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May 30, 24
スライド概要
JE6RPM(opr. JH5GHM)での2024年CQ WPX CW参加顛末記
2024 CQWPX CW JE6RPM SOABHP
事前準備 • cwsでvoice messageの披露のため4月は日々の練習に割く時間をあまり取れず ‣ WPX CW対応の2BSIQの日々の練習が疎かに ‣ cws終了後より2BSIQの練習復帰により勘は取り戻せた(はず) • RCAケーブル ‣ 巻きシールド線からカナレの密集網シールド線を使用したものに交換予定 - 時間を割けず • DSUB 9P オス-オス ケーブル ‣ 使いやすい長さのものを準備予定 - 同様に時間切れで何もできず 2
昨年の振り返り • 2BSIQ時のバンドの組み合わせの時間推移を前日に確認 • 今年は10mが良いのではと妄想 ‣ 過去最高の昨年の実績からそうではなかったことを理解 ‣ 実際にどう采配するかはいつものように各バンドの状況から判断 3
off time • 定時での固定はナンセンス ‣ 状況により柔軟に変更 • それでもある程度想定 ‣ 昨年と同じタイミングを予定 4
USB機器接続 • 初めてvoice messageを利用したWPX SSBにて2台分のリグコン、SO2R NeoのUSB接続が切れたというポップアップメッセージが突然同時に時折出現 ‣ この時が初めて ‣ 発生の度ごとにポップアップメッセージにあるOKボタンをタップし、さらに 各機器用ウィンドウでシリアル接続を再度有効化する必要あり - Alternating CQ時にエラーが発生した際はこの再度有効化ですぐさま Alternating CQが再開されたため、手間が若干省けたのは助かったが… - ロギングソフトがそこで待ち状態となっていた模様 • 無送信時にも何度か発生 ‣ RFの回り込みとも考えにくい ‣ 自宅環境(リグにCATは接続しても、PTTは接続せず無送信状態)でも再発 5
USB機器接続(2) • 操作していない時も起きるため発生契機が不明 ‣ USの友人達のアドバイスでCH340以外のシリアルUSBアダプタも同時に macOS上で開いたまま放置してみたが解消せず ‣ さらなるアドバイスにてすべてのシリアルUSBデバイスの同一USBハブへ の接続を分散させたところ再発せず - 使用しているUSBハブはホストパワー(外部電源利用)であるためUSBか らの電源供給が不足していたとは考えにくい - macOS側の処理の問題と見込み、ロギングソフトが使用するシリアル USBは同一USBハブを使用しないこととした - 現用のMac miniはtype-Cが4個、type-Aが2個本体から提供され、ポー トに余裕があるためこのような対応が可能 6
コンテスト開始直前 • 録音用ICレコーダを接続するとそこからヘッドフォン側に回り込むことが時折 発生していたことを思い出す ‣ 開始1時間前に確認するとバンドによっては回り込みが発生していたためア イソレータや接続ケーブルを交換 - 完全ではないが問題無い程度に抑え込む • 10mを聴いてみるも北米とQSOしているVKは聞こえても北米側の局がまった く聞こえず ‣ 典型的な夏のコンディションであり、昨年と同様開始は20mと15mの 2BSIQにて 7
開始とoff time • 20mも15mもそこそこのペースで呼ばれるが20mは呼ばれ方にムラがある ‣ 対策のしようもないためそのまま継続 • 02Zを回ったあたりで1回目のo timeとして2時間(昨年と同じ) • ここまでの局数の伸びは昨年とほぼ同じ ff 8
復帰 • o timeからの復帰直前の様子では20mより10mの方が若干マシ • Eu方面を期待し、15mと10mの2BSIQにて再開 ‣ 30分もすると10mがやり尽くし状態となり、15mだけでしばらくやり過ご す ff 9
day 1 中盤 • 07Z少し前よりSO2Rにて10mにてS&Pするも程なく打ち止め ‣ やむなく15mのみとなる • 08Z過ぎに20mが立ち上がり気味となり、20mと15mで2BSIQ • どのバンドもQSOの主流が対アジアではなく、東海岸とEu間と思われる状況 ‣ Runの周波数を維持しようとしても極東からでは力不足 - ムダに居座るより空き周波数に移るのが吉 ‣ コンテストを通してアジア東部地域が主体となるような時間帯をあまり感 じられず、総じて同じ周波数に居座り続けるのは他のコンテストよりも困難 10
40m • バンドエッジから7100kHzぐらいまでジャミングと思しきノイズでマスク状態 • waterfallで見えている局はQSOできそうではあったが、Runでは呼ばれてもこち らがとり切れない可能性が高い • waterfallからはバンドエッジ付近のノイズが若干低いためRunするにしてもこの あたりを使うしかないと見込む • ただしこの時点でのハイバンドのレートを考慮すると中盤の時間帯に無理をして まで40mに出る必要もないと判断し、40mは後回し 11
day 1 後半 • このシャックからは7年以上前からコンテストに参加しているが、今回初めて 虫に悩まされる ‣ キーボードを打っている最中あるいは受信音や画面に集中している最中に 邪魔をするかのように飛来し、手先や顔にとまろうとする1mm程度の虫 ‣ 刺すわけでもなく、ショウジョウバエのようにも見えるがハネ以外は黒 く、私の知っているショウジョウバエとは違って見える ‣ day 1後半になって出現し始めるが、一斉にではなく少しずつ ‣ 過去ほとんどの虫は殺虫剤で解消できたが、今回は殺虫剤を部屋中に何度 か散布してもジワジワと湧き、ほとんど効かない ‣ ゴミ袋界隈を確認してもそこにはいない 12
day 1 後半(2) ‣ 最後にシャワーを浴びてから20時間近く経つ自分の体臭に引き寄せられた のかもしれないが、あとでシャックオーナに確認すると数日前から出現し 始めて同様に煩わしく思っていたとのこと ‣ 仕方なく手で叩いて潰さざるを得なくなるが、自分に向かってくる前より先 に見つけたときに限って機材やケーブルにとまっていることが多く、ケーブ ルが外れる等で不具合を起こすわけにもいかず、駆除できないままとなる ‣ 物理的に対処してもあとからあとからどこからともなく湧いてきて終わり がない ‣ これまでのコンテストで経験したことがない新たな苦行となる 13
day 1 後半(3) • こういう状況の中でもやるしかなく、20/15mで2BSIQを継続 • 後回しにしていた40mでEuを確保すべく18Z過ぎに7001に居座り、40m単 独でRun • 彼の地の局の多くがハイバンドにいるであろうことは想像に難くなく、40m は長くは続かず、1930Zぐらいに20mに移る • 20Z前ぐらいから15mとの2BSIQ • 21Z少し前には20mでの局数が尽き始めたため、15m単独に切り替え • 22Z前ぐらいには15mも下降傾向、20mとの2BSIQをしばし • 去年と同様な感じで呼ばれ方がさらに落ちる 14
day 1 後半(4) • 20mも15mも開けた様子で、waterfallも割としっかりしたスジ ‣ が、このまま続けても伸び悩みそうな感触 ‣ この時間帯に強い南米を10mで1局QSO後15mに戻り、2230Zあたりで2 回目のo time • o timeに入る時点でわずかながら昨年より多い局数 ‣ 最終的に昨年より多い局数になるのではと皮算用 ff ff 15
day 2 • o timeからの復帰は06Z過ぎかだがそこまで仮眠していたわけではない ‣ 2回目のo timeで浅い眠りも含めるとおよそ4時間程度 • ここまでのo timeの合計は10時間弱 ‣ 残り2時間強のo timeは終了間際を見込む • o timeからの復帰前に様子を見にきたシャックオーナと虫の件について話を したが、有効な駆除方法が見つからず憂鬱な状態は続くことに • o timeからの復帰時点で10mが30局しかできていなかったため、手始めに S&Pで数局QSO • 15mに移り、同様にS&Pにて数局 • その後0730Zぐらいまでほぼ10mでの単独でRun ff ff ff ff ff ff 16
day 2 中盤 • この時点で昨年より多くQSOできてはいても、局数の伸 び悩みを感じ、0730Z以降はバンドに構わずできるバン ドでRunとS&Pを混ぜてしばらく進める ‣ どのバンドに行ってもあまり変わらなかったことと、 バンドマップ上に手付かずで残っているマルチを積み 上げるというのもある • シャックオーナが帰宅する際に蚊取り線香を見つけたた め虫除け対策として焚き始める ‣ 30分もすると虫がほとんど湧かなくなるが、虫の習性 から自身のすぐそばに置かざるを得ず、かなり煙たい • 10Z少し前にdupe抜きで2000Qに到達 ‣ この時点で昨年との差がほぼなくなる 17
day 2 中盤(2) • 1330Zあたりから15m単独に移行 ‣ 局数がこのあたりまでくると呼んでくるのは総じて弱い局あるいはカジュア ルと思しき局が多く、QSOの同期が崩れやすくなるため2BSIQは避ける • レートの落ち込みが顕著となり、15Z少し前より1時間程度各バンドを放浪し つつS&P ‣ 10mではこんな時間でも南米がポツポツとQSOできる • その後20m単独でRunするもここも思ったように伸びず • 蚊取り線香が燃え尽き虫が再び湧き始めたため、2回目の蚊取り線香を焚く 18
day 2 後半 • 1630Z過ぎに再度S&Pに移行し、まずは10m ‣ 相変わらず聞こえている南米を手始めにQSO ‣ 南米以外にもEu(E7DX)、そして北米(K1LZ)が聞こえている - いずれもショートパスではなく、南西方向が最も強い - 強くはないが、呼ぶとほどなく取ってもらえた - さらに 7Q6M と D4Z ともQSO - その後 N2MF と VY2TT(PEI)も聞こえたためこちらもQSO 19
day 2 後半(2) ‣ CQを出してみるも国内のRBNには引っかからず、E28AC と BG4WON か らそれぞれ1回のみspotされる - 3B8CW には拾えてもらえず - 近場のYBがまったく聞こえていないことから、少なくともパスとして有 効な最初のホップは相当長くなっていると想像 - これではRunしても気づいてもらえず呼ばれようもない 20
day 2 後半(3) • 長居は無用なため1730Z過ぎにQSO数が少ない20mへ • 10分程度S&Pし、取りこぼしたマルチを拾い上げ、Run開始 ‣ 割と調子良く呼ばれる - Euと北米間のQSOが尽き初めて彼の地でも落ち葉拾い状態になりつつこ とも背景にあると想像 • 1930Zごろにdupe抜きで 2500 Q到達 ‣ この時点で昨年から300局少なく、局数的に追いつくことはほぼ無理と判 断 21
終了まで • 夜明けを迎える頃には20mでの局数が伸び悩む ‣ S&Pに切り替え • 必要となるo timeは130分程度なので2150Zぐらいまで使えそうなバンド を巡回し、RunとS&Pを実施 ‣ 10mの最後の局は今回初のショートパスの北米(西海岸) • 2149Zを最後のQSOとして終了 • 蚊取り線香は4分の1ぐらい燃え残った状態 ‣ 撤収時に湧いてこられても困るためそのまま燃え尽きるまで放置 ff 22
総評 • 局数の伸びはday 2の13時過ぎぐらいまで昨年の局数を抜きつ抜かれつ状態 ‣ 昨年はそこからレートが伸び、dupe込みで 2900 Q超となった ‣ 今年は40mがジャミングでどうにもならなかったことも局数の伸びに影響 を与えた可能性がある • WPXはこれまでは呼ばれてマルチを増やす戦法であった ‣ 今回は終盤になってマルチを積極的に取りに行ったことが功を奏し、過去 最高でかつ1000を大きく超えた • 局数は減りつつも、マルチが増えたことで昨年から20万点減少で済んだ 23
総評(2) • 10mは昨年よりかなり少ないQSOだが、40数年ぶりにこの時期の10mの深 夜のスリリングなパスに遭遇できたのは幸運 • 呼んできたあるJAの局がバグキーを使っていたようで数字の区切りがかなり 微妙なのと長短点数の合計があっていなくて往生 ‣ こちらがこれかと思って確認のために数字を送り返すも、それには返事せ ずひたすらナンバーらしきものを同じように送ってくるのみ ‣ この時は割と呼ばれていたため、こちらが痺れを切らしてNILとした ‣ 確認に答えず、相手に誤解を招くようなキーイングしかできないなら呼んで くれない方がありがたいと感じた • 蚊取り線香で燻された機材は数日経ってもその匂いが取れず閉口 24
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2023 2024 3000 dupe込みの積算QSO数の時間変移(QSO時のみにプロット、プロットが切れている箇所はQSOなし) 2024: blue 2023: red(参考データ、日付を今回のコンテストに重ね合わせた) 2500 2000 1500 1000 500 0 2024/5/25 0:00 2024/5/25 6:00 2024/5/25 12:00 2024/5/25 18:00 2024/5/26 0:00 28 2024/5/26 6:00 2024/5/26 12:00 2024/5/26 18:00 2024/5/27 0:00
2024 30 dupe込みのQSOのバンドと時間変移(QSO時に青点、QSO間は黄線) 25 20 15 10 5 0 2024/5/25 0:00 2024/5/25 6:00 2024/5/25 12:00 2024/5/25 18:00 2024/5/26 0:00 29 2024/5/26 6:00 2024/5/26 12:00 2024/5/26 18:00 2024/5/27 0:00
2023 30 参考データ(2023): dupe込みのQSOのバンドと時間変移(QSO時に赤点、QSO間は黄線、日付を今回のコンテストに重ね合わせた) 25 20 15 10 5 0 2024/5/25 0:00 2024/5/25 6:00 2024/5/25 12:00 2024/5/25 18:00 2024/5/26 0:00 30 2024/5/26 6:00 2024/5/26 12:00 2024/5/26 18:00 2024/5/27 0:00