低カリウム血症まとめ

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September 12, 22

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各ページのテキスト
1.

低カリウム⾎症

2.

症状 • 症状はK<3.0 mEq/Lや急速な低下でなければ通常現れない • 筋⼒低下はK<2.5 mEq/Lや急速な低下で⽣じる • 筋⼒低下は通常下肢から始まり、体幹、上肢へ進展 • K<2.5 mEq/Lでは筋痙攣、横紋筋融解症、ミオグロビン尿も来 し得る • Kは労作時に⾎管拡張、筋⾁への適切な⾎流維持を保証するが、 K低下では⾎流低下、虚⾎に伴い横紋筋融解症を来す • 横紋筋融解症では低カリウム⾎症がマスクされることがあるた め注意 Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

3.

症状 • 呼吸筋低下 • 消化管の筋⼒低下:イレウス、⾷思不振、嘔気、嘔吐 • 不整脈:期外収縮、洞徐脈、発作性上室性頻拍、接合部頻拍、 AVブロック、⼼室頻拍、⼼房細動 • その他⼼電図変化:ST低下、T波低下、U波(V4-V6)、QT延 ⻑ • 腎障害:濃縮能低下、アンモニア産⽣増加、重炭酸再吸収増加、 Na再吸収異常、低K性腎症、⾼⾎圧 • 耐糖能異常(インスリン分泌が低下) Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

4.

U波 Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

5.

原因 • まずは嘔吐、下痢、利尿剤を確認 Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

6.

サイアザイドのリスクは⽤量依存性 Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

7.

⽋乏量の推定 • 約0.27 mEq/Lの低下で100 mEqの⽋乏 • 慢性では⾎清K 1 mEq/L上昇に200-400 mEq要する • DKAやHHS、再分布性の低K⾎症の場合はあてにならない Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

8.

糖尿病患者は注意 • ⾼浸透圧やインスリン⽋乏ではKは細胞外へ移⾏ • 重症低カリウム⾎症がマスクされている可能性がある • DKAやHHSの輸液、インスリン治療開始後は細胞内移⾏でK低 下するため、K<4.5 mEq/Lで補充開始する Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

9.

治療 • K<2.5 mEq/L、重度の筋⼒低下、著明な⼼電図異常があればす ぐに治療開始 • 甲状腺機能亢進症による周期性四肢⿇痺など再分布性の低K⾎ 症の場合はrebound hyperkalemiaに注意する • 交感神経の興奮が原因であればプロプラノロールなど⾮選択性 β遮断薬を考慮 Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

10.

内服 • 重炭酸K:代謝性アシドーシス(尿細管アシドーシスや下痢な ど)によい • リン酸K:Fanconi症候群に関連した近位尿細管アシドーシス (2型)やP消費など低リン⾎症があるときによい。まれ • 塩化K:代謝性アルカローシスのときによい • オレンジやバナナなど⾷物による補充は効果的ではない(40% 程度しか吸収されない) Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

11.

Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

12.

点滴 • KClの投与 • 内服不可や重症で内服だけでは補いきれないときに使⽤ • 最初はブドウ糖液より⽣⾷がよい(ブドウ糖はインスリン分泌を刺 激しKを細胞内移⾏させる。K 20 mEq/Lでは0.2-1.4 mEq/L程度⼀ 過性に低下する) • DKAやHHSではK点滴補充が必要となることが多い(多尿により喪 失)。インスリン開始はK>3.3 mEq/Lとなるまで遅らせるべき。 • DKA、HHSでは⽣⾷が好まれるが、そこにさらK追加すると⾼張輸 液となり⾼浸透圧の是正が遅れる。その際は1/2⽣⾷に40-60 mEq/LのKを追加するのがよい。 • 再分布性の低カリウム⾎症では通常K⽋乏はないため補充で⾼カリ ウム⾎症となるリスク⼤ Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

13.

点滴治療の副作⽤ • 10 mEq/h以上で⾎管痛や静脈炎 • 細胞外のK総量は50-70 mEqなので、40-60 mEqの急速静注で 重症⾼カリウム⾎症を来し得る Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

14.

点滴使⽤時の注意点 • 推奨最⼤投与量は10-20 mEq/h • しかし致死的低カリウム⾎症であれば最初は40 mEq/hも使⽤ • 20 mEq/h以上では⾎管痛が顕著となるため、中⼼静脈か複数箇所に 分けて投与する • 1000mLの⾮ブドウ糖容器ではK最⼤混⼊量60 mEq推奨 • 100-200mLのブドウ糖容器ではK最⼤混⼊量10 mEq推奨(末梢で) • 100mLのブドウ糖容器ではK最⼤混⼊量40 mEq推奨(CVで) • K 40 mEq以上混みの溶液や10 mEq/h以上のときは持続ポンプ推奨 • できれば最初は2-4時間毎のKチェックを推奨 Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

15.

K保持性利尿薬 • ⽪質集合管のNaチャネル遮断薬:アミロライド、トリアムテレ ン • アルドステロン拮抗薬:スピロノラクトン、エプレレノン • 通常はNaチャネル遮断薬がよいが、原発性アルドステロン症の ときはアルドステロン拮抗薬がよい • ⼼不全患者で⾎清Cr>2.5 mg/dL(男性)、>2.0 mg/dL(⼥ 性)、K≧5.0 mEq/Lのときはアルドステロン拮抗薬は避ける Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

16.

軽症〜中等症 • K 3.0-3.4 mEq/L • 通常症状はみられない • K 10-20 mEq1⽇2-4回(20-80 mEq/⽇)で補充 • 腎性喪失があれば、アミロライド、スピロノラクトン、エプレ レノンを使⽤ Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate

17.

重症、症候性 • K<2.5-3.0 mEq/Lや症候性(不整脈、著明な筋⼒低下、横紋筋 融解症) • モニター管理必須、最初は4-6時間毎に⾎清Kチェック • DKA、HHSでのインスリン治療、AG⾮開⼤性アシドーシスで の重炭酸治療などでのK細胞内移⾏に注意 • 経⼝補充が簡単。経静脈的投与も可。 • K 40-60 mEq内服でK 1-1.5 mEq/Lの上昇、135-160 mEqで 2.5-3.5 mEq/Lの上昇が⾒込まれる。 • KCl 40 mEq1⽇3-4回内服や20 mEq2-3時間毎点滴 • K>3.0-3.5 mEq/Lとなり症状改善すれば軽症〜中等症の治療へ Clinical manifestations and treatment of hypokalemia in adults - UpToDate