20分でおさらいするサーバレスアーキテクチャ 「サーバレスの薄い本ダイジェスト」 #serverlesstokyo

112 Views

November 09, 16

スライド概要

20161109 Serverless Meetup Tokyo
20分でおさらいするサーバレスアーキテクチャ

薄い本電子版はこちら!
https://gumroad.com/l/memotr201608 (古い方)
https://nekoruri.booth.pm/items/1347209 (少し古い方)

profile-image

秋葉原生まれ大手町育ちの歌って踊れる江戸っ子インフラエンジニア。 0と1が紡ぐ「ゆるやかなつながり」に魅せられ早20年、 SNSとCGMの力で世界を幸福にするのがライフワーク。 市民、幸福は義務です。 あなたは幸福ですか?

シェア

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

サーバレスの薄い本 ダイジェスト 2016-11-09 Serverless Meetup Tokyo [email protected]

2.

で、誰? • あき • ねこるり etc.

3.

「サーバレスの薄い本」 #とは • 流行キーワード「サーバレスアーキテクチャ」を 簡潔に解説した同人誌 • 同人サークル「めもおきば」の同人誌 「めもおきば TechReport」の2016.08号 • コミックマーケット90および ServerlessConf Tokyoにて頒布 • Special thanks to 5472v3 (編集、装丁、表紙イラスト) • 今日も頒布します!(限定20部) • 電子版も本日リリース!

4.

サーバレスアーキテクチャ • ふたつの「サーバレスアーキテクチャ」 1. 管理運用における「サーバ」という粒度を廃した、 フルマネージドなアプリケーション実行環境 2. クラウド上のコンポーネントを、FaaSで「のり付け」する 中央集権的な「サーバ」を廃したシステムアーキテクチャ

5.

1. フルマネージドなアプリケーション実行環境 • 「確保した量」から「使用した量」へのシフト • 確保したサーバ台数(箱の大きさ)に課金するのでは無く、 実際に使用した実行時間(中身の大きさ)に課金をする (現実的には、メモリ使用量などはまだ確保分になっている) • アプリケーションPaaSの最終形 • 実現方法 • 「いわゆるオートスケーリング」の粒度を「サーバ」より縮小 • 最初から「薄く広く」分散させた分散システム • 背景 • The twelve-factor appなど、ステートレスなアプリケーションという 「ベストプラクティスな制約」の普及

6.

2. コンポーネントを「のり付け」するアーキテクチャ • クラウド時代の「制御の反転」 • アプリケーションサーバが各コンポーネントを呼び出すのではなく、 各コンポーネントを小さな関数が接続する • システムアーキテクチャの設計手法の変化 • マイクロサービス化、コレオグラフィ化の流れの一部 • 背景 • • • • 高水準なクラウド上のコンポーネントの登場 様々な「イベントトリガ」の整備 ID基盤のうえでコンポーネント側だけで細かいアクセス認可 そもそも「餅は餅屋」、自分で作らなくて良い部分が増えている。

7.

「サーバレスアーキテクチャ」の広まり • 2008年 Google App Engineプレビューリリース サーバレスなPaaSとしての完成形 • 2012年 Serverlessというテクニカルターム誕生 「Why The Future Of Software And Apps Is Serverless」 http://readwrite.com/2012/10/15/why-the-future-of-software-and-apps-is-serve rless/ • 2014年 AWS Lambdaリリース • 2015年 日本語圏で広く知られるきっかけとなる記事 「サーバーレスアーキテクチャという技術分野についての簡単な調査」 http://qiita.com/zerobase/items/3bc0d15980b472af841d • 2016年 ServerlessConf等の盛り上がり

8.

大手クラウドにおけるサーバレスアーキテクチャ • Amazon Web Services • AWS Lambda • Microsoft Azure • Azure Functions • Service Fabric • Google Cloud Platform • Google App Engine • Google Cloud Functions

9.

AWS Lambda • 主な特徴 • • • • 2014年末にリリース JavaScript、Python、Java8に対応 Amazon Linuxベースのコンテナで、Goバイナリなども実行可能 実行プロセスは「良い感じ」に使い回される • 課金モデル • • • • 確保メモリ×実行時間+実行回数 確保メモリは128MB~1.5GBの範囲で64MB単位であらかじめ指定 実行時間は100ms単位で計測 (スケールに伴う起動時間などは、一定時間までは無料)

10.

AWS Lambda • 主なイベントソース • • • • • • • 単独ではAWS APIからのみ実行可能 手動実行、定期実行 HTTP API:API Gateway データストア:S3、DynamoDB、Cognito メッセージ配信:Kinesis Streams、Simple Notification Service 外部連携:Simple Email Service、Echo 管理:CloudFormation、CloudWatch Logs/Events、AWS Config • 実行権限とアクセスコントロール • IAM Roleによる権限管理と、リソース側での認可 • Cognito IdentityでAWS側の一次トークンに紐付け

11.

Azure Functions • 主な特徴 • 2016年3月にプレビューリリース • C#、JavaScript(Node)、Python、F#、PHP、BAT、Bash、Java • 良い感じにスケールする「動的サービスプラン」のほか、 App Serviceとして確保したVM上で動かすプランも設置 • 実行ランタイムがGitHubにてオープンソース化 • 課金モデル • 確保メモリ×実行時間+実行回数 • 確保メモリは128MB~1.5GBの範囲で128MB単位であらかじめ指定 • 実行時間は100ms単位で計測

12.

Azure Functions • 主なイベントソース(入力バインド) 単独でもHTTP APIとして呼び出し可能 タイマー HTTPリクエスト(API Management)、Webhook データストア:Storage BLOB、Storage テーブル、DocumentDB、 Mobile Apps • メッセージ配信:Storage キュー、Service Bus キュー、Event Hub • • • • • 出力バインド:関数の出力をコンポーネントに接続 • 実行権限とアクセスコントロール • Azure全体のRBAC準拠 • Shared Access Signatureでリソースに直接アクセス可能

13.

Google App Engine • 主な特徴 • 2008年にプレビューリリースされた元祖サーバレス • ……だったはずが、 正式リリースでは、インスタンス単位課金の一般的なPaaSに…… • 基本的にはHTTPで呼び出される普通のPaaS

14.

Google Cloud Functions • 主な特徴 • 2016年2月にアルファリリース • JavaScript(Node)が実行可能 • 主なイベントソース • • • • HTTP リクエスト データストア:Cloud Storage 非同期メッセージング:Cloud Pub/Sub 最低限必要な物は一通り揃った、という段階

15.

サーバレス時代の考え方 • リアクティブシステム • 素早く、かつ安定した応答時間を保つシステムのベストプラクティス • The Twelve Factor Appのレイヤー高い版 • ID管理とリソースへのアクセス制御

16.

リアクティブシステム • 目的:即応性 • システム全体として、素早く、かつ安定した応答時間を保つ • 要件1:耐障害性 • 障害が発生しても、それをコンポーネント内部に影響を隔離すること で、システム全体としての即応性を保つ。 • 要件2:弾力性 • 負荷の増減があっても、ボトルネックを排除し、割り当てるリソース を調整することで、即応性を保つ。 • 手段:メッセージ駆動 • 各コンポーネント間を、非同期なメッセージ配信で疎結合に保つ。

17.

ID管理とリソースのアクセス制御 • クライアントアプリを経由したID連携 • mBaaS(CognitoやFirebase)等がすでに確立している • つまりFaaSによる「のり付け」すら不要な場合も • そもそも高レベルのデータストア等があり、 ID基盤のうえで、細かいアクセス制御(認可)が可能 • 「Facebookから連携したIDがあれば、書き込みを許可」 • 「ID=Aなら、階層Aの下の領域だけ読み書き可能」 • サーバレス時代のマルチクラウド連携はID連携が基本 • IDを連携し、それに対するリソース側で細かい認可を制御 • プログラムは「整合性」のための最小限に留まるのでは

18.

主なパターン • ウェブアプリ・モバイルアプリのバックエンド • いわゆるBaaSの発展系 • サーバ側ロジックが不要ならデータストアに直接アクセス • クラウド基盤のイベント処理 • 「ピタゴラ装置」的に動画共有サイトを実現する事例など • AWS Lambdaは「イベント」をたくさん用意したのが勝利の鍵 • イベントのストリーミング処理 • さいきんはやりのLINE Botを手軽に実現する事例など

19.

サーバレスアーキテクチャの今と未来 •今 • • • • 基本機能は揃い始め、既に適用しやすい領域ではメリット大 管理ツールやフレームワークの黎明期 祝!Serverless Framework正式リリース! (当初、随分デカい主語だなオイとか思っていてごめんなさい) • 未来 • ID管理とリソース側の認可だけでできることが増え、 「サーバが全ての面倒を見る設計じたいが陳腐化していくのでは • FaaSがエッジコンピューティング側にも拡がっていく第一歩 「次の集中から分散への波」

20.

「サーバレスの薄い本」まとめ • ふたつのサーバレスアーキテクチャ • ステートレスなソフトウェアを前提としたフルマネージドな実行環境 • クラウドコンポーネントをのり付けするアーキテクチャ設計 • どちらも良いシステムを導くための「良い制約」 • 大手クラウドの提供する「サーバレス」の比較 • サーバレスなシステムを作るための考え方 • リアクティブシステム • ID管理とリソース側での細かい認可

21.

「サーバレスの薄い本」よろしくね! • 流行キーワード「サーバレスアーキテクチャ」を 簡潔に解説した同人誌 • 同人サークル「めもおきば」の同人誌 「めもおきば TechReport」の2016.08号 • コミックマーケット90および ServerlessConf Tokyoにて頒布 • Special thanks to 5472v3 (編集、装丁、表紙イラスト) • 今日も頒布します!(限定20部) • 電子版も本日リリース!