研修医カンファレンス 椎骨骨髄炎・椎間板炎

>100 Views

September 12, 22

スライド概要

profile-image

見習い芸人

シェア

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

各ページのテキスト
1.

化膿性脊椎炎

2.

椎⾻⾻髄炎・椎間板炎 • 椎⾻⾻髄炎は他のフォーカスから⾎⾏性に発症することが最も 多い。 • 感染は隣接する椎間腔(成⼈では直接の⾎流⽀配がない)に及 ぶことがある。 • 術後や椎間腔への注射後、隣接する軟部組織感染に続発するこ ともある。 • 椎⾻⾻髄炎か椎間板炎はいずれも化膿性脊椎炎ともいう。 Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

3.

疫学 • たいていが50歳以上で発症 • 発症率は年齢と共に上昇 • 男性のほうが⼥性より約2倍かかりやすい(なぜか不明) • リスク因⼦は薬剤の注射、感染性⼼内膜炎、変性脊椎疾患、脊 椎の⼿術歴、糖尿病、ステロイド治療、他の免疫抑制状態 Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

4.

感染経路 • ⾎⾏性 • 外傷、侵襲的な脊椎の処置や脊椎⼿術後からの直接感染 • 隣接する軟部組織感染からの波及(⼤動脈、⾷道、腸管など) Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

5.

周囲への拡⼤ • 後⽅へ進展すると、硬膜外膿瘍、硬膜下膿瘍、髄膜炎を来す • 前⽅へ進展すると、傍脊椎膿瘍、咽後膿瘍、縦隔膿瘍、横隔膜 下膿瘍、腸腰筋膿瘍を来す • 硬膜外膿瘍や傍脊椎膿瘍はグラム陽性菌で起こりやすい • 胸椎の感染は胸腔に進展し膿胸を来し得る Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

6.

起炎菌 • ⻩⾊ブドウ球菌(50%以上と最多) • 腸内細菌(特に尿路由来) • ⾮化膿レンサ球菌(viridans group、milleri group、Streptococcus bovis、enterococci ) • 化膿レンサ球菌(B、C、G群溶連菌) • 緑膿菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、カンジダ • 結核 • ブルセラ症 Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

7.

症状 • 体動で増悪する脊柱の疼痛 • 放散痛(腹部、下肢、陰嚢、⿏径、会陰) • 疼痛は通常知らぬ間に始まり数週〜数か⽉かけて増悪 • しばしば夜間に増悪、安静で軽減 • 対⿇痺があると疼痛の⾃覚がないこともある • 発熱はないこともある(52%) • 脊柱叩打痛も有⽤ Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

8.

診断 • ⾎沈、CRP • ⾎培、尿倍 • 脊椎MRI • 適応があれば⼿術(神経障害、硬膜外や傍脊椎膿瘍、脊髄圧 迫) • ⼿術の適応がなければCTガイド下⽣検 • 可能であれば起炎菌同定されるまでは抗菌薬投与を差し控える べきである(神経合併症や敗⾎症の場合は例外) • ⾎培や1回の⽣検で同定できなければ、⽣検再検も考慮 Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

9.

脊椎MRI • 椎体⾻髄炎、硬膜外膿瘍の診断にはMRIが最も感度が⾼い • 椎体・椎間板の低信号と椎体終板の境界消失(T1強調画像) • 椎間板の⾼信号と頻度は少ないが椎体の⾼信号(T2強調画像) Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

10.

脊椎MRI(T1強調画像) • 椎体・椎間板の低信号 • 椎体終板の境界消失 Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

11.

脊椎MRI(T2強調画像) • 椎間板の⾼信号 • 硬膜外膿瘍 Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

12.

画像のフォローは︖ • ルーチンのフォローは不要 • 適切な抗菌薬治療開始後も数週間はMRI、CT、レントゲン画像 は悪くなるようにみえることがある • 治療終了予定時期にも臨床症状の改善が乏しい際には、ドレ ナージが必要な膿瘍がないかの評価や⼿術が必要な脊椎の不安 定性がないかの評価のための画像フォローが望ましい Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

13.

経験的治療 • バンコマイシン+ • セフォタキシム(2g6時間毎点滴)or • セフタジジム(1-2g8-12時間毎点滴)or • セフトリアキソン(2g24時間毎点滴)or • セフェピム(2g12時間毎点滴)or • シプロフロキサシン(400mg12時間毎点滴または500-750mg経 ⼝1⽇2回) Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

14.

治療期間 • 最低4週間 • ドレナージできていない傍脊椎膿瘍がある場合やMRSAなどの 耐性菌の場合は8週間などより⻑期治療が望ましい • ⾻破壊が強い場合など12週間まで治療が必要なこともある • 経過がよければ、2週間点滴治療後、内服に切り替えが妥当 Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

15.

Vertebral osteomyelitis and discitis in adults - UpToDate

16.

Take home message • 腰痛患者は発熱なくても化膿性脊椎炎も鑑別に • 神経障害、硬膜外や傍脊椎膿瘍、脊髄圧迫があれば⼿術適応、 脳神経外科へ緊急コンサルト