アジャイルとかんばんと SMART と私 Vol.1 -プランニングから 1 スプリント完遂まで-

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January 21, 23

スライド概要

アジャイルとかんばんを使って 2023 年の抱負に取り組んでから 1 スプリント完了時点までの成果を共有します。
1. 今日話すこと
2. 今回採用した手法・ツールと概念
3. 何故やろうと思ったのか
4. SMART なプランニングを目指して
5. 1 スプリント実践してみての KPT
6. こんな⛏️が飛んできそう
7. 思い出した格言
8. まとめ
9. 参考文献

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I work for EdTech as a software engineer and English composition service as a corrector. I use Japanese and English for communication, and implement web applications in Ruby(Ruby on Rails), Python, JaveScript, HTML / CSS etc. I am happy to share all slides in common presented in the past lightning talk sessions in my company.

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各ページのテキスト
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アジャイルとかんばんと SMART と私 Vol.1 -プランニングから 1 スプリント完遂まで- Composed by Hayato Ishida 最終更新日: 2023 年 01 月 22 日 1

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自己紹介 • アカウント名 • @hayat01sh1da • 専攻 • 英語学(マスメディア英語) • 保有資格 • • • • • TOEIC® L&R 915 点 応用情報技術者 基本情報技術者 セキュリティマネジメント IT パスポート 2

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職歴 1. SES(システムエンジニア) • • • • Windows Server 運用・保守 社内アカウント管理 社内セキュリティ業務 通訳(テレビ会議、ベンダー対応、海外スタッフアテンド) 2. システム開発会社 • • • • 自社製品、受託開発のサーバーサイド(Ruby on Rails) 自社製品、受託開発のフロントエンド(HTML5 / CSS3, JavaScript) QA(iOS / Android のネイティヴアプリ) 自社運営技術ブログ執筆 3. カスタマーサポート向けチャットボット SaaS の自社開発 • 現行チャットボットプラットフォーム運用・保守 • 新チャットボットプラットフォームの性能検証 4. EdTech サービス開発 • Web, iOS / Android のネイティヴアプリの API 開発(サーバーサイド) • 学校向けデジタル教材開発・改修・問合せ対応 3

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語学・国際交流 • 大学時代 • • • • 英語学ゼミ(マスメディア英語) 国際交流サークル掛け持ち(2 年次) 内閣府系国際交流プログラム 参加(2013 年 - 2016 年) 日本語学の授業の単位取得 • 海外生活 • ワーキングホリデー@オーストラリア(2014 年 04 月 - 2015 年 03 月) • • • 語学学校 ハミルトン島 勤務 St Ives 高校で日本語教師アシスタント • その他活動歴 • • • • • • • 英語で日記を毎日書く(2014 年 04 月 - 現在) Sunrise Toastmasters Club 在籍(2017 年 02 月 - 2018 年 03 月) Vital Japan 勉強会参加(2018 年 01 月- 2019 年 07 月、2022 年 10 月 - 現在) IDIY 英文添削講師 勤務(2021 年 09 月 - 現在) ELSA Speak を使ったスピーキングトレーニング(2022 年 11 月 - 現在) The Japan Times の記事読み・要約・意見記述を毎発行日実施(2023 年 01 月 - 現在) オーストラリアの友人とビデオチャット(不定期) 4

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コンテンツ 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 今日話すこと 今回採用した手法・ツールと概念 何故やろうと思ったのか SMART なプランニングを目指して 1 スプリント実践してみての KPT こんな⛏️が飛んできそう 思い出した格言 まとめ 参考文献 5

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1. 今日話すこと 6

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1. 今日話すこと 努力の仕方を忘れた人間が、 仕事で使っている手法やフレームワークを プライベートの ToDo に適用したら、 やるべきことが SMART になって もう一度頑張れるようになった話。 7

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2. 今回採用した手法・ツールと概念 8

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2. 今回採用した手法・ツールと概念 ① 採用した手法・ツール アジャイル: Zenhub を採用 • PO(Product Owner) が、スプリント期間中に取り組む可能性のある全タスクのリ スト (プロダクトバックログ)を管理する。 • → プロダクトは作らないのでこれは除外 • チームメンバーがプランニングにて、スプリント(通常 2 週間)で取り組むべきタ スク(スプリントバックログ)を特定する。 • → 採用 • スプリント期間中、メンバーは頻繁にやり取りをし、軌道修正を行う。 • → 一人で行うので軌道修正は適宜実施 • スプリント期間終了後、フィードバック共有会を行う(スプリントレトロスペク ティヴ)。 • → KPT のみ採用 参考:ウォーターフォール、アジャイル、スクラム、かんばんの違いを解説 - asana 9

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2. 今回採用した手法・ツールと概念 ① 採用した手法・ツール アジャイル 参考: ウォーターフォール、アジャイル、スクラム、かんばんの違いを解説 - asana 10

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2. 今回採用した手法・ツールと概念 ① 採用した手法・ツール かんばん: GitHub Issues / Zenhub を採用 プロジェクトの進捗を視覚的に管理する。 参考: ウォーターフォール、アジャイル、スクラム、かんばんの違いを解説 - asana 11

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2. 今回採用した手法・ツールと概念 ② 採用した概念 SMART • Specific: 具体的であるか? • → 「何を」「どれくらい」「どのように」やるかが明確である。 • Measurable: 定量的であるか? • → 出来高や成果が数字で評価出来る。 • Achievable: 達成可能であるか? • → 適切な粒度にタスクが細分化されている。 • Relevant: 自身の人生の目標と関連するか? • → 達成したいことの障害を取り除く手段として適切である。 • Time-bound: 明確な期限が設定されているか? • → 自分の能力でどのくらいの量がこなせるかが逆算出来る。 参考: SMART Goals - CFI Education Inc. 12

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3. 何故やろうと思ったのか 13

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3. 何故やろうと思ったのか 2022 年末、とあるコミュニティで「2023 年の抱負を共有しましょう」と話 が上がった。 そこには、〇ヶ年計画で自身のキャリアアップを具体的に考えて行動してい る多くの方々がいらっしゃった。 一方で、それまでの自分自身は「今年の抱負」を考えてはことごとく計画倒 れになり、やがて抱負すら考えなくなり、惰性で生きるようになってい た。 そんな中、2 年強ぶりに参加した英語勉強会で自身の英語力・コミュニケー ション力が著しく衰えていたことを泣きそうなくらい痛感した。 自分が 1 番好きな語学という分野での衰えと、真剣にキャリアと向き合う 方々との出会いは、強い危機感を抱くことで「2023 年の抱負」を本気で考 えるには十分な体験だった。 14

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3. 何故やろうと思ったのか とりあえず、ざっくりと以下のマイルストーンを設けた。 • 2023 年: やるべきことをやり終える年 • 2024 年以降: やりたいことに心置きなく取り組む年 ところが、2023 年の抱負をブレストしてみたら、かなり多く書き出された。 そこで、「仕事の手法・ツールと発想を流用したらやりやすいのでは」と 思いつき、適用してみた。 その結果、抱負の優先順位が明らかになり、SMART になった。 15

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4. SMART なプランニングを目指して 16

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4. SMART なプランニングを目指して ① 仕事 / 語学学習 / 私生活の 3 ジャンルでの抱負をブレスト • どのジャンルでも「解決したい課題とそれを解決する抱負」をワンセット にした。 • 課題と抱負を紐づけないと、本当にすべきことなのかが分からなかった。 • ジャンルによって順番を変えると書きだしやすかった。 • 仕事: 解決したい課題 → 抱負 • 語学学習・私生活: 抱負→ 解決したい課題 • 抱負を達成するための手段を箇条書きにした。 • 重要度と達成難易度の二軸で優先度付けをした。 • S・A・B・C の 4 段階 17

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4. SMART なプランニングを目指して ① 仕事 / 語学学習 / 私生活の 3 ジャンルでの抱負をブレスト (一部例) 1. 仕事 • 課題 • フロントエンド開発が不得意で生産性が今一つで、アルゴリズムをスムーズに表現出来ない。 • 抱負 • (S) TypeScript、React.js の公式ドキュメントを読了して知識を体系化する。 2. 語学学習 • 課題 • 英語力の低下が著しく、必要な時にパフォーマンスを発揮出来ない。 • 抱負 • (S) The Japan Times の記事を 5 つ読み、一番興味深いものを要約し、自分の意見の記述を毎発行日実施する。 • (S) ELSA Speak でスピーキングトレーニングを毎日実施する。 18

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4. SMART なプランニングを目指して ① 仕事 / 語学学習 / 私生活の 3 ジャンルでの抱負をブレスト Markdown に書き起こした抱負リスト 19

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4. SMART なプランニングを目指して ① 仕事 / 語学学習 / 私生活の 3 ジャンルでの抱負をブレスト この時点での SMART 度: 30% 程度 • Specific: 具体的であるか? • → 「どれくらい」「どのように」やるかがまだ不明確。 • Measurable: 定量的であるか? • → まだ出来高や成果が数字で評価出来るほど細分化されていない。 • Achievable: 達成可能であるか? • → まだ適切な粒度にタスクが細分化されていない。 • Relevant: 自身の人生の目標と関連するか? • → 課題と抱負が関連しており、達成したら目標に近づける。 • Time-bound: 明確な期限が設定されているか? • → 抱負を洗い出しただけでまだ明確な期限を設けていない。 20

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4. SMART なプランニングを目指して ② GitHub Issues に抱負を起票し、Zenhub のレーンに配置 ブレスト&優先度付けをした抱負を整理する。 • レーンは以下の 7 つを用意した。 • Task Store: Workspace の切替えに関する Zenhub の仕様上の都合で設置 • ToDo: 未着手の抱負 • Pending: 優先度の関係でやりかけになっている抱負 • Sprint Backlog: 今スプリントで取り組む抱負 • WIP: 取組み中の抱負 • Routine: 期限を持たない習慣的に取り組む抱負 • Done: 達成した抱負 • Closed: レビューが完了した抱負またタスク • ラベルは 2 区分で用意した。 • ジャンル: ‘Line of Work’・‘Language Learning’・‘Personal Life’ • 優先度: S・A・B・C 21

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4. SMART なプランニングを目指して ② GitHub Issues に抱負を起票し、Zenhub のレーンに配置 かんばんボード 22

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4. SMART なプランニングを目指して ② GitHub Issues に抱負を起票し、Zenhub のレーンに配置 GitHub Issues の中身: 達成するための ToDo を一覧化 23

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4. SMART なプランニングを目指して ② GitHub Issues に抱負を起票し、Zenhub のレーンに配置 この時点での SMART 度: 60% 程度 • Specific: 具体的であるか? • → 「どのように」やるかがまだ不明確。 • Measurable: 定量的であるか? • → 全体量と項目の一覧化は出来たが、粒度が大きすぎる。 • Achievable: 達成可能であるか? • → まだ取組み可能な粒度に細分化されていない。 • Relevant: 自身の人生の目標と関連するか? • → 課題と抱負が関連しており、達成したら目標に近づく。 • Time-bound: 明確な期限が設定されているか? • → 一旦、全体的な抱負の達成期限は 2023 年に設定された。 24

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4. SMART なプランニングを目指して ③ 2 週間単位のスプリントごとに抱負をタスク化する 今スプリント取り組む抱負を 2 週間で達成可能な量に細分化し、タスク化する。 • Workspace は抱負とは別に作成した。 • レーンは以下の 6 つを用意した。 • Task Store: Workspace の切替えに関する Zenhub の仕様上の都合で設置 • ToDo: 割り当てるスプリントが未定・未着手のタスク • Pending: 優先度の関係でやりかけになっているタスク • Sprint Backlog: 今スプリントで取り組むタスク • WIP:今スプリントに取組み中のタスク • Done:今スプリントに達成したタスク • Closed: レビューが完了した抱負またタスク • ラベルは 2 区分で用意した。 • ジャンル: ‘Line of Work’・‘Language Learning’・‘Personal Life’ • 優先度: S・A・B・C 25

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4. SMART なプランニングを目指して ③ 2 週間単位のスプリントごとに抱負をタスク化する かんばんボード 26

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4. SMART なプランニングを目指して ③ 2 週間単位のスプリントごとに抱負をタスク化する GitHub Issues の中身: 抱負の ToDo からスプリントで消化するタスクを抽出 27

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4. SMART なプランニングを目指して ② GitHub Issues に抱負を起票し、Zenhub のレーンに配置 この時点での SMART 度: 100% 🎉 • Specific: 具体的であるか? • → 「何を」「どれくらい」「どのように」やるかが明確になった。 • Measurable: 定量的であるか? • → Done レーンに蓄積された Issue の数で出来高が測定可能になった。 • Achievable: 達成可能であるか? • → 2 週間以内にこなせる量をタスク化した。 • →多ければ減らし、少なければおかわりするなどして調整可能になった。 • Relevant: 自身の人生の目標と関連するか? • →課題と抱負が関連しており、達成したら目標に近づく。 • Time-bound: 明確な期限が設定されているか? • → 2 週間という明確な期限が設定された。 28

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5. 1 スプリント実践してみての KPT 29

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5. 1 スプリント実践してみての KPT ① Keep 1. 毎日目に見える測定可能な達成がある。 • 小さな成功体験が自信に繋がる。 • どの気になればきちんと決めたことをこなせることが分かった。 2. ELSA Speak を通して、スピーキングトレーニングを習慣化出来た。 • 自身の発音の矯正すべきポイントを如実に知ることが出来た。 • 音読を通して、文字認識 → 音声化という無意識に行っている高度な能力を意識的に磨く ことが出来た。 3. The Japan Times の記事読み・要約・意見記述を通して、国内だけでなく、国外 の情勢について関心を持ち、知識を獲得することが出来た。 • 既知・未知の語彙について新しい知見を習得できた。 • 文章の要点を抽出し、自身の言葉でまとめる力がついた。 • 自身の意見を記述するという目的を持つことで批判的に記事を読む力がついた。 30

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5. 1 スプリント実践してみての KPT ② Problem 1. 毎日のルーティーンをこなすだけで超忙しくてアップアップになった。 • 特に The Japan Times 関連のルーティン • 序論・本論・結論の編集点を意識しながら要点を紙とペンでメモることで効率は良くなった。 • 他の情報源を参照し、科学的に自分の意見を記述出来るほど時間がなく、読書感想文レベルになりがちだっ た。 2. 終業後の疲れた頭でルーティーンをこなすのは集中力を欠いて非効率だった。 • 朝早起きして 2 時間余裕を作り、ルーティーンをこなすせば効率化するかも。 3. 忙しすぎて運動習慣が確立出来なかった。 • 運動不足が過ぎて、先日山岳部の活動で奥高尾を縦走したら脚がこむら返り祭り。 4. 単純に超疲れた。 • 新しく始めたルーティンに慣れるまでもう少し時間がかかりそう。 5. 一番大事な技術の勉強に割ける時間が業務外で全然確保出来なかった。 • ルーティンの効率化と、折に触れて業務中にも情報収集の時間を作ると良さそう。 31

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5. 1 スプリント実践してみての KPT ③ Try 1. 始業前に 2 時間ルーティーンをこなす時間を作る。 • 7 時に起きる。 • 朝にルーティーンを終わらせることで、終業後に運動するゆとりが生まれるはず。 • ルーティーンを効率化し、少ない時間で、より高い質の、より多くの成果物を残す。 2. 1 の習慣を確立するために早めに寝る。 • 0 時前には寝る。 3. 〇% ルールを業務時間内に設ける。 • 業務に関係のある Ruby, Ruby on Rails, TypeScript, React.js 周りのリリース情報や公式ド キュメントの参照がメイン。 • 手持ちタスクの QCD に応じて調整。 32

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6. こんな⛏️が飛んできそう 33

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6. こんな⛏️が飛んできそう • 方法論にこだわりすぎでは? → 人それぞれベストな学習習慣の確立の仕方は違うので、自分に合ったや り方を採択すれば良い思う。自分はたまたま仕事で使っていた方法論を流 用したら上手く回り始めただけで、別に真似することでもない。 • 現段階では内的な改善を自覚しているだけで、最終的に結果が出せなけれ ば意味がないのでは? → ごもっとも!だけど、最初にプランニングを入念に行ったので、しっか りと狙って撃っているつもり。目の前の ToDo を着々とこなしていけば、結 果はいつかついて来るはず。結果が出なければどこかでやり方が間違って いるので、気づいたら軌道修正すれば良い。 34

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7. 思い出した格言 35

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7. 思い出した格言 正月 3 ヶ日を使ってプランニングをしていた時、某予備校の某有名人気古 文講師が、自宅浪人時代の冬期講習で仰っていたことを 12 年ぶりに思い出 した。 • 「意気込みじゃ無理だから受験は。重要なのは、冷静な計画だよ。」 • 「時間が限られてきたんだから、出来ることとそうでないことを分けな きゃ!」 • 「やれないことは出来なくても後悔しません。ところが、やれたのにやら ない、これがまずいんだ。」 → 全部社会人に当てはまる! ということは、やるべきことの全体量を把握して、それを終わらせる日数 から逆算して毎日決まった量をこなせば、結果がちゃんとついてくる、あ の受験生時代と同じことをすれば良いんだ! 36

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8. まとめ 37

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8. まとめ • 仕事の手法やツールの中には、プライベートに流用すると非常に役に立つ 発想が見つかることがある。 • アジャイルやかんばんは、きちんと運用すればやるべきことが自動的に SMART になる、極めて優秀なフレームワークである(ただし、過信は禁物)。 • 社会人になってからの努力の仕方は、受験生時代のそれとほとんど同じ。 38

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To be continued… 39

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9. 参考文献 40

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9. 参考文献 • ウォーターフォール、アジャイル、スクラム、かんばんの違いを解説 - asana • 最終アクセス日: 2023 年 01 月 21 日 • SMART Goals - CFI Education Inc. • 最終アクセス日: 2023 年 01 月 21 日 41

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