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title: メンター主体性引き出しガイド_印刷用_v1
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published: May 02, 26
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M E N T O R
F A C I L I T A T I O N
G U I D E
メンター主体性引き出しガイド
〜 答えを与えるのではなく、答えを引き出す。コーチング理論ベースの問いかけセリフ集 〜
Teach(教える) → Facilitate(引き出す)
メンターの仕事は「答えを渡すこと」ではない。「メンティーが自分で答えにたどり着く道筋を作ること」。
答えを言わない我慢、沈黙に耐える練習、適切な問いを選ぶ訓練 — これらは全て技術として習得できる。
本ガイドはコーチング・教育研究の知見を、現場で使える短いセリフに翻訳したものです。
1
本ガイドの構成
p.2
教育論的背景
Whitmore / Rogers / Schön / Rowep.3
p.4
★OARSフレームワーク
開放質問/承認/リフレ/要約
p.6
Wait Time(沈黙の力)
3秒以上待つだけで答えが3倍深くなる p.7
p.5
ペアで使うガイド
「メンティー主体性ガイド(
)」とセットで運用すると、両側から主体性が育つ仕組みになります。
ALJ Education Plus / IT教育事業本部
GROWモデル
目標→現状→選択肢→意志 の問い
ソクラテス問答 6種
概念/前提/根拠/視点/影響/メタ
NG/OK + Daily Practice
やりがちな失敗 + 日常練習法


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BA CKG ROUN D
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§ 1
教育論的背景:なぜ「引き出す」のか
コーチング・教育研究で繰り返し示されてきた「問いの力」。
Whitmore (1992)
Rogers (1957)
GROWモデル / コーチング
アクティブリスニング
「答えを与えるより、適切な問いを与える方が、人は遥かに早く育つ」。
コーチの仕事は「気づきを生む問い」を選ぶこと。
→ 質問の質が、学習者の成長速度を決める。
判断を保留し、相手の言葉を反射(リフレクト)する。
相手は「聞かれている」と感じることで自己開示し、自分で答えに気づく。
→ アドバイスより、傾聴の方が変化を生む。
Schön (1983)
Rowe (1972/86)
省察的実践 / Reflection-on-Action
Wait Time研究
経験は振り返って言語化されて初めて学びになる。
メンターの役割は、その振り返りの問いを設計すること。
→ 「今日何を学んだ?」より「どこで考えが変わった?」が効く。
教師が質問後 3秒以上待つだけで、生徒の回答は3倍長くなり、思考の深さが上
がる。
沈黙は気まずいが、学習効果は劇的に高い。
→ 答えを急がせない「待つ技術」が最大の武器。
これら4理論の共通点:メンターは「教える人」ではなく「気づきを生む人」。
案件 / 学習名:
日付:
メンター名:
2/7


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F RA ME W ORK
-
§ 2
GROWモデル(Whitmore 1992):4段階の問い
1on1や行き詰まり相談を、この4段階で構造化する。順番に問えば、メンティーが自分で計画を立てる。
G
GOA L
R
目標
今日/今週/最終的に、何を達成したいか
RE ALITY
現状
今どこにいるか、何が起きているか
1
「今日のゴールは何ですか?」
1
「今、どんな状況ですか?」
2
「終わった時、どうなっていたら満足ですか?」
2
「これまで何を試しましたか?」
3
「3ヶ月後、何ができるようになっていたい?」
3
「ゴールから見て、自分は10段階で何点?」
O
O PTI ONS
WILL
W 意志
選択肢
どんなやり方があるか、選択肢を広げる
何から始めるか、邪魔は何か
1
「どんな選択肢がありそう?」
1
「最初の1歩は何にする?」
2
「他には?(3つ目までは出してもらう)」
2
「いつまでにやる?」
3
「もし制約が全部なかったら、何をする?」
3
「邪魔しそうなものは?どう対処する?」
G→R→O→W の順を必ず守る。Realityを飛ばしてOptionsに行くと、空想の選択肢になる。
案件 / 学習名:
日付:
メンター名:
3/7


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F RA ME W ORK
-
§ 3
★OARSフレームワーク(動機づけ面接法)
Open質問 / Affirm / Reflect / Summary の4要素。1on1中はこの4つを意識的に回す。
O
OP EN QU ES TI ONS
A
開放質問
Yes/Noで終わらない問い
AF F I RM ATI ONS
承認
努力・選択・成長を認める(評価ではない)
○「どう感じてる?」「何が起きてる?」
○「ここまで自分で考えたんですね」
○「次はどうしようと思ってる?」
○「○○に挑戦したのは勇気ある選択」
× 「これでいい?」(closed → 思考停止)
× 「正解!」(評価=主体性を奪う)
R
R EFL ECT I ONS
S
リフレクション
相手の言葉を反射する。鏡になる
S UM MAR IES
要約
話を区切って整理する
○「つまり、○○ということですか?」
○「ここまでの話をまとめると、3点」
○「不安があるんですね」
○「大事だと思ったポイントは○○、△△」
○「やってみたい気持ちと、怖さがある」
○「次のステップは○○ということ?」
OARSは1分のうちに4つ全部回せる。&quot;Reflection 50%&quot; を目安にすると傾聴の質が上がる。
案件 / 学習名:
日付:
メンター名:
4/7


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F RA ME W ORK
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§ 4
ソクラテス問答 6種類(深掘りの問い)
技術相談で「もう一段深く考えてもらいたい」時に使う。順番ではなく、状況で選ぶ。
1
概念明確化
2
3
前提の検証
根拠の探求
曖昧な言葉を具体に降ろす
暗黙の仮定を表に出す
「なぜそう思う?」を掘る
「○○というのは、具体的にどういうこと?」
「例で言うと、どの場面?」
「何を前提にしてる?」
「もしその前提が違ったら、結論は変わる?」
「どんな根拠があってそう考えた?」
「もう一段深く、なぜ?」
4
他視点
5
6
影響・結果
メタ問い
別の立場から見る
次の手・帰結を考えさせる
問い自体を問う
「他の人はどう見るかな?」
「逆の立場だったら、何を主張する?」
「もしそれを選んだら、何が起きる?」
「半年後、どうなってると思う?」
「なぜこの問いが大事だと思う?」
「この問題を解くと、何が分かる?」
「答えを出すために問う」のではなく「考えを深めるために問う」。回答が出なくても価値はある。
案件 / 学習名:
日付:
メンター名:
5/7


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T EC H NIQUE
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§ 5
Wait Time:沈黙という最強のツール
Rowe(1972/86)— 質問後3秒以上待つだけで、回答は3倍長く、思考は深くなる。
1
Wait Time の2種類(両方とも3秒以上)
WAIT T I ME 1
WAIT T I ME 2
質問の後の沈黙
回答の後の沈黙
質問してから、メンティーが答え始めるまでの時間
メンティーが答え終わった後、メンターが次の発言をするまでの時間
効果:
効果:
回答の長さが3倍に / 思考の深さが上がる / 自信を持って答えるようになる
メンティーが自分の答えを補足する / 別の視点が出てくる / 自己修正が起きる
2
気まずい沈黙の耐え方(3つの型)
頭の中で6秒数える
ラベリング
ノートを取る
1, 2, 3, 4, 5, 6 と数える。
それだけで耐えられる。
「考える時間ですね」と
沈黙そのものを承認する。
メンティーの言葉を書く所作で、
自然な間を作る。
3
沈黙への対応 NG/OK
× すぐに「ヒント出そうか?」と助ける
案件 / 学習名:
○ 「ゆっくりで大丈夫」と6秒待つ
日付:
メンター名:
6/7


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A NTI - P A TT E RNS
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§ 6
やりがちな失敗 NG/OK + Daily Practice
良かれと思ってやる「答えあげ」が主体性を奪う。日常の言い換えで習慣を変える。
1
メンターがやりがちな NG/OK
× こう言ってしまいがち
○ こう言い換える
「答えは○○だよ」
「○○か△△、どっちが近そう?」
「それ違うよ」
「もしそうだとしたら、次に何が起きる?」
「分からなかったら聞いて」
「20分試してみて、詰まったら状況を共有して」
「これくらい知ってるでしょ」
「これは初めて?それとも前にどこかで?」
「もう一度説明するね」(代わりに考える)
「どこまで分かった?どこから不明?」
2
Daily Practice — 引き出すメンターになる練習
1日1回、答えを我慢
1on1の前にOARS
答えを言いそうになったら、
代わりに「どう思う?」を3秒待つ。
今日の1on1で意識する1つを
決める(O/A/R/Sのどれか)。
週末セルフレビュー
週1回、自分のメンタリングを
振り返り「何回答えを言ったか」記録。
メンターの成長は「答えを我慢した回数」で測れる。1日1回から、半年で別人のメンターになれます。
案件 / 学習名:
日付:
メンター名:
7/7


