[DL輪読会]Adversarial Feature Matching for Text Generation

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July 07, 17

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2017/7/7
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1.

Adversarial Feature Matching for Text Generation 2017/7/7 DL輪読会 松尾研 曽根岡侑也 1

2.

メタ情報 • 著者 - Yizhe Zhang, Zhe Gan, Kai Fan, Zhi Chen, Ricardo Henao, Lawrence Carin - NIPS2016 ✕ 3, ICML ✕ 2のデューク大学PhD • Accepted by ICML2017(arXiv on 12 Jun 2017) • NIPS2016 Workshopの進化版 2

3.

概要 • 文書生成にGANを用いるTextGANを提案 - GeneratorはLSTM、DiscriminatorはCNN - FeatureMatchingと再構成の項を目的関数に追加し、 ModeCollapse・勾配消失問題を軽減 - Soft-argmax近似、Pre-training、soft-labeling等の 学習テクニック • SeqGANよりいい評価 & 現実的な文生成に成功 3

4.

背景:自然言語生成 • 自然言語生成の系譜 - 文書から確率分布を評価し、その分布からサンプリング - RNNを用いたAutoEncoder [Cho et al.(2014)] - RNNベースのVAE [Bowman et al.(2016)] • RNNベースではうまくいかない - 潜在空間の一部しかカバーできていない - Exposure Bias:文後半に向けてズレが蓄積 4

5.

背景:GAN • 本物らしく作るGenerator vs 偽物を見抜くDiscriminator - Dは最大化、Gは最小化するように最適化 - DはJSDを近似し、Gは近似されたJSDを最小化する方向に • GANの問題点 - ModeCollapsing:潜在変数から同じ結果を作る - Dが局所解に近づいた場合、勾配消失が起きる (EBGANのTVDも同様) 5

6.

提案手法:TextGAN • GはLSTM、DとEはCNNを使用 • Feature Machingを採用 [Salimans et al. (2016)] 6

7.

TextGANの目的関数 → Dは最大化する → Gは最小化する → GANと同じ → 潜在変数の再構成時の誤差 (λr, λmはハイパーパラメータ) 7

8.

① TextGANの目的関数 ② ③ → Dは最大化する → Gは最小化する → GANと同じ → 潜在変数の再構成時の誤差 (λr, λmはハイパーパラメータ) ① ③ ② 8

9.

Maximum Mean Discrepancy(MMD) • Gaussianカーネルで再生核ヒルベルト空間(RKHS)へ写像し、 平均の差を用いて一致度を測定 [Gretton et al (2012)] → 今回はGaussian 9

10.

① TextGANの目的関数 ② ③ → Dは最大化する → Gは最小化する → GANと同じ → 潜在変数の再構成時の誤差 (λr, λmはハイパーパラメータ) ① 偽物を見抜く方向に ② 潜在変数を最大限保存する方向に ③ Generatorがあわせるのが難しい特徴量を見つける方向に 10

11.

Discriminator/Encoder:CNN • 文を学習済みの埋め込み行列でk ✕ Tの行列に変換 • Windowサイズが異なるConvolutionのフィルタをかけ、フィル タ毎にMaxPooling(活性化関数はtanh) • DはMLPの後にSoftmaxで真偽を判定、EはMLPでzを復元 [Kim et al.(2014)] 11

12.

Generator:LSTM • よくあるLSTM • yは生成された単語を埋め込みベクトルにしたもの • zは毎回渡す 12

13.

データ効率①:Compressing Network • 課題 GaussianカーネルMMDでは特徴ベクトルfの次元に応じて、 ミニバッチのサイズを大きくする必要がある • Compressing Network - 特徴ベクトルfを圧縮するための全結合レイヤーを追加 - 変換後の次元数はデータ効率と表現力のトレードオフ 13

14.

データ効率②:Gaussian covariance matching • カーネルトリックの代わりに下記を使う : の共分散 : の平均 14

15.

学習テクニック①:Soft-argmax approximation • 離散変数を含むため、Gの学習での勾配評価は難しい • 下記の式で近似(Gumbel-Softmaxに近い?) 元の式 Soft-argmax近似 15

16.

学習テクニック②:Pre-training • D/E(CNN) - Permutation training - テキストの2単語を入れ替えて偽の文を作り学習 - 単語追加・消去より難しいタスク • G(LSTM) - CNN-LSTM autoencoderを利用 [Gan et al. (2016)] 16

17.

学習テクニック③:Soft-labeling • 1 or 0とするのが普通であるが、正解=0.7-1.2、偽=0-0.3か らランダムにサンプルする[Salimans et al (2016)] • 本論文では、最大0.99, 最低0.01としている 17

18.

実験 • データ - BookCorpus(70m) + Arxiv(5m)から各50万文ずつ • 潜在変数zは900次元 • D/E(CNN) - Windowサイズは3,4,5で、各300個ずつのfilter - 活性化関数はSigmoid - D:900-200-2のMLPで真偽を判定z、出力層はSoftmax - E:900-900-900でzを再構成、出力層はtanh • LSTM:隠れ層500 18

19.

実験 • その他 - Gを5回更新したらDを1回更新 - Gaussianカーネルのσ:20前後 - Optimizer:Adam(学習率:5 ✕ 10^-5) - ミニバッチ:256 - GのLossとBLEU (正解と生成の類似度)でValidation - 50 epoch (3days) 19

20.

実験結果①:特徴ベクトルの分布 • 本物と偽物の2000文ずつの特徴ベクトル(900次元)の 平均と共分散をプロット 20

21.

実験結果②:定量的比較 ※ SeqGANは金子さんの輪読参照(16/9/30) MM:Mean Matching, CM:Covariance Matching MMD-L:compressed to 200次元 21

22.

実験結果③:生成文 • 文法に関してはDがうまく機能しており、約95%で偽物を識別 - 丸括弧やクォーテーションをあわせて生成している - 文法的には正しいが20語以上になると意味がおかしくなる 22

23.

実験結果④:潜在特徴空間の軌道 • 文Aから文Bまで潜在変数を連続的に変更した際の変化 • AEより意味的にも文法的にも正しいが、大きな変化が起きる 23

24.

まとめ • 文書生成にGANを用いるTextGANを提案 - GeneratorはLSTM、DiscriminatorはCNN - FeatureMatchingと再構成の項を目的関数に追加し、 ModeCollapse・勾配消失問題を軽減 - Soft-argmax近似、Pre-training、soft-labeling等の 学習テクニック • SeqGANよりいい評価 & 現実的な文生成に成功 24

25.

Appendix 25

26.

【参考】Jensen-Shannonダイバージェンス(JSD) • KLダイバージェンス:分布と分布の差異の大きさ • JSダイバージェンス:KLに対称性を付加 26

27.

【参考】 MMDのPytorch実装 27

28.

【参考】TextCNN実装 • https://github.com/dennybritz/cnn-text-classification-tf 28

29.

関連研究:Generative Moment Matching Networks(GMMNs) • GANのDをMMDで代替するアイデアで同じ • 自然言語で使えない(NNで使う場合近似する) - 計算量が重く次元数が大きいケースでは厳しい - 単語ベースの類似度のため、文構造を考慮しない (boy is swimming と a boy is swimming) 29

30.

関連研究:その他 • Kernelized Stein Discrepancy(KSD) - MMDからKSDにするのはFuture Work • WGAN - JSDよりWassersteinのほうがよさそうだが、MMDを 使っているので勾配消失は軽減されている 30

31.

【参考】BLEU 31

32.

FutureWork • KSDの導入 • DropOut • 強化学習の戦略を用いてLSTMをアップデート • Conditional GAN • reverse-order LSTM 32

33.

【参考】KSD 33