-- Views
April 16, 26
スライド概要
yukikoishiguro 趣味枠
はじめまして、yukikoと申します。 DX推進のお力になれれば嬉しいです! 気軽にLinkedinなどでお声がけくださいね! ★スキル LPICレベル2取得者 AI、Python、Splunk、BIが得意領域です。
LPIC 理解度チェック 口頭試験 進め方ガイド IT研修講師向け 石黒友季子 / ALJ Education Plus株式会社 試験の進め方 LPIC質問例 反応別対応 評価・採点 FB敬語テンプレ
口頭試験とは何か・なぜやるか 「書ける」≠「わかっている」── 口頭で説明できて初めて「理解している」 丸暗記を防ぐ 言語化力を鍛える 語句は書けても意味を説明で 「わかる」を「説明できる」 きない受講者を早期発見でき に変える。現場で最も必要な る スキル 穴を見つける 本番への準備 筆記で高得点でも口頭でつま LPIC試験・上司への説明・客 ずく箇所が別にある 先対応すべてに直結する 石黒友季子 / ALJ Education Plus株式会社 「面白きなき世を面白く」 1
口頭試験の全体フロー 1回あたり 5〜10分 が目安 30秒 1分 1 2〜3分 2〜3分 2 3 4 アイスブレイク テーマ提示 自由説明 深掘り質問 「今日一番難しかった 「〜について聞かせて のはどこ?」 ください」 緊張をほぐしてから始 オープンな質問から入 める る 「自分の言葉で説明し てください」 遮らず最後まで聞く 1分 30秒 5 フィードバック 「なぜそうなるの?」 「具体例を出すと?」 「〇〇はよく理解でき ています」 良い点→改善点の順 石黒友季子 / ALJ Education Plus株式会社 6 次のアクション 「次は〜を調べてみて ね」 具体的な行動を一つ渡 す 「面白きなき世を面白く」 2
LPIC 質問例①|システム起動・BIOS/UEFI・init 出題テーマ LPIC-1 Topic 101 / P17〜P35 基礎 Q. Linuxが起動するまでの流れを順番に説明してください BIOS→GRUB→カーネル→initを引き出す 基礎 Q. BIOS と UEFI の違いを教えてください GPT対応・セキュアブート・GUI画面を確認 応用 Q. シングルユーザーモードに切り替える方法と、どんなときに使うか説明してくだ さい rescue.target / runlevel 1 / パスワードリセット 応用 Q. ランレベルとsystemd targetの対応関係を表にしてみてください 0=poweroff 1=rescue 3=multi-user 5=graphical 6=reboot 発展 Q. initとsystemdの違いを、起動の順序という観点から説明してください 直列起動vs並列起動・依存関係・Unit概念 石黒友季子 / ALJ Education Plus株式会社 「面白きなき世を面白く」 3
LPIC 質問例②|systemd・サービス管理・ログ確認 出題テーマ LPIC-1 Topic 101 / P18・P24〜P26・P30 基礎 Q. systemctl status sshd を実行すると何が表示されますか? Active: active(running) / inactive / failed の3パターンを確認 基礎 Q. sshdを再起動するコマンドを教えてください。startとrestartの違いは? start=起動 restart=停止→起動 reload=設定再読込 応用 Q. サービスを自動起動に設定するにはどうしますか?enable と start の違いは? enable=次回起動時から / start=今すぐ / 両方必要なケース 応用 Q. journalctlでsshdのログだけ見るコマンドを教えてください journalctl -u sshd / -b で今回起動分 / -f でリアルタイム 発展 Q. systemdのUnitとは何ですか?serviceとtargetの違いを説明してください Unit=管理単位 / service=プロセス / target=グループ・依存関係 石黒友季子 / ALJ Education Plus株式会社 「面白きなき世を面白く」 4
受講者の反応パターン別|講師の対応 黙ってしまう・「わかりません」 答えはあっているが理由が言えない 「どこまでは思い出せる?」→ 途中まで引き出す 「なぜそうなるの?」と深掘りする 「うさうさラーメン店で例えると…」→ アナロジーで導く 「他の方法との違いは?」と比較させる 「教科書のP〇〇を一緒に見てみよう」→ 資料に戻る 「現場でこれが必要なのはどんな場面?」 「なんで覚えてないの?」→ 絶対NG 「正解です」だけで終わらせない すらすら答えられる 自信なさそうにゆっくり答える 「では発展問題です」→ 次のレベルへ 「そうそう、その通り!」と小まめに肯定する 「他の受講者に説明するとしたら?」 最後まで遮らずに聞く 「手を動かして実演してもらえる?」 「もう少しだけ教えて?」と追加を促す 「もう終わりです」と早く切り上げない 焦らせるような相槌を打たない 石黒友季子 / ALJ Education Plus株式会社 「面白きなき世を面白く」 5
理解度 評価基準・採点方法 S 完全理解 自分の言葉で説明できる / 応用・発展問題にも答えられる 説明ができる A ほぼ理解 概念は説明できる / コマンドを正確に打てる / 細部は少し不確か B 部分理解 一部は答えられる い / ヒントがあれば続けられる / 体系的な説明は難し C 要補完 断片的な知識はある / 繋がりが理解できていない / 再学習が必要 D 再学習 知識が定着していない / コマンドも不確か / 基礎から学び直し 記録例:「田中さん:起動フローS・ランレベルB・journalctl A → 次回:ランレベルの深掘り」 / 他者への 6
フィードバックの伝え方|講師の言葉づかい 「正直に・具体的に・前向きに」が 3原則 よく理解できているとき 「〜についての理解がとても正確です。 特に〜の説明は的確でした」 言ってはいけない言葉 ✕ 「なんでわからないの?」 ✕ 「これは簡単だよ」 △ 惜しいとき 「〜まではよく理解できています。 〜の部分をもう少し整理してみましょう」 ✕ 「もう一回最初から勉強して」 ✕ 「前にも言ったよね?」 ✕ 「ちゃんと聞いてた?」 理解が不十分なとき ✕ 「他の人はわかってるよ」 「今日の内容は難しかったと思います。 〜から一緒に確認しましょう」 FBの黄金順序 ① 良かった点(具体的に) 次のアクションを渡すとき ② 改善点(次回どうするか) ③ 次のアクション(1つだけ) 「次回までに〜を声に出して説明できるよう 練習してみてください」 研修中は敬語不要でOK。ただし山本さん(人事)への報告時は「〜の理解度がB評価のため、〜を追加で実施しました」と具体的に 7
評価記録・山本さんへの報告フロー 口頭試験 評価記録テンプレ 受講者名 田中 翼 実施日 2025/04/15 テーマ systemd・起動フロー 問1 起動フロー S ── 正確に5ステップ説明できた 問2 ランレベル B ── 概念はOK・コマンドが不確か 問3 journalctl A ── -uオプションも答えられた 山本さんへの報告フロー 1 試験終了後 当日中 評価シートをSlackで共有 「本日の口頭試験結果です」 ↓ 2 B評価以下の受講者 「〜さんが〜を要フォロー」 「明日〜を追加実施します」 総合評価 A(ほぼ理解) 要フォロー ランレベルのコマンド実践 ↓ 次回アクション systemctl isolateを実際に打つ 3 週次サマリー 8名の評価一覧を月曜送付 Excelシートを添付 石黒友季子 / ALJ Education Plus株式会社 「面白きなき世を面白く」 8
まとめ 01 口頭試験は「詰める場」ではなく「一緒に整理する場」 アイスブレイク → 自由説明 → 深掘り → FB → 次のアクション 02 LPIC質問は「基礎→応用→発展」の3段階で構成する 起動フロー・ランレベル・systemd・journalctl を順番に 03 反応パターンを見て対応を変える 黙る→アナロジー すらすら→発展問題 自信なし→小まめに肯定 04 FBは「良い点→改善点→次のアクション(1つ)」の順で NG言葉(「なんでわからないの?」等)は絶対使わない 05 評価は S/A/B/C/D の5段階で記録しxxさんに報告 B以下は翌日に追加アクションを設定する 「面白きなき世を面白く」 石黒友季子 / ALJ Education Plus株式会社