インフルエンザQ and A

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September 12, 22

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1.

インフルエンザ Q and A ~大流行を防ぐために~

2.

インフルエンザってなに? インフルエンザ診療ガイド2019-20

3.

インフルエンザの種類は? • インフルエンザウイルスはRNAウイルスで、A、B、C型があり ます。大きな流行を起こすのはA型とB型で、臨床的にはこの2 種類が通常、インフルエンザと言われています。 • A型インフルエンザウイルスは、ヒト以外に鳥、ブタ、ウマに 存在します。B型はヒトにのみ存在します。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

4.

症状は? • 成人では突然の高熱から始まり、咽頭痛、頭痛、関節痛、四肢 痛、倦怠感など全身症状が強いのが特徴です。 • 2~3日で解熱し、その頃から鼻漏、咳嗽など呼吸器症状が目 立ってきます。完全な回復には1~2週間を要します。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

5.

どうやってうつるの? • 接触感染も飛沫感染もありますが、大規模な流行では飛沫核感 染(空気感染)の関与が大きいと考えられています。 • 潜伏期間は24~48時間前後です。インフルエンザウイルスは、 咽頭から発病後3~5日間は分離されます。乳幼児では、1週間 以上ウイルスが排出されることもあります。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

6.

ワクチンの効果は? • A(H1N1)pdm09とB型インフルエンザには50%前後の発病防止 効果があります。 • A香港型が流行した場合、高齢者では効果がかなり低いです。 • 健康成人でも、A香港型には発病防止効果は30~40%と低めで、 もし抗原変異があれば健康成人での発病防止効果も消失します。 • 小児も成人と同等の効果があり、特に1~5歳までの低年齢層に は発病防止効果が高いですが、1歳未満の乳児には効果があり ません。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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インフルエンザ診療ガイド2019-20

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子供への接種が高齢者を救う! インフルエンザ診療ガイド2019-20

9.

ワクチンはいつ接種すればいいの? • インフルエンザワクチンは接種から効果発現まで通常2週間程 度かかり、その効果の持続は約5カ月間とされています。 • 日本でのインフルエンザの流行は12月下旬~3月上旬が中心に なることを考えると、12月上旬までに接種を完了することが勧 められます。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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ワクチンはいつ何回接種すればいいの? • 接種回数は通常各年1回で大丈夫です。 • 過去にインフルエンザワクチンの接種歴がない場合は、2回接 種をしたほうが抗体価はより上昇するとの報告もあります。そ のため被接種者の意思と接種する医師の判断により3~4週間隔 で2回接種することも可能です。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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接種前にインフル罹患!もう打たなくて いい? • 同一シーズンに同じ人が、A型とB型の両方に罹患することは稀 ではありません。 • さらにシーズンによって、A型でA(H3N2)亜型とA(H1N1) pdm09亜型の両方が同時期に流行するとA型に2回罹患する可能 性や、またB型で山形系統とビクトリア系統の両方が流行する とB型に2回罹患する可能性もまったくないわけではありません。 • 仮に1種類に罹患してもワクチン接種で他の3種類の罹患を予防 できる可能性があります。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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65歳以上は肺炎球菌ワクチンも • インフルエンザ罹患後の肺炎の原因として最も頻度が高く重要 なものは肺炎球菌です。 • 肺炎球菌性肺炎は、しばしば敗血症や髄膜炎を合併(侵襲性肺 炎球菌感染症)して重症化します。 • 肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌感染症の重症化や死亡率を減少 させることが報告されています。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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マスク、手洗い、うがいの予防効果は? • マスク:感染予防(〇)、拡散防止(〇) • 手洗い:感染予防(△)、拡散防止(△) • うがい:感染予防(△)、拡散防止(〇) インフルエンザ診療ガイド2019-20

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検査は発症後半日は待ったほうがいい? • 発症後12時間以内でインフルエンザに感染していても迅速診断 キットが偽陰性になる可能性はありますが、最近の迅速診断 キットの精度は上がってきており必ずしも検査を待つ必要はあ りません。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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インフルエンザ診療ガイド2019-20

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抗インフルエンザ薬の効果は? • オセルタミビル(タミフル®)により無治療で罹病期間5日のと ころ、4日に短縮され、肺炎が40%減少、入院も60%減るとさ れています。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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薬はどれがよいのですか? • WHOの評価が圧倒的に高いのはオセルタミビル(タミフル®) です。ランダム化比較試験(RCT)で罹病期間短縮とともに、 入院防止、下気道感染防止、中耳炎防止効果などが証明され、 死亡防止効果も認められています。 • ザナミビル(リレンザ®)はRCTにより罹病期間短縮と気管支炎 防止効果が認められています。 • ペラミビル(ラピアクタ®)は罹病期間を短縮しますが、静注 薬として重要な重症化防止のデータがありません。 • ラニナミビル(イナビル®)は重症化防止のデータはなく、罹 病期間の短縮も成人では明確ではありません。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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抗インフルエンザ薬 インフルエンザ診療ガイド2019-20

19.

バロキサビル(ゾフルーザ®)は? • 抗インフルエンザ薬耐性が問題となっています。 • バロキサビルはA香港型(H3N2)に対して9.4%、H1N1pdmに対 して1.5%の耐性が検出されています(オセルタミビルとペラミ ビルでH1N1pdmに対して0.8%以外には耐性は出ていない)。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

20.

薬でウイルス排出期間は短くなる? • 季節性インフルエンザの場合、成人では発症24~48時間でウイ ルス排出がピークとなり、5日程度ウイルスが排出されます。 小児や免疫不全者では、より長期間排出が持続する傾向にあり ます。 • 従来の季節性インフルエンザに対してNA阻害薬(タミフルな ど)を使用した場合は、無治療の場合と比較して、ウイルス排 出の程度は減弱することが多いですが、ウイルス排出期間につ いては、若干短くなる可能性があるものの有意に短くなるとは 言い切れません。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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予防投与は誰にする? • 原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患 者の同居家族又は共同生活者である下記の者: (1)高齢者(65歳以上) (2)慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者 (3)代謝性疾患患者(糖尿病等) (4)腎機能障害患者 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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予防投与方法 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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漢方(麻黄湯)はきくの? • 麻黄湯群、オセルタミビル群、ザナミビル群をランダム化して 割り付け5日間投与した試験では、投与開始から解熱までの時 間は麻黄湯でオセルタミビル(タミフル®)より有意に短縮し ており、ザナミビル(リレンザ®)と同等でした。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

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妊婦はどうすればいい? • 妊娠中のインフルエンザ罹患は重症化(肺炎)、早産のリスク です。 • 妊娠初期にインフルエンザに罹患し高熱を呈した場合には、神 経管欠損、心疾患、口唇裂の発症リスクが上昇します。 • 妊娠・授乳中のワクチン接種、抗インフルエンザ薬服用は母児 にとって安全です。 • インフルエンザ罹患者と濃厚接触した場合には、抗インフルエ ンザ薬の予防的投与が推奨されます。 インフルエンザ診療ガイド2019-20

25.

まとめ • 潜伏期間は1~2日、発症後3~5日はウイルス排出! • ワクチンの効果は3-4割! • 接種から効果発現まで2週間、効果持続は5カ月間程度! • ワクチンは12月上旬までには接種しよう! • 罹患後もワクチン接種OK! • マスク、手洗い、うがいをしよう! • 治療は発症2日以内に! • 高齢者、慢性腎臓病、糖尿病患者、妊婦には積極的にワクチン、 予防投薬を!