吉なにおい 間違っていないか?という問い⾃体 が存在しない(こういうもんだ) 当然だが、プロダクトオーナーが 正解を持っているわけではない 確からしさを探し求めるための 仮説検証が無い、経験が無い Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

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"理想的なプロダクトオーナー" 仮説検証に⻑けており⼗分な 知識と経験がある しかも、新規事業や新規サービス づくりのタイミングで運良く 稼働が空いている! “プロダクトオーナー” とは、 都合の良い概念でしかない Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

24.

間違ったものを 正しくつくる Do the Wrong things Right Photo credit: BeaLeiderman via VisualHunt.com / CC BY-NC-SA Toshihiro Ichitani All Rights Reserved.

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何をつくるべきなのか仮説を⽴て 最⼤限選択肢を保ちながら検証を 進め、誤りを除去していく。

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仮説検証型アジャイル開発 選択の幅最⼤ 仮説⽴案 (セットベース) (モデル化) 検証 計画 価値探索 (正しいものを探す) 評価 スプリントプ ランニング 検証 開発計画 MVP特定 (リリースプラ ンニング) 選択の振れ幅最⼩ (ポイントベース) スプリント 開発 アジャイル開発 (正しくつくる) スプリント レトロスペクティ ブ MVP検証 スプリント レビュー 次の検証計画 (価値探索)へ

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繋がりをつくる 段階をつくる

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繋がりをつくる 仮説検証とアジャイル開発の統合 選択の幅最⼤ 仮説⽴案 (セットベース) (モデル化) 検証 計画 価値探索 (正しいものを探す) 評価 スプリントプ ランニング 検証 開発計画 MVP特定 (リリースプラ ンニング) 選択の振れ幅最⼩ (ポイントベース) スプリント 開発 アジャイル開発 (正しくつくる) スプリント レトロスペクティ ブ MVP検証 スプリント レビュー 次の検証計画 (価値探索)へ 時点での「基準」を⾒出し、育む

29.

段階をつくる 理解とプロダクトの段階の統合 まだ何が必要なのか 何が問題なのか分かって つくるものが⾒えてきた 検討ついていない きた。新しい価値提案。 ので最⼩限範囲でつくる … まず競合や既存の⼿段を 圧倒的にハリボテを 代替して検証する つくる 圧倒的に分離して つくる (フロントエンドとバックエンド) 作らない、利⽤する、その上で作る Photo on VisualHunt

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”段階のデザイン” + “変更容易性” = 適者⽣存の構造化戦略 勝ち筋が⾒えてきた スケールに備えたい そろそろ フロント側を “今後の変更に耐えうる” 構造重視の設計 (フロントはそのまま、バックを刷新) Photo credit: Esthr on VisualHunt / CC BY-NC

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3 Photo on VisualHunt

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体験版はここまでです 続きは製品版でお楽しみください。 https://www.amazon.co.jp/dp/4802511191/

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「正しいものを正しくつくる」

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https://note.mu/papanda0806/n/n9094d4b2e9dc “「正しいものを正しくつくる」という⾔葉が⼈に傾きを与える。 この⾔葉はそのまま読むのではなく、問いかけとして扱う。 すなわち「正しいものを正しくつくれているか?」と。それを他⼈ に向けるのではなく、⾃分⾃⾝に向ける。そうして、⾃分⾃⾝の在 り⽅、思考や⾏動を問い直すためにある⾔葉なのだ。⾃分で⾃分の 有りたい⽅向に向きあえているのか、気づくための⾔葉。”

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「正しいものを正しくつくれているか?」