031_t_npw_management studio Program_ver1.0

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March 05, 23

スライド概要

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吉見 周平 一級建築士 認定コンストラクション・マネジャー(CCMJ) REI SUPER MANAGERS 株式会社 取締役 建築事業のプロジェクトマネジメントを日々実践しながら、「プロジェクトマネジメントとは何か?」という探求をmanagement studioで行っています。「プロジェクトマネジメントとは何か?」という問いは、個人のスキルアップが目的であることに留まらず、世の中で明確にされていない「より価値の実現度が高い成果を出すための効率的、生産的な手法と考え方」を明確することにチャレンジし、「いい仕事」を増やすための課題設定だと考えています。

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

1 1st Programでは、現在の社会におけるプロジェクトマネジメン management studio Program プロジェクトマネジメントの 基本の知識 トの状況を基礎的な知識として整理します。 なぜプロジェクトマネジメントが必要だと言われているのか? 実際にどういった活動がなされているのか?マニュアルや手引き はあるのか?業界によって違いがあるのか?など、網羅的にプロ ジェクトマネジメントの現状について解説します。また以降の Programを理解し、実際のプロジェクトに導入して実践するため に必要な「そもそもプロジェクトとは?」について一般知識を用 いて解説します。 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。

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利用規約 本コンテンツは著作権法で保護されている著作物です。著作権法および関連法律、条約により、私的使用など明示的に認められる範囲を超えて、 本コンテンツの内容(文章、画像など)の一部およびすべてについて、事前の許諾なく無断で複製、転載、送信、放送、配布、貸与、翻訳、変造 することは、著作権侵害となり、法的に罰せられることがあります。 利用者は、書面による事前の承諾なく、利用契約上の地位または権利もしくは義務を第三者に譲渡し、または担保に供することはできません。 利用者は、本コンテンツの利用にあたり、以下に記載する行為の禁止に同意したものとします。禁止事項の行為を行った利用者は、一切の損害 (訴訟費用および弁護士費用を含む)の賠償をなすものとします。 ① 本サービスを営利・非営利の目的問わず、第三者にデータの再配布・転売・譲渡・貸与・複製・送信を行うこと ② 本サービスを営利・非営利の目的問わず、第三者に使用権を譲渡し、貸与し、また担保設定すること ③ 本サービスに施されている技術的保護手段を解除・回避・無効化すること ④ コンテンツの一部または全部を使用・流用して本サービスと類似のサービス、コンテンツと類似の製品の制作・販売を行うこと ⑤ 本サービスのデータを、インターネット上に掲載・投稿・配布できるようにすること ⑥ 信用や名誉を毀損する利用、誹謗中傷目的、その他不法な用途のためにコンテンツを利用すること

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management studio Program

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 2nd management studio式プロジェクトマネジメント 3rd プロセスデザインを建築プロジェクトで使う 5th プロジェクトマネジメントを実践するポイント 6th 2. そもそもプロジェクトとは何か? 1. マネジメントが必要な理由 management studio Program プロジェクトをカタチにする方法「プロセスデザイン」 4th 1. プロジェクトマネジメントについて知る 建築プロジェクトのマネジメント実践ポイント © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 2. プロジェクトをマネジメントするための心がけ 1. プロセスデザインとは何か? 2. プロセスデザインの実践ガイド 1. 建築プロジェクトにはどういう特徴があるか? 2. 建築プロジェクトをプロセスでカタチにするコツ 1. プロジェクトを進める 2. テーマ別マネジメントのコツ 1. 建築プロジェクトを進める 2. 建築プロジェクトでおさえるポイント

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1 management studio Program プロジェクトマネジメントの 基本の知識 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 1. プロジェクトマネジメントについて知る 2. そもそもプロジェクトとは何か?

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 1. プロジェクトマネジメントについて知る プロジェクトマネジメントが必要と言われる理由は 仕事が複雑化しているから 「プロジェクトマネジメントが重要、 プロジェクトマネジャーが足りない」。 社会が複雑化する中で業界どうしの境界 は曖昧になり、業界を超えて事業を展開 したり協働する必要が出てきました。協 働では立場、ロジック、スキル、専門領 域の異なる人たちが集まり、ひとりのプ レーヤーではカバーしきれないタスクや 調整が生まれます。元々、そういった性 質の仕事にはプロジェクトマネジャーと 言われる横断して全体を調整し最適化す るプロジェクト全体を対象にした役割が ありましたが、こういった仕事が増えた 結果、プロジェクトマネジメントの需要 ・新規事業や新しい価値創造の仕事が増えた ・人材、能力に限界がある ・期限や予算が厳しい ・関係者が多い協働は当たり前 ・社会の変化が早くなり人材も流動的で management studio Program 仕事をフォーマット化できない ↓ 「これまでのやり方」で 何となくやってもうまくいかない の裾野が広がりました。 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 考えて実践する、引張る人が必要 プロジェクトマネジメントが必要

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 1. プロジェクトマネジメントについて知る VUCA、イノベーション、働き方改革 これからは「プロジェクト」がより重要になる 昨今の、また今後の社会変化によって 「プロジェクト形式」の活動はより一層 重要になると考えられています。前例や 予測が意味を持たなくなる、アイディア を出すことともに実現することが重要に なる、短期間で成果を出す必要がある、 という状況になるからです。そのため、 成果に結びつく活動を効率的、生産的、 そして着実に進めることが必要になりま す。期限設けて成果を実現するための形 式=プロジェクト形式が有効な考え方と なることから、徐々に業界を問わずにプ ロジェクトへの関心が高まり、それに合 わせてマネジメントの重要性も認識され てきています。 VUCA 複雑化し 前例や予測が効かない 多様性、多様な価値観によって 今までのやり方、想定が通用し ない中で成果を出すために、 ゴールもプロセスも独自に設定 して進める必要がある。 イノベーション 具体的な成果 にすることが重要 成果を 短時間で密度濃く management studio Program イノベーティブなアイデアが重 要になればなるほど、そのアイ デアを実現することが重要にな る。発想するスキルとともに実 現するスキルが重要になる。 VUCA=先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態 Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性) © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 働き方改革 ワークライフバランス、働き方 改革、労働人口の減少など労働 環境の変化によって短時間で成 果を出す必要がある。そのため には、効率性と生産性を上げる 必要がある。

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 1. プロジェクトマネジメントについて知る プロジェクトマネジメント誕生と発展の理由 「今までになかった成果を出すため」 プロジェクトマネジメントの歴史は古 く、ピラミッドの建設にもプロジェクト マネジャーがいたと言われています。明 確に意識され始めたのは1940年頃の軍 事開発からでした。以降、時代の変遷に ともない主流となるプロジェクトマネジ メントの考え方や手法は、その時代に重 要なプロジェクトから生み出されること になります。共通するのは政治的、経済 的に優位になるために、新しい技術や製 品の開発からいち早く成果を出すために 必要とされたスキルだったことです。手 探りで何とか成果を出す競争に勝つ。プ ロジェクトマネジメントには明確なミッ ションがありました。 1940年代 アメリカ:マンハッタンプロジェクト(原爆開発競争) ↓ 国防、宇宙関係(アポロ計画) ↓ エネルギー産業、プラント建設関連 ↓ エンジニアリング業界 ↓ 1990年代 ソフトウエア産業 ↓ management studio Program 製薬業界、自動車業界、ハイテク業界、金融業界 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 「手探りで成果を出す競争に勝つ」 その時代で重要な業界で実施されているプ ロジェクトマネジメント手法が主流となる

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 1. プロジェクトマネジメントについて知る プロジェクトマネジメントの基礎となっている知識体系 「事実標準のPMBOK」と「国際基準のISO21500」 世界には共通するプロジェクトマネジ メントの知識体系があります。最も有名 で広く活用されているのはPMBOKとい う知識体系です。これをベースにしなが らマネジメントの方法や手法がつくられ ています。特定の業界やプロジェクトに 限定されておらず、どんなプロジェクト にも適用できるよう汎用性の高い内容に なっていることから、その反面、抽象的 で曖昧な解釈できる幅の広い内容にも なっています。「これを体得すればプロ ジェクトマネジメントができるようにな る」というマニュアルが存在しないのは、 つくることが現実的ではないからです。 PMBOK Project Management Body of Knowledge ISO21500:2012 プロジェクトマネジメント国際標準 1987年からアメリカの非営利団体PMI 2012年9月1日に正式発行されたプロ ントに関するノウハウや手法を体系立 「Guidance on project management 発表している、プロジェクトマネジメ management studio Program ててまとめたもの。事実標準として世 界各国に流通、浸透してる。 PMBOKガ イドに基づいて認定する国際資格PMP がある。 ジェクトマネジメントの国際標準。 (標題訳:プロジェクトマネジメント の手引)」。プロジェクトマネジメン トに関する包括的なガイドライン、ガ イダンス規格。 いずれも知識体系で、実務マニュアルではない © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 1. プロジェクトマネジメントについて知る プロジェクトマネジメントは これまでも今も変わり続けている PMBOKはその時代の、現場で行われ ているプロジェクトマネジメントを知識 として整理した「知識のまとめ」のよう なガイドブックです。確率された知識体 系があって実務に取込まれるのではなく、 実務からのフィードバックによって知識 体系もアップデートされるというサイク ルがあります。つまり、プロジェクトマ ネジメントには確立された知識体系や手 法がなく、主流が変わるということです。 第6版から第7版になるときに大幅にペー ジ数も内容も変わったように、今後もメ インとなる業界や技術の進歩、求められ る製品やサービスの変化によって変わる と考えられます。 PMBOKの変遷 1987年PMBOK出版 1996年PMBOKガイド第1版 2000年PMBOKガイド第2版 2004年PMBOKガイド第3版 :管理的側面、プロセスの整備 management studio Program 2008年PMBOKガイド第4版 :対人スキルに関する内容の追加 2017年PMBOKガイド第6版 :IT開発のビジネス視点が強化 2012年PMBOKガイド第5版 2021年PMBOKガイド第7版 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 :ステークホルダーに関する内容の追加 :焦点が「成果物」から「価値提供」へ プロジェクトの 実情に合わせて 内容が変わっている

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 1. プロジェクトマネジメントについて知る 「知ること」と「実践すること」の間には高いハードルがある プロジェクトの特性に合わせ「テーラリング」が必要 いずれの知識体系もそのまま実務には 取り込むことができません。PMBOKに も「テーラリング」によってその業界、 会社、プロジェクトに合わせて仕立て直 す必要があると記述されています。 PMBOK第6版では「10の知識エリア」 と「5つのプロセス」が定義されていま すが、そこから必要に応じてアレンジす ることが求められます。実践するために はまずこのハードルを越える必要があり ますが、知識を現場の実践に置き換える のは並大抵の労力ではありません。また プロジェクトは個別性が高いので具体的 にしすぎると再現性が無くなってしまう 可能性があります。 PMBOK(第6版)の構成 10の知識エリア 5つのプロセス ・スコープマネジメント ・計画 ・統合マネジメント ・スケジュールマネジメント ・コストマネジメント ・品質マネジメント ・資源マネジメント ・コミュニケーションマネジメント ・リスクマネジメント ・調達マネジメント ・ステークホルダーマネジメント © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 ・立ち上げ ・実行 テーラリング(仕立て直し) 一般的なレベルで記述されている標準プ management studio Program ・監視コントロール ・終結 ロセスを個別のプロジェクトに合わせ実 行すること。具体的な業務プロセスや ルールを定義する作業。 実行、実践

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 1. プロジェクトマネジメントについて知る 業界の慣習や要求される成果によって異なる プロジェクトをマネジメントする重要なポイント これまでになかった成果をより価値高 く、速く、費用を抑えて実現するという 目的=プロジェクトを成功させる プロジェクトマネジメントの目的はどの スコープ、スケジュール、コスト、品質、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダーを管理・調整 プロジェクトでも変わりません。しかし、 その目的を達成するために注力するマネ ジメントの対象は異なります。成果の種 類が異なるからです。モノをつくるのか サービスをつくるのかによって、成果の 規模や受け取る対象によって、成果を利 用するビジネススキームによって、何を 重点的にマネジメントする必要があるの かが変わります。共通するベーシックな マネジメントスキルと合わせて、プロ ジェクトの特徴に合った重点ポイントを プロジェクトの種類 成果の種類 ITプロジェクト ローンチ 建築プロジェクト 新商品開発プロジェクト サービス改善プロジェクト 業務改善プロジェクト アートプロジェクト など おさえ、手法に反映する必要があります。 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 モノの完成 重要ポイントの違い ヒット商品 成果物からの逆算が重要 方針の明確化 プログラム構築 イベントの成功 など 共通するベーシックな management studio Program →手法の違い 成果、要件の定義が重要 合意形成が重要 問題解決が重要 合意形成が重要 トラブル対応が重要 + マネジメントの考え方、スキル

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1 management studio Program プロジェクトマネジメントの 基本の知識 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 1. プロジェクトマネジメントについて知る 2. そもそもプロジェクトとは何か?

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 2. そもそもプロジェクトとは何か? その仕事はプロジェクトか? 規模や難易度では決まらない 世の中には「プロジェクト」と呼ばれ る仕事があります。そのような仕事の特 徴がプロジェクトのイメージになってお り、明確な定義が意識される機会が少な いため、プロジェクトというのは規模が 大きかったり、難易度が高い仕事のこと を指すものだという先入観がありますが、 プロジェクトのイメージ 特定の仕事、大規模な仕事、 あります。イメージによって「自分には 関係ない」と思われたり、業務名称に 「〇〇プロジェクト」と付いているから プロジェクトだと思われたりしますが、 定義と特徴に当てはまるものが規模や難 易度に関わらず「プロジェクト」です。 プロジェクトの定義 高度な仕事、特殊な仕事、 複雑な仕事、特別なやり方が必要 実際はそうではありません。プロジェク トとは活動の形式であり、定義と特徴が ≠ プロジェクトが多い仕事 management studio Program 建築事業、土木事業、オフィス移転、ホテル事業、プラント建設、 新規事業、研究開発、新薬開発、プロダクト開発、アプリ開発、 プログラム開発、など © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 2. そもそもプロジェクトとは何か? プロジェクトとは 「やったことがないことを計画、実行し期限内に完了させる一連の活動」 プロジェクトの定義は「やったことが ないことを計画、実行し期限内に完了さ せる一連の活動」です。この定義は、独 自の成果がある、成果の達成基準がある、 期限がある、というプロジェクトの特徴 を示しています。反対に、この特徴に当 てはまらないものはプロジェクトではあ りませんし、プロジェクトをスタートす るには定義に当てはめる必要があります。 特定の成果を出すための〆切がある1 回きりの活動なので「誰もやったことが プロジェクトの特徴 ①目的、目標は独自の成果 ②繰り返しのない1回限りの活動 ③期限が定められている ⑤細部はやってみないと分からない い」ということになりますが、これがプ ロジェクトマネジメントを理解するうえ で最も重要なポイントになります。 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 → 1 → 10・・・ management studio Program ④成果の達成基準が定められている ない=実際にやってみないと分からな 0 問題 気づき アイデア 実現化=プロジェクト

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 2. そもそもプロジェクトとは何か? プロジェクトは身近にある仕事の形式 性質を知り、理解することで「プロジェクト形式」を活用できる プロジェクトの定義に関係ない要素 プロジェクトの定義に当てはまる活動 にはどんなものがあるかを考えてみると、 実は身近にあることに気づきます。ス ケールや社会的な影響が大きいものでな くても、日々の仕事や活動にも「〆切が あって似たようなものはあっても全く同 じではない成果をつくる」という仕事や 活動があります。 成果の大小や期間の長さ、自分の役割 や立場、またはどのようなチームで活動 を行っているかという組織の単位にとら われず、プロジェクト形式の性質を知り、 その特徴に当てはめてマネジメントする ことで生産的、効率的に成果を実現する ことができるということです。 成果の大小や期間の長さ プロジェクト プロジェクト プロジェクト プロジェクト プロジェクト 中長期的な成果 + 日々のタスク処理や 短期的な課題解決 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 役割、立場、組織の単位 社外 パートナー 社内 チーム management studio Program 個人 リーダーやマネジャーに限らず さまざまな範囲、階層で 目的に応じて設定できる

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 2. そもそもプロジェクトとは何か? プロジェクトは「非定型業務」 定型業務とは異なる特徴を理解することがプロジェクトを成功させる第一歩 業務には大きく2種類のスタイルがあ ります。「定型業務」と「非定型業務」 です。 「定型業務」とは決まったもの を決まったようにミスせず実現する業務 のことを指します。ルーティンワークと も呼ばれ、決まった成果をその通りにエ ラーが無く実現することが重要です。一 方でプロジェクトは「非定型業務」とい われる業務です。決まったことがなく、 より価値の高い目的や目標の実現を目指 します。目標となるゴール、ゴールに至 るプロセス、プロセスを進めるための 「しくみ」を決め成果の価値を上げるこ とが重要です。 プロジェクト(非定型業務)の性質 START GOAL ゴールを設定し プロセスを組み立てる 定型業務の性質 CYCLE 定型化したものを 反復する © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 value! structure しくみでコントロール 目的・目標の実現 management studio Program REGULATION ルール、マニュアルで コントロール mistake… ミスを減らす

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 2. そもそもプロジェクトとは何か? プロジェクトには「正解」がない だから「最適解」を見つけ実行する必要がある 非定型業務であるプロジェクトは正解 がない活動です。正解がある活動は、予 め決まっている正解を実現するためのプ ロセスを知り、それを着実に実行します。 着実に実行するためにはエラーにならな いように例外をつくらず、創意工夫する よりも統率を重視するのでトップダウン からの指示が重要になります。一方で正 解がない活動は、設定した目標を実現す るための最適解を発見するために実行し て検証することが必要です。最適解を見 つけるためには判断が必要であり、成果 「正解」がある活動の特徴 「正解」がない活動の特徴 ・正解の実現を目指す ・最適解の実現を探る ・目標=与えられる management studio Program ・正解までの道のりを知り、実行する ・指示が重要 ・トップダウンによる実行 につながる検討のスピードと密度をあげ るためには迅速な判断と指示が無くても 検討が進む役割設定が重要になります。 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 ・目標=設定する ・実行しながらプロセスを組み立てる ・判断が重要 ・役割分担による実行

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1st プロジェクトマネジメントの基本の知識 2. そもそもプロジェクトとは何か? プロジェクトには「弱み」がある 「弱み」を解消しないと「強み」を活かせない プロジェクト形式の強みは最適解を積 み重ねることで「より価値のある成果を 実現できる可能性がある」です。一方で 弱みは、あらかじめプロセスが決まって いる定型業務と違いプロセスの不確実性 が高いため「統率」が弱く放っておくと 「バラバラに動いてしまう」点にありま す。バラバラに動くと効率が落ち、本来 は成果に結びつく活動に使うべき労力、 時間、費用が無駄に消費されます。価値 の高い成果を実現できるか、成果すら実 現できずに失敗するかは、この弱みをど れくらい解消できるかにかかっています。 ◎プロジェクトの強み 成果の価値が上がる可能性 △プロジェクトの弱み 不確実性からくる統率の弱さ =効率性の低下 対処しないと… 強みを活かせない! プロジェクトをマネジメントするのは、 この弱みを解消するためです。 © 2023 management studio 許可なく複製、転用などの二次利用することを固く禁じます。 雑務 手戻り トラブル対応 統率に代わる 方法によって 効率化 スタディ 深度化 management studio Program 停滞 ↑ プロセスの 不確実性からくる プロジェクトの 弱みを解消し 強みを活かす 精度向上 前進 ↑ 成果につながる 生産性 創造性

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一級建築士 製作:吉見 周平 認定コンストラクション・マネジャー 1984年 京都府生まれ 2006年 立命館大学工学部 2009年 東京工業大学大学院 2009年~2013年 株式会社 佐藤総合計画 2013年~ 株式会社 山下PMC 2021年~ REI SUPER MANAGERS 株式会社 2022年~ management studio 卒業 修了