20220117 寄生虫感染症と腎症

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September 12, 22

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1.

寄⽣⾍感染症と腎症

2.

腎症の原因となる寄⽣⾍感染症 • マラリア(Malaria); 四⽇熱マラリア原⾍(Plasmodium malariae)、熱帯熱マラリア原⾍(Plasmodium falciparum) • 住⾎吸⾍症(Schistosomiasis); ビルハルツ住⾎吸⾍(Schistosoma haematobium)、マンソン住⾎吸⾍ (Schistosoma mansoni) • リーシュマニア症(Leishmaniasis); ドノバンリーシュマニア(Leishmania donovani) • トリパノソーマ症(Trypanosomiasis); ブルーストリパノソーマ(Trypanosoma brucei ) • エキノコックス症(包⾍症; hydatid disease); 単包条⾍(Echinococcus granulosus) • フィラリア症(Filariasis); フィラリア(filaria) • バベシア症(babesiosis) • トキソプラズマ症(Toxoplasmosis) • 旋⽑⾍症(trichinellosis) • オピストルキス症(opisthorchiasis) Clin Microbiol Rev. 2000 Jan; 13(1): 55–66

3.

⽷球体の解剖 Clin Microbiol Rev. 2000 Jan; 13(1): 55–66

4.

⽷球体の組織 Clin Microbiol Rev. 2000 Jan; 13(1): 55–66

5.

Clin Microbiol Rev. 2000 Jan; 13(1): 55–66

6.

Clin Microbiol Rev. 2000 Jan; 13(1): 55–66

7.

寄⽣⾍感染症が腎症を起こす機序 Clin Microbiol Rev. 2000 Jan; 13(1): 55–66

8.

⽇本胸部臨床 73(増刊): S82-S89, 2014

9.

⽇本胸部臨床 73(増刊): S82-S89, 2014

10.

Lophomonas blattarum 感染症 • 男⼥差なし • どの年齢でも起こり得る(⽣後9⽇〜95歳) • 華南発症が76.5%、その他は華北で発症 • 華南︓湖南省、安徽省、浙江省、江蘇省、広東省、福建省、重 慶市、華北︓陝⻄省、遼寧省、⼭東省、河北省、新疆ウイグル ⾃治区、天津市を指す)※南⽅地域の気候は温暖で湿度が⾼い( L. blattarumは蒸し 暑いところで繁殖しやすい)。 • 以前は超鞭⽑⾍hypermastigoteに分類されていたが、現在はクリ スタモナスCristamonadidaに分類される。 Korean J Parasitol. 2014 Oct;52(5):521-5

11.

Lophomonas blattarum 円形〜卵形(直径20〜60μm) 鞭⽑が2対の房になるのが典型的な配列 細胞質に粗い顆粒と⾷細胞性空胞がある 診断は、呼吸器分泌物(喀痰、気管⽀吸引液、気管⽀ 肺胞洗浄液)の⽣の検体で⽣きた原⾍を観察し、特徴 的な不規則な鞭⽑の動きを観察することによって確定 されることがある。 マロリー3⾊染⾊(Mallory‘s trichromic stain)またはパパニ コロウ染⾊とギムザ染⾊の組み合わせによる塗抹標本 の染⾊で同定することも可能である。 Parasit Vectors. 2014 Jun 23;7:284

12.

Korean J Parasitol. 2014 Oct;52(5):521-5

13.

Korean J Parasitol. 2014 Oct;52(5):521-5

14.

41歳中国⼈男 3年前に腎移植後 ⼊院17⽇⽬ 中葉、下葉に胸⽔の増加と 浸潤影の増悪 他の肺野に間質陰影が出現 ⼊院3⽇⽬ 下葉に少量〜中等量の胸⽔ を伴う⾮特異的な浸潤影 退院10か⽉後 下葉に浸潤影が残存 胸⽔はごく少量まで減少 肺のLophomonas blattarum感染症2例 55歳中国⼈男性 2年前に腎移植後 LVFX点滴、ST内服、フルコ ナゾール内服、免疫抑制剤 減量6⽇後 下肺野の浸潤影が増悪 Intern Med 50: 1039-1043, 2011

15.

L. blattarum 感染症診断の⼿掛かり ①感染徴候はあるが抗菌薬に反応せず、著明な好酸球増多がある ②基礎疾患があり免疫抑制剤で⻑期治療歴があるか術後の呼吸器 感染症がある ③レントゲンやCTでGGO、斑状の浸潤影、両側性の斑状影や線状 影を認める ④喀痰塗抹や気管⽀鏡⽣検塗抹やBALでL. blattarumを同定できる Korean J Parasitol. 2014 Oct;52(5):521-5

16.

L. blattarum 感染症の治療と予防 • 治療はメトロニダゾールやチニダゾール • L. blattarumは通常シロアリやゴキブリの腸管内に寄⽣するが、 宿主の消化管の分泌物や排泄物と共に排出される。 • この原⾍のシストは、汚染された⾷物や⾐服によって拡散され る。したがって、L. blattarumを含むほこりを吸い込むと簡単に 感染し得る。 • 感染を防ぐには、感染源であるシロアリやゴキブリを駆除する 必要がある。実際には、L. blattarumのヒトへの感染は⽐較的ま れである。 Korean J Parasitol. 2014 Oct;52(5):521-5